今週もジャム君が、なろう発アニメ「スライム倒して300年」の記事をお届けします!
さて、前回は「栄養酒」を作っていたら、エルフの里・善い枝侯国を追い出され、魔族のベルゼブブに手配書までばらまかれてしまっていたハルカラのドタバタハプニングの物語でした。
結局ハルカラと、エルフの里でハルカラを追い出したエルフたちの勘違いだったわけですが、魔族から魔族語で手配書が出回った上に、ベルゼブブが栄養酒を飲んだあとに倒れたなんて聞いたら、冷や汗が止まりませんよね。
ベルゼブブの場合、ただの過労でしたけど。アズサの前世みたいに、過労死しなくて何より。
そしてスライム倒して300年4話では、前回のラストでライカが口にしていたとおり、ライカが実家に帰る物語。
「実家に帰らせていただきます」
なんて紛らわしい言い方でしたが、ただ姉の結婚式に出るための里帰り。
レッドドラゴンの里、ロッコー火山に向かうことになります。
ロッコー火山には、嫌がらせのためにブルードラゴンのフラットルテたちもやってきますが、そんな迷惑行為以外にも、ハルカラだって大迷惑な存在……
アズサにとってはいい迷惑でしかないハルカラのハプニングや、ブルードラゴンの襲撃など、アニメ「スライム倒して300年」4話を考察していきます!
なるべく少なくするつもりですが、ネタバレを避けたい方は、ご注意ください。
なぜライカは「実家に帰らせていただきます」と言ったのか
ライカの姉の結婚式に出るために里帰りをしたのが、スライム倒して300年4話でしたが、前回のラストでもライカは「実家に帰らせていただきます」と意味深に発言していました。
だからこそ前回のアズサも、「家族崩壊」なのではないかと危機感を覚えたわけですが、なぜライカは師匠であるアズサに対し、そんな紛らわしい言い回しをしていたのでしょうか。
スライム倒して300年4話を盛り上げたかった説
前回ライカが「実家に帰らせていただきます」と発言したのは、まさにアニメが終わる寸前です。
それが、今回の話につながっているわけでしたね。
出典:スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました/5月1日放送/TOKYO MX
アニメだけでなく、ドラマでも、バラエティー番組のCM区切りでもそうですが、意味深な発言をして視聴者を釘付けにする、期待を持たせる、というのはよくある手法と言えるでしょう。
一話完結型の物語や短編アニメなどでは使いづらい手法ですが、スライム倒して300年のようにストーリー性のある物語だと、最終回でもないのにハッピーエンドで終わりじゃ、次回に期待をなかなか持てません。
たとえば前回の終わり方が、「ハルカラがベルゼブブに追われていたのは誤解で、最後にはアズサとベルゼブブも仲良くなりました。終わり」だったら、今回ほどの期待を持ってアニメを見ることができたでしょうか。
「なんでライカがそんなこと言ったの?」
「家族崩壊しちゃうの?」
そんなワクワク感が皆無になってしまうわけです。
だからこそ、ちょうどいい切れ目として、ライカの意味深な発言をラストに据えたと考えると、筋は通るのではないでしょうか。
ライカの配慮が人間から見たら不足していた説
自らアズサに弟子入りし、高原の家に住まわせてもらっているのですから、アズサがいる場で(里帰りするために)「実家に帰らせていただきます」と言うのは当然です。
ただ、ライカはレッドドラゴンで、ファルファとシャルシャが来てからもドラゴンの価値観が抜けきらず食事を作りすぎていたように、ドラゴンの価値観で報連相をしようとしていた可能性が考えられます。
スライム倒して300年4話で、ライカの故郷のロッコー火山が描かれていましたが、レッドドラゴンってブルードラゴンほどではないにしろ、人間からすると大雑把な性格なんですよね。
出典:スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました/5月1日放送/TOKYO MX
ライカが注意したそばから、お皿の上に乗ってしまったからと、食材と勘違いしてハルカラを食べようとしてしまっているあたりからも、大雑把な性格というのがわかってもらえるでしょう。
まあドラゴン基準で見たら、エルフのハルカラくらい、食材と大差ないでしょうしね。
そんな中で育ってきたライカは「姉の結婚式に出るため、里帰りするので」という説明を抜かしても、アズサたちに伝わるであろうと、ドラゴン基準で考えてしまったのかもしれません。
ですが、アニメで描写が省かれていた点として、ライカがシャルシャの攻撃からアズサを守るために立ちふさがるシーンで、実はこんなフラグを立てていたんです。
「実は来月、姉が結婚するんです。その結婚式に出席しないといけませんから」
「なんでフラグ、盛っちゃったの!?」
「アズサ様は私が守ります! 喰らえっ! ドラゴンキックッ!」
引用:スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAxになってました|15 三百歳の永遠の十七歳VS五十歳の幼女
はい、本当ならばスライム倒して300年2話の時点で、ライカが姉の結婚式に出席することは、アズサに伝えていたんです。
アニメでは省略されていたため、より唐突感が増しましたが、どちらにせよライカの配慮が足りず、説明不足のひと言だったという感は否めませんね。
フラットルテはどうして結婚できない?
