スローライフを送りたい高原の魔女・アズサのもとに、新たな家族がどんどん増えてくるアニメ「スライム倒して300年」3話が開幕ゥ!
スライム倒して300年担当のジャム君が、今週もお届けします。
前回の「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」は、スライムの精霊の妹・シャルシャが、破邪・高原の魔女を使ってアズサに復讐しに来るという展開。
破邪・高原の魔女はアズサに限定した魔法だったため、あっさりとライカに負けてしまい、姉のファルファとともにアズサの娘となって、高原の家に住む家族になっていきました。
そして今週のスライム倒して300年3話では、エルフのハルカラと、ハエの王の魔族であるベルゼブブが新登場!
ハルカラの作っていた「栄養酒」をめぐるトラブルに巻き込まれたアズサたちでしたが、上級魔族に手配書を配られていたら、そりゃ怯えもしますわ(爆)
そんな笑い要素もあるアニメ「スライム倒して300年」3話の考察、早速いってみましょう!
なるべく少なくするつもりですが、ネタバレを避けたい方は、ご注意ください。
ハルカラ印の栄養酒
栄養酒は、ハルカラがエルフの故郷であるフラント州の善い枝侯国で作っていた、栄養ドリンク的なお酒のことです。
スライム倒して300年3話では、この栄養酒をベルゼブブが飲んだあとに倒れたという話と、その後に魔族語で書かればらまかれていたハルカラの手配書が、騒動の引き金となってしまっているのでした。
栄養酒のせいで、ハルカラは里を追い出され、高原の魔女・アズサに助けを求めにきたというわけですね。
栄養酒のお値段5,000ゴールド
爆発的人気を誇った栄養酒ですが、1本5,000ゴールドのものを、エルフの里の善い枝侯国で大量生産していたところ、魔族であるベルゼブブにまで広まってしまい、事件を引き起こしています。
出典:スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました/4月24日放送/TOKYO MX
ですが、この栄養酒のお値段を考えてもみてください。
スライムを倒すともらえるのは、スライム倒して300年1話にも出ていたとおり、1匹200ゴールドです。
アズサが1日平均25匹のスライムを倒すことにしていたのですから、アズサの日給と同じ強気の値段で販売されていることがわかります。
この栄養酒は、ハルカラの故郷となる善い枝侯国のエルフ総出で工場生産されており、ハルカラが栄養酒御殿を建てられるくらいなのですから、ボロい商売ということですね。
エルフの雇用も生み出し、儲かってもいるので、誤解だったとはいえベルゼブブの出した魔族語の手配書はハルカラにとって、まさにとばっちり以外のなにものでもありません。
栄養酒の元ネタは養命酒?
栄養酒の元ネタとなっている商品は、薬用養命酒でしょうか。
滋養強壮の薬酒であるのが養命酒ですので、栄養酒の謳い文句とピッタリ一致します。
異なる点と言えば、そのサイズでしょうか。
アニメ「スライム倒して300年」3話で語られた栄養酒のサイズは、「小さなサイズのビン」でしたが、養命酒は結構大きめなビンです。700mLとか1,000mLとか。
出典:スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました/4月24日放送/TOKYO MX
ハルカラが持ってきた栄養酒は、サイズ的にはコンビニでも売っているような栄養ドリンクサイズ。
リポビタンDとか、そんな感じのサイズですね。
栄養酒にも種類が何種類かありましたし、栄養酒の元ネタは養命酒だけでなく各種栄養ドリンクも含まれていると考えられます。
サイズ的には栄養ドリンク、効能的には養命酒、といったところでしょうか。
栄養酒は魔族も認める効能
ハルカラが作っていた栄養酒は、上級魔族のベルゼブブだけでなく、魔王のペコラ、そのほかの魔族たちにも広まり愛飲されているドリンクです。
農相のベルゼブブだけでなく、魔王・ペコラまで飲んでいるのですから、魔族にも体に悪い品ではありません。
スライム倒して300年3話でベルゼブブが語っていたように、元気がみなぎり働きすぎてしまうと、倒れる原因にもなってしまいますがね。
出典:スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました/4月24日放送/TOKYO MX
ベルゼブブはあくまでも、過労によって倒れただけであり、健康ドリンクとしては優秀な性能を持っているのが栄養酒とも言えます。
