転生したらスライムだった件2期2話(転スラ26話)の考察を担当しますは、前回に引き続きジャム君です、よろしくお願いします。
満を持していよいよ始まった転スラ2期1話(転スラ25話)では、ジュラ・テンペスト連邦国と獣王国ユーラザニアの国交の始まりを描いているものでしたね。
獣王国ユーラザニアからの使節団と、それを迎えるテンペスト側とで戦闘が勃発してしまいましたが、じゃれ合いとして楽しんでいただけなのではないかと考察しました。
そして、転スラ2期2話(転スラ26話)では、そんなバトルから一転、獣王国ユーラザニアからの使者たちとの交渉や武装国家ドワルゴンへの出張など、外交に精を出すリムルたち一行。
ただそんなテンペストで引き起こされている悲劇を、見逃してはいませんか。
気づくと面白い笑いどころから、ベニマルたちが体験してきたユーラザニアの状況など、転生したらスライムだった件2期2話(転スラ26話)の考察をしながら進めていきましょう。
ツッコミどころなどありましたら、コメントからどうぞ。
ジュラ・テンペスト連邦国はブラック企業
結論から言ってしまうと、リムルが盟主を務めているジュラ・テンペスト連邦国はブラック企業です。
ジュラの大森林の3割はリムルが支配しており、暴風竜ヴェルドラの気配がリムルの捕食者によって消失したことにより、ジュラの大森林だけでなく周辺各国にまでテンペストの影響は広がっています。
そんな企業ならば大企業に上りつめたようなジュラ・テンペスト連邦国が、実はブラック企業化していたなんて、驚きを隠せません。
被害者その1 コビー
コビーと言われると、ワンピースで釣りに行こうとしたら間違って海賊船に乗り込み、雑用係として働かされていたコビーを思い出す(のちに強く育ってはいましたが)世代のジャム君なのですが、そっちのコビーではなく、転スラ26話でテンペストにいたコボルトの商人のコビーのほう。
出典:転生したらスライムだった件 第2期 第1部/1月19日放送/TOKYO MX
呼び出されただけでビクビク怯えていたのですが、それは獣王国ユーラザニアからの使者の前、しかも明らかに強そうなアルビスとスフィアが酒をたしなみ、盟主のリムルが応対する外交の場なのですから、緊張するのは当然というべきでしょう。
しかも、コビーは弱い種族ということで、これまではユーラザニア以外の魔王の領土でも行商してきたと考えられるため、商人であることと行商経験があることを踏まえれば、適任とは言えそうです。
ただ、リムルがその結論に至ったのが、物々交換だとどの程度のレートが妥当なのか判断に困ったため、専門家であるコビーに一任しようとしたことにあります。
盟主として「わからないから専門家に聞く」ということは至極当然のことで、むしろ積極的に行うべきことですが、立場上断れるわけもないコビーに「一任」するというのが、ブラック企業そのものの考え方のように感じます。
出典:転生したらスライムだった件 第2期 第1部/1月19日放送/TOKYO MX
コビーが驚きを隠せないのも、ムリないことでしょう。
リムルが「面倒だからあとは任せた」と言わんばかりの権力を振りかざし雑務を押し付け、テンペストの住民に負担を強いる姿というのは、テンペストという国であれば強制労働、企業であればブラック企業と言わざるを得ないほどの暴君っぷりです。
もちろんリムルも、暇なのに面倒だから丸投げした悪人というわけでなく、ドワルゴンに行かねばならない用事もあったため、仕方がない側面もあったんですけれどもね。
「一任する」とユーラザニアの使者がいる前で、コビーに丸投げするだけでなく、せめて誰かほかの商人なりゴブリンたちなり、補佐する人材を与えてから仕事を割り振ってあげてほしかったですね。
