2019秋アニメでジャム君が担当するTVアニメ私、能力は平均値でって言ったよね!、通称のうきん1話のお時間、遅くなっちゃいましたね。
“のうきん”って発音すると、どうしても「脳筋」に感じてしまうのはジャム君だけでしょうか……
さて、この「私、能力は平均値でって言ったよね!」ですが、1話から主人公のマイルちゃんは飛ばしていますね。
自分から「看板娘」と言っちゃうレニーちゃんもどうかと思いますけど。
ジャム君は、のうきん原作未読ですので、ネタバレ抜きで考察や感想まで楽しんでいってください。
マイルの内緒話
のうきん1話で、マイルが「ここだけの話」と冒頭から違和感丸出しの言動をしていた解説がなされていました。
内緒話や簡単な「私、能力は平均値でって言ったよね!」世界の設定を、ここで簡単にまとめておきましょう。
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マイルは異世界転生者
マイルは異世界からの転生者で、マイルというのは今いる世界での仮の名前です。
元いた世界では
ぼっちながらも、成績優秀な学生生活を送っていた海里でしたが、小さな子を助けるため異世界転生名物(?)の暴走トラックに轢かれ、神様的な人に願ったのが、これ。
ふつうに友だちを作ってふつうに生きたい
だから能力は…
その世界の平均値でお願いします!』
出典:私、能力は平均値でって言ったよね!/10月8日放送/TOKYO MX
せっかくの転生特典を、「能力はその世界(異世界)の平均値でお願いします!」なんて、なんてもったいない転生特典の使い方なんでしょう。
似たような感じで転生しちゃったやつだと、転スラなんか近い気がしますが、あれは通り魔に刺されて重症の主人公が、願ったと言うよりも元の世界で思ったことを反映した能力獲得でしたので、ちょっと違うかな。
ですが、神様のくれた転生特典が海里(現マイル)の願いを正常に反映しているならば、「マイルの能力値は異世界内での平均」ということになるはずです。
能力の平均値はうまく伝わらない
誘拐犯のボスたちを前に、ナノちゃんが解説してくれていたマイルの能力の平均値のお話。
平均値なのですから、マイルに可視化できるほどの魔力があること自体変、と思っていたところでの補足解説でしたね。
ナノちゃんによれば、魔力と呼ばれているマイルの思念波は、この世界の魔術師の約6,800倍!
この状態になってしまった原因は、万物の頂点に君臨する古龍と最弱の生物の平均値を取ったからであり、古龍の半分のパワーを持っているとのこと。
出典:私、能力は平均値でって言ったよね!/10月8日放送/TOKYO MX
だからいろいろできるんだ、という話がされていました。
ですが、これはおかしな話です。
海里(現マイル)が望んだのは「能力はその世界の平均」なのですから、神様は「すべての生物の平均値」を取ってマイルを転生させるべきでした。
神様に、本当の願いがうまく伝わらなかったのでしょうね。
ふつうの人間よりも13,600倍も思念波が強い古流の平均値を取って、神様はマイルにいったいなにを望んでいたのでしょう。
このあたりが、1話から飛ばしている「のうきん」の特徴でもあり、アニメはもちろん原作のタイトルにもなっている「私、能力は平均値でって言ったよね!」とされている所以でもある気がします。
ナノちゃんとは
ナノちゃんとは、マイルが認識できるナノマシンです。
出典:私、能力は平均値でって言ったよね!/10月8日放送/TOKYO MX
ナノマシンは、術者の魔力と呼ばれる思念波を受けて水や炎など、魔法を発生させてくれます。
しかし通常の人間はナノマシンを認識することはできず、ナノちゃんを認識できるマイルは、実に数百年ぶりの逸材と。
そりゃまあ、神様に勘違い特典でもらった強大な思念波がありますしね。
思念波が相当に強くなれば、見えるようになる存在なのかもしれません。
私、能力は平均値でって言ったよね!1話だけ見ても、まだまだ謎が残る存在でもありますね。
マイルは異世界に来て長いのか
さて、マイルは異世界転生をした子だったというのは判明していますが、異世界に来て長いのでしょうか。
のうきん1話では、ナノちゃん初登場のシーンで「すごくいろいろあって12年」という話が出ていましたが、ジャム君にはどうも12年間も過ごしているようには思えません。
初体験が多すぎる
アバンでは、馬車に乗ってティルス王国の王都にやってきたマイルが描かれていましたし、「お上りさん」とレーナに言われているところから察するに、ティルス王国の王都はもちろん、都会自体が異世界に来て初めての体験だったのでしょう。
出典:私、能力は平均値でって言ったよね!/10月8日放送/TOKYO MX
初めての王都に浮かれていた、というのはあるでしょうが、転生してから12年間田舎にこもりっきりだったのでしょうか?