それに、魔王・ペコラまで愛飲しているのですから、魔族にとっても有害な成分は含まれていないでしょう。
ただ、魔族は多種族であるため、全魔族にとって無害かはわかりません。
ベルゼブブが倒れた原因は、ハルカラと故郷のエルフの里になる善い枝侯国の誤解でしたが、ただ飲んだだけで過労で倒れたベルゼブブのようになる魔族がいても不思議はありません。
フラタ村のギルドに貼られていた手配書は人間語に翻訳済み
ハルカラが誤解を受けて、エルフの里の善い枝侯国を追い出されたにもかかわらず、アズサがフラタ村のギルドに貼られていた手配書を難なく読んでいたというのに、疑問を感じた方もいるのではないでしょうか。
単にハルカラのいた里に届いたのが、「風のうわさ」というものだけが原因ではありません。
アニメでは省略されていましたが、善い枝侯国には魔族語で書かれた手配書が出回っており、魔族語で書かれた手配書はアズサでも読めなかったという言語の壁によって、誤解を受け追放されていたのです。
魔族語と人間語
まずこの異世界には、アズサやライカ、ファルファやシャルシャが日常で使うような「人間語」があります。
転生してすぐに高原の家を発見し、「差し上げます」と日本語ではない異世界語で書かれていた文字が、人間語として使われているものです。
アズサは転生ボーナスとして、この異世界の「人間語」は読めますし、書くこともできます。
出典:スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました/4月24日放送/TOKYO MX
そのため、ギルドに貼られていた人間語に翻訳されていた手配書は、難なく読むことができたわけですね。
ギルド職員のナタリーさんが「あるところにはある」と、懸賞金1,500万ゴールドのことを理解していたのも、人間語に翻訳済みだったからです。
魔族語で書かれた手配書の裏話
一方で、高原の家にハルカラが持ってきていた「魔族語」の手配書を読んでくれたのは、文系の知識が豊富なシャルシャということになっています。
そのシャルシャも完全に理解したわけでなく、単語単位で断片的に理解して読んだにすぎないため、高原の家でも誤解が広まってしまった、というのがアニメで省略された手配書の設定です。
「お願いします、『栄養酒』という酒、作った女、捕まえる、豪華な、褒美、差し上げる――単語だけを読んでいくと、そんなことが書いてある」
さすがにシャルシャは博識。たしかに手配書みたいだな。
引用:スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました|20 モンスターには毒だった
つまり、魔族語を勉強していれば断片的にでも読むことができるため、善い枝侯国でもシャルシャのように魔族語を断片的に理解できたエルフがいた、もしくは魔族語を断片的に理解し忠告をしてくる人間が近くにいた、ということになります。
もともとベルゼブブが人間やエルフの里にばらまいたのは魔族語で書かれたハルカラの手配書でしたが、魔族語を理解できない人間のほうが多いため、わざわざ人間語に翻訳して、手配書をばらまき直していたわけです。
ハルカラの善い枝侯国への恨み
エルフのハルカラを追放した、エルフの里・フラント州の善い枝侯国ですが、ハルカラはそこに栄養酒の工場を持っていました。
スライム倒して300年3話で誤解から開放されていたハルカラは、フラント州から高原の家があるナンテール州に工場を移転させる、とんでもない発想に至っているのが印象的です。
そこまでハルカラは、善い枝侯国に恨みを持っているのでしょうか。
ハルカラは善い枝侯国に恨みがある
自分のことをかばうどころか追放したフラント州の善い枝侯国のことを、ハルカラはよく思っていません。
当然ですよね、ハルカラを追放することで保身に走ったのですから。
一度は私を見放した地元に
\莫大な税金を払いたくないですし/
出典:スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました/4月24日放送/TOKYO MX
「莫大な税金を払いたくない」という、なんとも世俗にまみれた発言ではありますが、ハルカラの言いたいこともわかります。
同じ種族のエルフから、保身のために里を追放され、唯一助けてくれそうなアズサのところまでひもじい思いまでしてたどり着いたんですから。
「故郷がハルカラを見捨てた」という事実は消えませんので、ハルカラは善い枝侯国を恨み、フラント州からナンテール州に絶好調の売上を誇っていた工場を移転させる決断を下すわけですね。