リムルが仕事を投げるのは当然
なにも、リムルがコビーに仕事を丸投げしたのが完全に悪だとは言いません。
現実だって、総理大臣や大統領など、国のトップに立つ人が、寝る間も惜しんでどんな雑務にも手を出し、国を回してはいませんよね。
たとえば、現首相の菅総理だって、先日緊急事態宣言を出し、飲食店等に時短営業を求めてはいましたが、「菅総理自らが各企業を回って、強制的に時短営業させる」なんてことはしません。
国のトップに立つ人の仕事と、企業を運営する人の仕事と、企業で働く人の仕事、自営業をする人の仕事、それぞれが法律というルールを守りつつ独立して動き、緊急の要請があれば従う、当然のことでしょう。
テンペストという国でも同じで、リムルが国民の適正にあった仕事を回し、仕事を回された国民は働く、気に食わないのであればテンペストを去ればいい、という簡単な構図になっています。
だからといって、リムルが何でもかんでも仕事を投げればいいというものではなく、仕事を投げるにしても急な割り当てで何のサポートもなし、というのは避けるべきでした。
コビーにとっては不幸でしたが、前世でサラリーマンをしていたリムルにとっては「部下に仕事を投げるのも当然」であり、だんだんとテンペストがブラック企業化していることにも気づけない強者になっているような気がします。
被害者その2 ヨーム
転生したらスライムだった件2期2話(転スラ26話)でハクロウに「お主は剣の修行じゃ」と風呂に行くのを止められたヨームも、またブラック企業化しているテンペストの被害者と言えるでしょう。
出典:転生したらスライムだった件 第2期 第1部/1月19日放送/TOKYO MX
ハクロウと言えば、言い出しっぺのゴブタたちゴブリンライダーの剣の修行も、半強制的に行ってきていますが、ゴブタたちの場合は、自らが強くなるためですし、それを望んでいるのですから、苦しい時期があっても修業をするのはさほど苦にはなっていないと考えられます。
ですが、ヨームの場合は、リムルにカリュブディスを倒した英雄の座を譲られ、自ら英雄になるか失踪するか悩んだ結果、英雄になる道を選んだわけですが、すでにハクロウに剣術を叩き込まれ、グルーシスも認めるほどの強さは持っています。
それなのにハクロウは、グルーシスとの戦いを見て鍛え直さないといけないと思ったのか、風呂に行くのすら止めて剣の修行に連れて行く始末。
入社間もなく早く帰って寝ようと思っていたのに、上司に「今日は飲みに行くぞ」と言われ、半強制的に飲みに連れて行かれ、疲れて帰る羽目になるブラック企業に似ています。
言い出しっぺで、かつテンペストの住人であるゴブタはともかく、テンペストに立ち寄ってくれたヨームの風呂の邪魔までするなんて、まるでブラック企業の中間管理職みたい。
せめて、風呂に入って汗を流し、気分一新してから稽古をつけてあげてほしいものです。
だって、テンペストの住民でないヨームたち御一行は、カリュブディスの縁があるとは言え、広い目で見れば客人なんですから。
ゴブタとは違います、ゴブタとは。
腕試しをしていたユーラザニアの使節団
前回の考察が概ね正解で、転生したらスライムだった件2期2話(転スラ26話)早々に語られたのが、バトルは強さを見て対等に付き合う価値があるか否かの判断材料にしていたということでした。
出典:転生したらスライムだった件 第2期 第1部/1月19日放送/TOKYO MX
それにしては、木々を破壊するわ、本気で刃を向けてくるわ、はた迷惑な試し方ですけどね。
アルビスは相当強い?