ロッコー火山に嫌がらせで、ライカの姉でレッドドラゴンであるレイラの結婚式を邪魔しに来たフラットルテたちブルードラゴンですが、フラットルテには結婚願望があるようです。
ですが、300歳のアズサより長生きしているという400年以上結婚できていないフラットルテは、どうして結婚できないのでしょうか。
フラットルテが嫌がらせを生きがいとしているから
フラットルテはスライム倒して300年4話でもレッドドラゴンの結婚式を荒らしに来たように、レッドドラゴンへの嫌がらせを生きがいにしているのが原因のひとつです。
その証拠に、アズサに「レッドドラゴンとブルードラゴンの不戦条約」を切り出されたとき、「生きがいがなくなる」と半泣きになっていました。
出典:スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました/5月1日放送/TOKYO MX
フラットルテにとって、嫌がらせというのは、生きがいのひとつになっているため、恥ずかしげもなく人様の結婚式という晴れ舞台も荒らしに来てしまうわけです。
ただ、フラットルテも本気でレッドドラゴンが憎く、攻撃対象としているわけではありません。
単なる生きがいで「自分より若いレイラが結婚するから邪魔してやろう」というノリで、ブルードラゴンを引き連れ、今に至るまで過去何度も嫌がらせを繰り返してきたのです。
フラットルテがブルードラゴンの嫌がらせリーダーだから
フラットルテが高原の魔女アズサと、上級魔族のベルゼブブに見届けられつつ不戦条約を結びましたが、フラットルテがブルードラゴンの嫌がらせ集団のリーダーだからこそ、アズサもベルゼブブも、フラットルテを交渉のテーブルにつかせたのです。
もちろん、賠償請求をしていたライカも、同じ意志を持っています。
そして、フラットルテが嫌がらせをしていることは、ブルードラゴンとレッドドラゴン間だけに知れ渡っているわけではなく、ほかのドラゴン種にも「ブルードラゴンの嫌がらせクイーン」と知れ渡ってしまっている悪評です。
出典:スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました/5月1日放送/TOKYO MX
同じブルードラゴン内で結婚話が出ず、ほかのドラゴン種の彼氏を作り結婚話を持ちかけても、「君って嫌がらせしてるんだよね?」と面倒なやつ認定され、結婚には至れないかわいそうな側面も持っています。
自業自得ですので、態度を改めてもらうしかないですけど。
人間界だって同じですよね。自分のパートナーとなる人物が、嫌がらせをしていることで有名な人だったら、地位やお金といった打算もなしに結婚しようとは思わないはずです。
そして結婚願望は薄れる
スライム倒して300年4話では、ベルゼブブに魔術で拘束された上でアズサとベルゼブブに見届けられ、不戦条約を結ばせられたフラットルテですが、今後の展開としてはおおかたの予想どおりといいますか、アズサたち高原の家の家族に加わります。
その後、徐々に判明してくることですが、ムカついたからとレイラの結婚式を荒らしに来た割には、結婚願望がどんどん薄れていってしまいます。
そのあたりの詳しい話は、小説を読み進めてもらいたいのですが、もともとドラゴンも長命な種族ですし、400年以上結婚できていないとはいえ、フラットルテもまだまだ結婚適齢期なのではないでしょうか。
レイラだって、幼馴染に80年間ぶりに再会し結婚に至ったわけですし、80年なんてあっという間という種族なんでしょう。
また前回ベルゼブブが言い訳っぽく口にしていましたが、結婚は「老いるのが早い種族がするもの」と考えれば、300歳代で結婚できたレイラは早い方、400年以上結婚ができていないフラットルテは結婚願望さえ取り戻せばチャンスはまだまだあり、といったところと考えられます。
ただ、不老不死のアズサはともかく、ドラゴンもいずれ老いて死ぬ種族なんですから、子孫を残すためにはなるべく早い結婚をしたほうがいいに越したことはないでしょうね。
そう考えると、高原の家の未婚率と高齢化は、相当ヤバい状況です(笑)
ライカは姉離れできるのか
物悲しそうに、スライム倒して300話4話でアズサの膝枕をおねだりしていたライカ。
