みなさまこんにちは。
習さまとは「僕のだぞ!!」と言いながら金木君を取り合いたい、アニメ版東京喰種:re担当のnk(エヌケー)です。
先週の7話では、ホームパーティーなどつかの間の日常を楽しんでいたクインクスたち。
各々が昇進を果たし、いよいよ強い喰種たちとも戦うのか?という緊張感もただよってきましたね。
8話からは新章開始。マンガ版ではロゼ編と呼ばれるストーリーに突入しました。
月山家が画面を独占する時間が長く、シリアスなのに笑いがこみ上げてしまう感じは、さすが習さまを生み出した場所だと感じました。
そしてその習さまが、ついに、やっと活躍する雰囲気になってきましたね。
今度はどんな名言を残してくれるのかと思うと、考察抜きにしてわくわくしてしまいます。
習をとりまく環境
富豪喰種・月山家
開始直後、オークション会場にいたクロックムッシュと呼ばれる男性が映し出されます。
彼は、月山観母、習の父親でした。
ビッグマダムとは系列の違う富豪喰種で、オークションでは彼女?と張り合うほどの経済力を見せました。
月山家は政財界にも影響力を持つ家柄であることが、OVA「東京喰種PINTO」で語られています。
また、
逆を言えば、富豪喰種・月山家は、総力戦でなければCCGにも引けをとらないだけの金、モノ、人を持った権力者だと言えるでしょう。
月山家の協力者? 堀ちえ
出典:東京喰種:re/5月23日放送/BS11
彼女に関してはテレビアニメを見ているだけの方には謎の女性にうつるかもしれません。
堀ちえは、習の高校時代を描いた「東京喰種PINTO」に登場する人間です。
どちらかというと自分のペースに巻き込むことが上手い習が、彼女に対してだけは肩透かしをくらってしまうほどマイペースな女性です。
高校時代、習の捕食現場をカメラで撮影したことをきっかけに、親交をもつようになった2人。
ちえは撮った写真を公開するためではなく、「このカメラでいい写真が撮りたかった」と言ったり、習に高い場所から落とされそうになってもなお、シャッターを切り続けたり、一風変わったところのある人物です。
そんな彼女には習も食欲がわかず、友人として彼女と関係を築いてきました。
「東京喰種PINTO」で習は人間の本性を見せるためにちえを深夜の病院に呼び出し、そこで起こった出来事をちえもカメラに収めたのでした。
「月山くんって楽しいでしょ」という言葉の意味は、習の近くにはシャッターを押したくなるような瞬間であふれているということ、「楽しい時間で満たしていたいの」は満足できる写真を撮り続けたい、ということなのかもしれません。
習の病気の原因
これまで何度か病床に伏せる習の姿が映し出されてきました。
今回、その原因が「見境なく食を求めたこと」だと判明します。
出典:東京喰種:re/5月16日放送/BS11
7話のラストでは月山の周りに大量のどくろが積みあがっているのが確認できます。(画像:左下付近)
人間一人を食らうと1ヶ月は生きるという喰種。
定期的にカナエが掃除をしているようですから、一度に食べたのかもしれません。
このような異常なペースで捕食すれば人間同様、病気になる可能性も否定はできません。
しかし、大食いと呼ばれた利世は喰種としてはハイペースで人を食しながらも、病になることはありませんでした。
習が病気になった本当の理由、それは「食を求めたこと」ではなく、「見境なく」という部分であることが推測されます。
老若男女、様々な人間はもちろん、彼は喰種も食らったのではないでしょうか。
故に、共食いを繰り返していたころのカネキのように発狂していたのだと思われます。
また、
出典:東京喰種:re/5月23日放送/BS11
習は本来、甲赫で腕をらせん状に覆い、先端が剣のように鋭い1本の赫子を持っています。
シーツに隠されて詳細はわかりませんが、明らかに手足ではない突起を複数見ることができます。
暴食の果てに形状の不安定さが出ているだけだという可能性もありますが、習の中で他人の赫包が暴れているからこそ、複数の赫子が出現したのではないでしょうか。
なぜ習は見境なく食べるようになったのか
冒頭、カナエの「習さまは見境なく食を求められ、赫子の制御ができない模様です」というセリフがあります。
その後、習自身、「僕は美食家だぞ」「早く持ってこい、究極の美食を、僕の舌を満足させるものを!」と言っていますが、カナエのセリフとは矛盾があるように感じます。
美食家でありながら食に見境がないというのはいささか不自然に思った方もいるかもしれません。
「:re」から東京喰種シリーズを見た方には少々疑問を感じるこのシーン、補足をいたします。
月山習は東京喰種第1期4話で初登場した、通称:グルメと呼ばれる喰種です。
