ペルソナ5のゲームは順調に進めています。(ゲーム進捗:現在7月1日)
PERSONA5 the Animationの方ではパレス攻略が端折られそうですね。
いまはメメントスを駆け抜けるのが楽しいメモ用紙です。
さて、前回のペルソナ5第2話では、竜司のペルソナの能力の覚醒と、怪盗団最初のターゲットである鴨志田パレスの攻略でした。
竜司の過去と鴨志田による被害、蓮の過去について語らい、お互い親密さを増しての閉幕でした。
今回のペルソナ5第3話ですが、この鴨志田パレスのルート確保に伴い、杏のペルソナ能力の覚醒が大きな変化でした。
鈴村の痛ましい事故をきっかけに、学内にも鴨志田に対して不安を募らせている生徒が意志表明をし、予告状を出して閉幕します。
今回はこの鴨志田パレス内外でのヒエラルキー、パレスの構成について解説していき、この鴨志田並びに今後のパレス攻略対象の抱える「欲望」について考察してきます。
鴨志田パレス、ルート確保まで
鴨志田卓(cv.三ツ矢雄二)のパレス
鴨志田卓という人物について知ることで、このパレス構成の要因がわかります。
鴨志田という人物は元バレーボール選手であり、それも金メダルを手にするほどの有能な選手でした。
学校内ではバレーボール部を全国出場校まで育て上げ、学校全体が鴨志田という人物を王様のようにしてしまいます。
この鴨志田のパレスが城のように構築されている理由は、現実世界の鴨志田は学校(=自分の城)だと認識しているからです。
パレスとは?
人の歪んだ欲望が具現化した世界であり、そのパレスの奥底に眠る欲望の塊がお宝になります。
パレスの形状はその人の認識により形を変え、お宝を出現させるには現実世界の当人に「お宝の存在」を認知させることではじめて、お宝は具現化します。
今回の怪盗団がとった手段は「予告状を出す」という行動。
これによって、現実世界の当人にお宝の存在を認知させることで、怪盗団はお宝を盗みに行ける訳です。
本当に鴨志田はただの悪者なのか?
鴨志田の心(=欲望)を盗み、改心させることが怪盗団の狙いです。
しかし、この鴨志田という人物がしてきた行為や、その人物を構成するに至った外的要素を考えてみましょう。
鴨志田という男はバレーボールに関してはエキスパートであり、やり方を間違えてはいたものの、全国大会出場という功績があります。
たしかに、鴨志田の行為は許されざるものですが、その「欲望」こそが、彼の功績に繋がった部分は大きいと考えられます。
また、彼をこのように欲望に身を任せてしまうまでの仮定として、学校側の対応や生徒の対応という背景を考えると、彼がそれを望んでいただけだというのは、傍観者の言い訳のようにも思えます。
怪盗団が欲望を盗むことで平穏は訪れ、救われる人は確かに存在するけれども、仮に「欲望」=「悪」という位置づけを怪盗団がとってしまうと、この怪盗団の正義心を誰しもの心根に灯せすことは難しいのではないでしょうか。
これは、ペルソナ5の物語を纏うメッセージ性を読み解く考察として、ピックアップしておきました。
高巻杏(cv.水樹奈々)のペルソナの覚醒
「もう無理だよ!あんな奴の言いなりとか…。」
出典:PERSONA5 the Animation/4月22日放送/TOKYO MX
現実世界で鈴村の一件を皮切りに、杏のなかで鴨志田に対する「反逆の心」が一層強さを増しています。
竜司と蓮の会話を聞いた杏は、彼らの後追う形で異世界ナビにより、パレスへと誘われます。
そこで目にした光景や、彼の欲望を目の当たりにした彼女は遂にペルソナを覚醒させます。
このペルソナの見た目についてですが、怪盗団一同全員の服装なども含めて、世の中的にはあまりよいとされていないものが多いです。
雨宮蓮のアルセーヌというペルソナも、アルセーヌ・ルパンというフランスの著名な小説からの引用だろうと想像ができます。
このルックスには「反逆の心」という意味合いを見出すことは然り、それ以上に「悪」のように見せることにも、なんらかの意図があるのかも知れません。
実際に、第1話冒頭では逮捕されているわけですから、今後の何かしらのメッセージになりうるかも知れません。
PERSONA5 the Animation3話の感想
今回は杏のペルソナ覚醒でしたね。
大判の作画のようで、気合の入った一枚だったと思います。
次回ははじめてお宝の奪取となるわけですが、果たして鴨志田は廃人と化すのか、または改心するのか。
ゲーム原作プレイ済みの方も、どこで変化が訪れるのかわかりません。
要注目していきましょう!
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