現代日本でも同じような仕打ちを受けたのであれば、故郷に戻ることなどせず、逃げ延びた先で商売を再開し、地元には税金を払いたくないという人が多数ではないでしょうか。
ハルカラは、善い枝侯国のことを「裏切り者の集まり」として認識しているため、地元とはいえ善い枝侯国のことを恨んでしまっています。
ハルカラの恨みは根深いものではない
ハルカラが善い枝侯国を恨んでいるのは事実ですが、「莫大な税金を払いたくない」という工場移転の理由のとおり、そこまで根深い恨みを抱いているわけではありません。
ハルカラの家族も住んでいますし、将来的にはハルカラも帰省をし、善い枝侯国の工場も再稼働させます。
ハルカラの帰省や工場再稼働は、まだまだ先の話ですが。
スライム倒して300年3話では、結構な恨みを抱えていそうなハルカラではありますが、根深い恨みというほどではなく、商売を続ける上での恨み節程度のものです。
ハルカラのドジっ子属性はこれからも続く
スライム倒して300年3話で、アズサとともに薬草採取に出かけたハルカラでしたが、ついうっかり毒キノコまで食べてしまいました。
出典:スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました/4月24日放送/TOKYO MX
ハルカラのドジっ子属性は、今回だけにとどまらず、ずっと続いていきます。
ハルカラの酒癖
スライム倒して300年3話には出ていませんでしたが、ハルカラはとにかく酒癖が悪いです。
自覚ありで、吐くまで飲み続けるほど。
自覚がないのも問題ですが、自覚がありながらもほぼ毎回飲みすぎ、吐いてしまうのも困りものでしょう。
高原の家でだけ酒癖の悪さを発揮しているのならばいいのですが、そうもいかないのがハルカラのドジが光るところ。
アニメの中で描かれるかはわかりませんが、大事なシーンでハルカラにお酒はダメ、ぜったい。
ドラゴンに食われそうになる
次回のライカの帰省で描かれるかと思われますが、PVでもハルカラのドジっ子っぷりが描かれています。
0分55秒あたりから見てほしいのですが、ハルカラはドラゴンに食材と間違われて食われそうになってしまいます。
この原因を作ったのが、ドラゴン形態で開催していたレッドドラゴンの結婚式会場で、ドラゴンの料理のお皿の上を歩いてしまったという、ハルカラ自身のドジ。
当然食べられずに済みますが、ハルカラのドジでピンチに陥るのは、既定路線と考えていいでしょう。
キノコにまつわるドジも不滅
スライム倒して300年3話では、ハルカラ自身が毒キノコを食べてしまいアズサに迷惑をかけるドジっ子っぷりが垣間見えましたが、キノコにまつわるドジはとどまることを知りません。
キノコは調薬師ハルカラの得意分野なはずなのですが、今回のように「うっかり」薬用に分類していた毒キノコを食用にしてしまったり、「うっかり」自室で栽培していた毒キノコをアズサに食べさせてしまったり、被害はハルカラ自身にとどまらずアズサにまで広がってくる迷惑っぷり。
2人目の弟子という名目で高原の家に迎えたハルカラですが、アズサが執拗に確認をしなかったら、被害はもっと大きくなることでしょう。
確認しても毒キノコを食べさせてくるほどのドジですからね……
アニメ「スライム倒して300年」3話の感想
アニメ「スライム倒して300年」3話は、ハルカラの故郷にあたるフラント州の善い枝侯国でベルゼブブからの手配書を誤解し追い出されたハルカラが高原の家にやってくるところから、毒キノコを食べてしまい催淫効果をはっきするところまで、はた迷惑なハルカラを演じてくれました。
ベルゼブブも、初めから魔族語ではなく人間語の手配書をばらまいてくれていれば、ハルカラが誤解を受けて里を追放されることもなければ、工場を移転させる話にもならなかったんですけどね。
まあ、ハルカラが善い枝侯国を追い出されてこなかったら、アズサたちと出会う機会はなかなかなかったでしょうし、ベルゼブブと親しくなることもなかったでしょうし、結果オーライではある気がします。
ハルカラを家族に迎えたおかげで、今後怒涛の迷惑も被るわけですけど……
次回のライカ帰省話でも、ハルカラのドジっ子っぷりは健在ですので、ハルカラファンは目を離せそうもありません。
ここまでのアニメの展開や放送のテンポ的には考察どおりですので、どこまで考察が当たっているか、気になるところでもあります。
アニメオリジナルの展開で、ライカが抜ける家族崩壊というのもあるかもしれませんので、アズサにとってはドタバタとスローライフが害されている方が幸せかもしれません。
PVを見る限りでは、さすがに家族崩壊にはならないと思いますが、実際にはどうなるのか、次週が楽しみですね!
コメント