グルメ、美食家の名の通り、彼はただ人間を食するだけの喰種ではありませんでした。
調理法やその人間のストーリーまでも食に組み込み、その味を堪能する喰種でした。
「東京喰種PINTO」ではストイックにトレーニングを積んだ人間を1ヶ月も観察したのちに食らい、老人を珍味と称し舌鼓をうつほど美食を求める人物だったのです。
そんな彼が目を付けたのが、前期までの主人公、「金木研」でした。
1期ではもちろん、2期でもアオギリに所属したカネキをこっそり調査するなど執着ぶりを見せています。
20区の拠点あんていくがCCGに襲われた際、そこに飛び込もうとするカネキを全力で止めようとするものの、失敗。
「行かないでくれまいか」という最後の願いもカネキはうなずかず、戦場に飛び込んでいきました。
その後カネキは姿を消し、月山は執着する相手を失ってしまったのでした。
カネキがいなくなってからの2年間が描かれていないため、正確なことはわかりかねますが、カネキを失った喪失感が、彼が食に見境をなくした原因ではないかと推測されます。
つまり、金木の代わりになりうる食材や美食を求めるがゆえに病に伏したのではないかと思われます。
アオギリの目的とは
ヒナミを救い出すことを提案するアヤト。
しかしタタラは「コクリアは2度は破れない」と一蹴します。(1回目は「
前回はシャチという強力な喰種(利世の父親)の開放が目的でした。
ヒナミは戦闘にはまだ不慣れとはいえ、母と父からそれぞれに赫子を受け継いだ優秀な喰種。
救出後、アオギリには所属していない模様のシャチ、一方救い出せばアオギリに戻ってくる可能性の高いヒナミ。
この2人はタタラ(アオギリ)の中で何が違うのでしょうか?(もちろん2度目のコクリア破りはリスクが高すぎるだけという可能性もありますが。)
アオギリの樹の目的
ヒナミを助けに行かない理由を考察するためにアオギリの樹という組織が何のために作られたのか振り返ってみたいと思います。
ヤモリ「アオギリの目的は邪魔なやつらを消し去ること。人間はもちろんのこと、喰種も含まれている。アオギリの主義に対立する喰種、お前(金木)が働いていた…あんていく、だっけか。あそこもアオギリの
殲滅 対象」「東京喰種」第1期12話より
このセリフからアオギリという組織についてわかることは
1.アオギリは「ある主義」を持った集団である
2.その主義に対立するものを滅ぼすためにできた組織
→「主義」を同じくする集団はアオギリだけではない可能性。例えばその主義を広めるだけといった方法をとる組織も存在するのでは?
3.あんていくとは主義が異なる
以上の3点です。(2.の→以下について今回は深く掘り下げません。今後アオギリを深く知る中で必要になるかもしれない、という意味でのメモだと思ってください。)
実のところ、肝心なアオギリの「主義」が何なのか明かされていません。
その内容については「3.あんていくとは主義がことなる」という点から考察できるかもしれません。
あんていくはどちらかというと人間と喰種の共存を望んだ組織でした。
この姿勢と対立するということは、「人間との共存を望まない組織」である可能性が高いです。
その上で、アオギリの構成員を見てみると、CCGに「何か」を奪われた喰種が多いように思えます。
父親を奪われたアヤト、恋人をクインケにされたタタラ、コクリアで尊厳を奪われたヤモリなど。
そして彼ら自身、無計画に民間人を攻撃している様子がないことから、「CCGを滅ぼすための戦闘兵」というのがアオギリの実態であると推測しています。
さて、なぜアオギリがヒナミを助けないのかという疑問に戻ります。
確かにヒナミ自身CCGの手によって両親をなくしていますし、将来性もあります。
ただし、彼女があんていくにいたこと、今はCCGの一員となったカネキ(=琲世)を慕っていたことがアオギリにとっては不安要素であるために奪還しないのかもしれません。
あるいはこれに関しては、「本の送り主は?」で後述しますが、ヒナミが捕えられたことは好機だと考えている可能性もあります。
琲世は人間に近づいているのか、喰種に近づいているのか
少し番外編的なお話になるかと思いますが、
こちらが1話の琲世。
出典:東京喰種:re/4月4日放送/BS11
そしてこちらが、今週分(8話)の琲世です。
出典:東京喰種:re/5月23日放送/BS11
いかがでしょう、若干黒い部分の面積が増えているように感じます。
前回の考察でも髪色に触れていますが、やはり、人間と
これから、金木とも親交の深かった?習がでてきますので、ロゼ編最終回の髪色にも注目していきたいと考えております。
ところで、彼の髪色の変化はどちらの意味をもつのでしょうか?