スフィアとシオンの間に割って入ったアルビスですが、割って入るほどの実力ということは、アルビスは相当強いのでしょうか。
出典:転生したらスライムだった件 第2期 第1部/1月19日放送/TOKYO MX
結局はジュラ・テンペスト連邦国の力を見るだけだったとはいえ、スフィアとシオンの間に入って戦闘を止めたわけですから、少なくともスフィアよりアルビスのほうが強いということになるでしょう。
ですが、シオンが放とうとしていた極大魔力弾が止められなくなってしまったときには、思わず後ずさっていました。
出典:転生したらスライムだった件 第2期 第1部/1月19日放送/TOKYO MX
ということは、いくら獣王戦士団のアルビスと言えども、シオンですら制御不能になってしまった極大魔力弾を受け切る自信はなかったのでしょう。
極大魔力弾は、リムルがあっさりグラトニーで消してしまいましたけど。
転生したらスライムだった件2期2話(転スラ26話)までに出てきたユーラザニアの使節団の中では、獣王戦士団 三獣士の「アルビス」「スフィア」そして「グルーシス」の順に強いのではないでしょうか。
武装国家ドワルゴンとリムルたちの関係
転生したらスライムだった件2期2話(転スラ26話)でドワルゴンに仕事で行ったリムルたち一行でしたが、カイドウにも会うこととなり、スライムの姿しか知らないカイドウはたいそう驚いていましたね。
ですが、問題はそこではなく、転スラ5話でリムルとカイジンたちは、ガゼル王から「国外追放」処分を受けているということです。
ベスターも追い出された身
武装国家ドワルゴンの元大臣であるベスターは、転スラ5話でカイジンたちと揉め被害者ヅラを貫いたため、ガゼル王からテンペストに引き渡されました。
ガゼル王もベスターが有能であることは認めていたため、自分に仕えさせるのは許せなくとも、本気で遊ばせているのが惜しく、テンペストで働かせて成果を上げさせようとしたのでしょう。
そんなベスターは、国外追放処分ではなく、王宮への立入禁止処分を受けています。
リムルやカイジンたちとは、違った処分を受けて、ドワルゴンを追い出された身ということですね。
国外追放処分はあくまでも在住の禁止処分?
もともとカイジンたちドワーフの面々は、ドワルゴンに住んで、職人としての仕事をしていました。
カイジンの場合、ベスターとのいざこざがある前には、王宮に仕えていた時期もありましたけど、リムルが来た段階では職人として生きています。
そんな中で起こった、当時大臣だったベスターとの問題があり、カイジンとその一味として、カイジン・ガルム・ドルド・ミルドそしてリムルは、国外追放処分を受けました。
いくら国家の代表として正式にガゼル王に会いに来たとはいえ、一度国外追放処分を受けた面々が、カイドウの前を止められもせず素通りできるものでしょうか。
出典:転生したらスライムだった件 第2期 第1部/1月19日放送/TOKYO MX
それには理由があり、国外追放というのは「今後、武装国家ドワルゴンに住むことを禁ずる」という意味で、今すぐ出て行けと言われただけにすぎず、転スラ26話のように国の代表としてドワルゴンを訪れたり、交易のために訪れる程度ならば、ガゼル王もとやかく言うほどのものではなかったのではないかと考えます。
そもそもガゼル王も、追い出したくて追い出した判決ではなく、渋々ながら出した判決というように見えましたからね。
あくまでも“在住”を禁じた追放処分というだけで、今回笑顔でカイドウがカイジンたちを迎えていたとおり、来ることが決まっていたといえど、訪問自体は禁止されていないと考えるべきでしょう。
転生したらスライムだった件2期2話(転スラ26話)の感想
転生したらスライムだった件2期2話(転スラ26話)ですが、思っていたとおりとは言えども、ユーラザニアとの間に亀裂が入らなくてよかった。
もし亀裂が入ったら、魔王カリオンはリムルとの誓いで手出ししなかったとしても、フォビオのように部下がなにをするかわかりませんからね。
実際には、フォビオは謹慎させられているという、ボコって連れて帰られるだけじゃ済まなかったかわいそうな一面もあるのですが、それほどカリオンがテンペストとの友好関係を壊したくないと考えているのかもしれません。
今後、ユーラザニアとドワルゴンとの関係が双方良好に進むかはまだわかりませんが、円滑に進めばユーラザニアからは農業技術を取り入れリムル念願の稲作、ドワルゴン経由で武器や防具の売買など、ジュラ・テンペスト連邦国発展にさらなる貢献をもたらしてくれそうです。
まあ、半分以上はリムルの願望が入った変な条件での交渉になりそうですけど。
まずはガゼル王との面会がどうなるのか、次週が楽しみでなりません!
コメント