家族旅行も何もなし??
初めての王都で浮かれていたのは仕方ないとしても、レーナに「お上りさん」呼ばわりされるほどの言動だったんですよ。
お上りさん
見物などのために田舎から都会に出てきた人をからかっていう語。
引用:明鏡国語辞典
都会慣れしていない田舎娘というのは、明白だったのでしょう。
いくらマイルが12歳であると言っても、ここまで都会慣れしていないのは不自然な気がしてしまいます。
マイルの年齢≠異世界生活歴なのでは?
マイルの年齢と、マイルとして転生してきた栗原 海里が過ごした時間が同一とは限りません。
のうきん1話の作中で「そしてこの世界に転生して、本当にいろいろ。いろいろ。すごくいろいろあって12年」とは言っていましたが、『マイルとして生まれ変わり、赤ちゃんからやり直した』とは限らないでしょう。
マイルとしてすでに日々を生きてきた精神と体を神様の力で貰い受け、10歳くらいのときに転生したものの、転生したこの世界では2年しかたっていなくても、元いた世界では12年の計算になるほどの長時間過ごした、なんてオチかもしれませんからね。
たとえば、現実世界では1日24時間で、海里として生活していた世界でも1日24時間だった場合、1日が144時間もある世界で過ごしていれば異世界人としては2年しか過ごしていなくても、海里としては12年過ごした感覚になります。
私、能力は平均値でって言ったよね!1話では、1日が何時間かという点については触れられていませんでしたので、こんなとんでもない事実が隠されており、マイルとして生活しているのは、この世界の時間ではたった2年間だけ、ということも考えられます。
ただ1日があまりにも長いと、夕方からすぐ夜にならないですし、夜が明けるのもだいぶ時間がかかるでしょうから、例に挙げたほどの差はさすがにないでしょうね。
のうきん今後の展開は?
のうきん1話の展開から、今後マイルやレーナたちはどうなっていくのか、予想してみましょう!
原作やコミックスを読んだことがある方は、ニヤニヤしながら読んでみてください。
ハンター養成学校は即卒業
マイルはレニーが受付をしていた宿屋で、ハンター養成学校に入ると言っていました。
のうきん1話のBパートは、入学式前日のテロップが入っていましたので、ハンター養成学校に入学自体はするのでしょう。
出典:私、能力は平均値でって言ったよね!/10月8日放送/TOKYO MX
ですが、あくまでマイルが通おうとしているのは「養成学校」であり、ハンターの基礎知識さえ身につけてしまえば、マイルは実戦でも十分やっていけると即卒業させられてしまう優等生キャラになってしまうかもしれません。
優等生でもぼっちなのが嫌だから、能力は平均値でと神様にお願いして転生してきたっていうのに。
マイルの思念波の強さから言えば、相当な優等生でしょう。
古龍の半分もの力を持った者を、学校側がいつまでも養成し続けるとは考えにくく、早い段階でハンター養成学校から追い出しを食らう気がします。
卒業時にはハンター資格のようなものがもらえるのでしょうから、卒業後にはハンターとして活躍する姿が描かれていくのではないでしょうか。
意外とレーナと対峙することになるかも?
レーナは15歳のハンターランクEの魔術師で、ハンター養成学校に通っていると推測されます。
ツンデレキャラのようでしたが、可視化できるほど凄まじい魔力を間近で見せられてしまったレーナは、何かと入学してから突っかかってくる対峙する存在になるかもしれません。
いわゆる嫉妬のたぐいでしょうね。
レーナはおじいちゃん魔術師にもあっさり破れていましたし、こんな展開も意外とあるかも?
ポケットからひみつ道具が出てくる
マイルがのうきん1話の市場で買い物をしていたときに出てきたシーンが、これ。
お肉をポケットにしまう、収納魔法のシーン!