と言いますのも、2話でニシキと接触し、滝澤(オウル)と戦う中で喰種の部分であるカネキに触れ、前回宅配された眼帯マスクを見て…だんだんとカネキを取り戻すお膳立てがされているようにならないのです。
だとすると黒い部分が増えている=喰種に近づいていると考えるべきなのでしょうか。
しかし、彼の歴史を振り返ると、人間であったころ~ヤモリに拷問されるまで「黒」→ヤモリとの戦闘~あんていく襲撃戦「白」でした。
ここから推測すると、黒が増える=人間であるアイデンティティが強くなるという解釈が可能性として高いのではないかと思います。
実際8話の中でも、ヒナミに「僕は金木君にはなれない」と話しています。
金木君になれないという言葉の中には、喰種になれないという琲世の気持ちが表れているように感じます。
もちろん彼の中のカネキが目を覚ましつつある今、琲世の身体は喰種に近づいているのことも否定はできません。
心中では喰種に加担している自分に気づきながらも「喰種側には行けない」と踏みとどまらせているのがこの髪色で表現されているのかもしれません。
分離型の赫子とそのクインケ
月山家(ロゼ)の松前やナッツクラッカーが見せた分離型の
この分離型の赫子に関してはその仕組みや性能が現在までのところ明らかにはなっていません。
ただ、今期の「:re」から登場し、捜査官たちも驚いていた様子から、新しい(もしくは隠されていた)技だと言えるでしょう。
分離型の仕組み
分離型の赫子の仕組みに関してはナッツクラッカー戦が大きなヒントになるでしょう。
彼女の赫子はあらかじめ壁や天井に隠されていて、その近くに動くものがくると飛び出してくるというもの。
振動で感知をしているのは、不知が壁を叩いていた様子から推測できます。
さて、赫子とはそもそも、喰種の体内にあるRc細胞を赫包から放出し、軟化あるいは硬化させて使う武器です。
人間の体は脳から筋肉に電気信号が送られることによって動いています。
分離型の赫子については、何らかの方法で、Rc細胞を硬化させたまま分離させたものであると推測しています。
この技術に関しては
ただし、電気信号を送れなくなるために、自分の意志ではコントロールできなくなることもナッツクラッカー戦から推測できます。(ただし松前の赫子は収縮していたので実際はどうかまだ未知数と言えます)
それでもある程度の性能を持たせることができるので、強力な赫子の使い方だと言えるでしょう。
分離型赫子のクインケは作成できるのか
出典:東京喰種:re/5月23日放送/BS11
ユウマと呼ばれるロゼの構成員を捕縛したキジマ。
その際、ユウマは壁に
壁から硬化した物体が飛び出ているという点がナッツクラッカーの攻撃に似ているように感じます。
これは分離型の
先ほども申し上げたように分離型の赫子はCCG内でも新しい技として騒がれているもの。
どの程度研究できたのか、と考えると現時点ではクインケへの応用は難しいように感じます。
またRc細胞を硬化してから分離する(使用したRc細胞は戻ってこない)ことから、資源に限りのあるクインケともいえるでしょう。
実際に作成できたとしても、これ1つではあまり有用性の高いものだとは言い難いと感じます。
であるとするならば、ユウマを捕縛したこのクインケ?は一体何なのか、興味深いところであります。
琲世に贈り物をした人物の正体
ウタはマスクを見て「確かにこの店から送ったものだ」と答えます。
その後本について尋ねられると、それは送っていないと否定。
果たして、マスクと本を送ったのは誰なのでしょうか?
ウタはマスクを送ったのか?