文武両道なライカでしたが、何かあったときにはいつも姉のレイラに膝枕してもらっていたという思い出がありましたね。
そんなライカは、姉離れできるのでしょうか。
ライカの姉離れは難しい
スライム倒して300年4話アバンに出ていた回想シーンでも、アズサに膝枕をねだっているシーンでもそうですが、ライカが姉離れするのは一筋縄ではいかないでしょう。
出典:スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました/5月1日放送/TOKYO MX
なんと言っても、ライカが甘えられる人物が少なすぎることが大きいです。
師匠として仰いでいるアズサには、今回こっそりと甘えることができていましたが、高原の家でファルファやシャルシャたちなどに見られながら堂々と甘えられるかと言うと、そんな勇気はライカにはないでしょう。
アズサも空気を読みますから、ムリに甘えさせることはありません。
甘えさせるにしても、こっそりと甘えさせるでしょうね。
高原の家には、甘えられるまともな人物がアズサくらいしかおらず、300年甘えてきたライカにとって、突然姉のレイラがいなくなっては、甘えられずにストレスがたまるばかりになってしまいます。
アズサには、そんな姉離れできないライカのクッション役になってもらい、徐々にでも姉離れできるよう、誘導してもらいたいですね。
ライカは新郎に遠慮している
レイラが結婚したとはいえ、今後一切会えなくなるわけではありません。
では、なぜライカが急にアズサに甘えだしたかというと、それは新郎に遠慮してしまっているからです。
新婚ホヤホヤの時期はとくに、レイラと新郎さんで、ゆっくりと過ごさせてあげたいでしょう。
ライカに何かあったからとレイラに膝枕をねだりに行っていては、新郎と過ごす時間の邪魔になってしまいます。
新郎としても、義妹が会いに来ること自体は嫌悪感を抱かなくとも、自分と過ごす時間を削ってまでライカを甘やかしていたら、今度は新郎がヤキモチを焼いてしまいます。
そんな新郎の胸中を察して、スライム倒して300年4話ではアズサに甘えているあたりは、さすがライカの気配り上手なのですが、今後しばらくは姉離れができず、代わりにアズサに甘えることになることを感じさせますね。
アニメ「スライム倒して300年」4話の感想
アニメ「スライム倒して300年」4話では、予想どおりブルードラゴンのフラットルテが登場し、レイラの結婚式も無事終えることができました。
フラットルテにとっては、賠償請求されるわ、不戦条約を結ばせられるわ、踏んだり蹴ったりの結末でしたが、彼女だって嫌がらせクイーンなだけではありません。
なんだかんだ言って、レイラのことを祝福していましたし、意外と仲はいいんですよね。
出典:スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました/5月1日放送/TOKYO MX
結婚式を荒らされたレイラの方は、ここぞとばかりに嫌味を言って、フラットルテを煽っていましたけど(爆)
よほどのことがなければ、レッドドラゴン側からブルードラゴンに攻撃をしかけることはないでしょうが、この時点で不戦条約は結ばれたあとですので、暴力的なことも嫌がらせ的なことも禁物です。
チクリとくる嫌味を言う程度の騒動なら、不戦条約にも抵触しないとは思いますけどね。
自業自得とはいえ、なにかと不憫なフラットルテが目立ったスライム倒して300年4話でした。
そういえば、ジャム君、スライム倒して300年の非公式ブラウザゲーム作ったんです。
もう気づいて遊んでくれた方いますか?
アニメ準拠で、できる限り早い更新は心がけているので、考察や感想を含めた記事本編とともに、スライム倒して300年のブラウザゲームもよろしくお願いします!
スマホでもプレイできるので、安心してください。配信済みの話も、ちょくちょく微調整加えてます。
今回、アニメで不憫だったフラットルテとは対象的に、酔っ払っていじられる程度で済んでいるハルカラの迷惑っぷりは、笑い話程度で済むので、次回以降のアニメでどこまでハルカラが迷惑っぷりを更新してくるのか、必見と言えそうです!
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