ヨモ「ウタ、ピエロの連中は何を考えている?研をどうするつもりだ?」
ウタ「さあ。僕もボスのことはわからないよ。」「東京喰種:re」(第3期) 7話より
この会話から察するにマスクは「ボス」の指示でウタが送ったもののようです。
そうであるとするならば、2つの疑問が生じます。
それは「このマスクはカネキが使っていたものなのか」ということ、ヨモの言う「ピエロが琲世にマスクを送ったのはなぜなのか」
このマスクは「東京喰種
このマスクが本物であるとするならば、決戦後倒れたカネキからはぎとったもの、もしくはカネキが捨て置いたものをピエロの構成員が拾ったものだと考えられます。
ただし、作成者はウタ自身ですので、新しいマスクを作って琲世に送った可能性のほうが高いと言えるでしょう。
また、ピエロの目的に関しては不明瞭な点が多すぎて、考察が難しいところです。
ただ琲世がカネキを受け入れつつある心情を見透かした上で、カネキを復活させようとしているように個人的には思えます。
この説が正しいものであるとするならば、ピエロはどこで琲世を見ているのかが気になるところです。
カネキと琲世の葛藤が生じていると分かるほどに近くにピエロの構成員が潜んでいるのか、あるいは人間の協力者がいるのか…。
本の送り主は?
もちろんウタが送ったにも関わらず知らないふりをしているのかもしれませんが、別人であることを前提に少し考えていきたいと思います。
ヒナミ説:否定
「√A」3話でヒナミは単身、
そこで彼女は金木研宛てにサインをしてもらっています。
順当に考えればこのサイン本こそが、今回琲世に送られたものなのですが、よくよく見てみると、別物であることがわかります。
まず、こちらが、7話で琲世に送られてきた本。
出典:東京喰種:re/5月16日放送/BS11
そして、ヒナミがもらったサイン本はこちらです。
出典:東京喰種√A/2015年1月23日放送/TOKYO MX
縦書き、横書き、文字の大きさ…。明らかに違うものであることがわかります。(若干筆跡も違うように見えますが、制作会社の変更に伴うものである可能性もあるため今回はふれません)
おそらくヒナミが金木宛にもらったサイン本は今でもヒナミの手元にあるのでしょう。
さて、これがヒナミからでないのならば、一体誰からの贈り物なのでしょうか?
高槻泉説
個人的に可能性として高いのが、高槻泉自身から送られたものであるという説。
現段階では妄想にすぎないと言える程度には手掛かりがない説なのですが、これが正しかった場合、「ヒナミがアオギリに入った経緯」についても辻褄を合わせることができます。
6話にて滝澤(オウル)は、琲世を助けたヒナミを「チャンヒナ」(高槻と同じ呼び方)と呼び、「おいたんハァハァしてきちゃった」(高槻もヒナミに同じことを言っていた)と発言するなど、高槻との関係を匂わせています。
高槻が滝澤、あるいはアオギリと関係があるということは、ヒナミをアオギリに導いたのは高槻である可能性を生み出します。
「√A」7話において、「今のままのヒナちゃんじゃ、お兄さん(金木)の役には立てないかな」と発言したのも、アオギリにヒナミを誘うためだと考えると合点がいきます。
つまり、カネキの役には立てないと言う→ヒナミが思い悩む(あんていくがなくなったことでヒナミは力不足を実感していたかも?) →力をつけるため、カネキがいた、などの言葉を付けてヒナミにアオギリを紹介する
そして、ヒナミと琲世が接触したのを見て、カネキが復活するまたとないチャンスだと考え、本を送った、というのが高槻泉説のストーリーです。
ヒデ説
これは完全に願望の類なのですが、√A最終話にてヒデはぐったりとしていて、カネキに抱きかかえられたまま、生きているかどうかもわからずに前期は終了しています。
金木が高槻泉の大ファンであることを知るほどに近い人物はそう多くはありません。
そのうちの一人がヒデでした。
送り主がヒデであった場合、その目的があまりにも不明すぎるため、可能性としては低いのですが、ヒデが生きている証の1つとして本が送られていたらいいなあと思う次第です。
東京喰種:re(アニメ)8話の感想
新章・ロゼ編、まだ序章とは言え、今回も内容が盛りだくさんであることを感じさせてくれるものでした。
月山家の全体像、彼らとの戦闘はもちろん、カネキを復活させようとしている
また、今回考察では触れませんでしたが、オープニングでやや狂気を帯びた表情を見せた
今回は多少いい性格をしているものの、基本的には穏やかそうな、あの表情からは想像できない人物でした。
彼が今後、なぜ、どのように豹変するのか楽しみなところでもあります。
そして、堀ちえの他、富良太志(OVA「東京喰種JACK」に登場)の活躍も見られそうで、シリーズ通してのファンにはたまらない展開になってきたのではないでしょうか。
出典:東京喰種:re/5月23日放送/BS11
最後にラストシーンでの習さま。
「カナエ…くわしく…」というセリフからもいよいよ前線に出てくれそうな雰囲気です。
今回はだいぶボリュームある記事になってしまったので、フラフラですが、来週も楽しみにしています!
コメント