出典:私、能力は平均値でって言ったよね!/10月8日放送/TOKYO MX
どう見てもドラえもんのポケットにしか見えません……
ドラえもんといえば、ひみつ道具。そんなポケットに酷似した魔法が使えるマイルは、今後ポケットの中からひみつ道具を出してくるかもしれません。
ひみつ道具としては、この異世界ファンタジーには似つかわしくない、海里として生きていた元の世界のおもちゃや武器が入っているような気がします。
この世界のものをしまっていても、手ぶらで遠出しても保存食が取り出せる、買い物して手が塞がることはない、くらいしか使いみちなさそうですし。
次回以降、なにが出てくるのかお楽しみの部分でしょう。
貴族令嬢としての過去あり
マイルは細かく解説していませんでしたが、マイルは貴族令嬢として過ごしていた過去があったと考えられます。
その時の名前が「アデル・フォン・アスカム」です。
出典:私、能力は平均値でって言ったよね!/10月8日放送/TOKYO MX
私、能力は平均値でって言ったよね!1話には出てきませんでしたが、のうきん公式サイトでは、アデル時代の友人たちも紹介されています。
ということは、「いろいろあって」というマイルの言葉の中に、貴族時代のことも含まれているのでしょう。
しかし、貴族ともなれば貴族だからこそ不自由なこともあるでしょうが、庶民よりは都会へ出る機会があったり他人任せにして生活してしまい、この世界での宿屋への泊まり方を知らない可能性も浮上します。
貴族時代があれば、この世界で生きている期間も増える気がしますが、見た目が似ているだけで同一人物なのか貴族からさらに生まれ変わりをしたのか、マイルは偽名や貴族から追放されて付けた名前ともまだわからずじまい。
いずれにせよ、マイル(元の世界では海里)は貴族のアデル・フォン・アスカムとして生きていた時期もあり、念願だった友人も作れたことがわかります。
このあたりの詳細は、今後細かく出てくるでしょうかね。
異世界がドイツ語圏と似たような体制なのかはわかりませんが、貴族に準ずる者でないと、「フォン」の名を入れて呼ぶことはありません。
貴族ですのでアデル・フォン・アスカムと呼びますが、同じ姓名で貴族でない場合は、アデル・アスカムと名乗るのが現実世界です。
私、能力は平均値でって言ったよね!1話の感想
TVアニメ私、能力は平均値でって言ったよね!1話、通称のうきん、意外に楽しめちゃいました。
思っていたよりも面白かった感じ。
のうきん1話から神様にお願いしたものが変な風に叶い、実質裏切られた能力値になったマイルは、若干かわいそう……
でも、まだ正式に言及はされていませんが、貴族のアデル・フォン・アスカムとして過ごしていた時期もあったようですし、決して悪い転生ではなかったと思いますよ。
本当にごくごく平凡な、平均値の能力で生まれ変わっていたら、12歳でももっと悲惨な人生だったかもしれませんからね。
世紀末に出てくるようなチンピラからも逃れられず、助けに来る人もおらず、変なおばさんに捕まっておしまいだったかもと考えると、神様グッジョブ!!
Amazonでは、のうきんを現在見放題独占配信していますので、この機会にプライム会員として登録して視聴してみるのもいいと思いますよ!
もうしばらくしたら、ほかのサイトでも配信が始まるようですので、VODで視聴している方は乞うご期待ですね。
ではでは、次回もマイルの可愛い姿を拝みに来てくださいね!
コメント
>神様は「すべての生物の平均値」を取ってマイルを転生させるべきでした。
いえ、そのままその通り「全ての」生物の平均値だと思われます。
それがたまたま古龍の半分くらいだっただけかと。
「人間の平均値」もしくは「最頻値」とかにすればよかったのか……。
たぶん最頻値だと虫並とかになるかな?
文字どおり「すべての生物(全個体)の平均値」ではなく、「すべての生物(1生物につき1サンプル)の平均値」で割り出された結果なのですかね。
だとしても、本来の望みは前者であり、神様への願いは「もっと細かく正確に」伝えなければならないという事例なのかもしれません。
「だから能力は…その世界の人間の平均値でお願いします!」だったら、失敗はなかったかもしれませんね。
そう考えると、転スラのリムルは、簡潔な祈りでずいぶんといい転生ができたものです。
いやだから「すべての生物(全個体)の平均値」だと思いますよ?
グラフで説明出来ればわかりやすいんですが、平均値は最頻値(ボリュームゾーン)よりずいぶん上になりますから。
いやー、ジャム君としてはその考え方には異論があります。
古龍の思念波がふつうの人間の約13,600倍(マイルが半分の約6,800倍)ということでしたので、仮にレベル1,000,000としておきましょう。
ですが古龍がゴロゴロ生息していたとも思えず、またゲームでもありますが、ボスクラスのモンスターの個体数は絶対的に少ないです。
もちろん、レベル1のスライムのような「冒険を始めてすぐ倒すような定番モンスター」は基本的に弱く、個体数も多い傾向にあるでしょう。
全個体の平均だとすると、数値やサンプル数にもよりますが、大まかに見れば最頻値が平均にもっとも近い数字(上振れを起こすのは確かですが)になります。
古龍なら古龍、人間なら人間、スライムならスライム、それぞれ1生物につき1サンプルであれば、数値は荒れやすいため古龍が圧倒的な強さであれば古龍寄りの数値が出てしまいます。
「ほかの生物の思念波とか魔物みたいなのの強さは?」といったところまで、のうきん1話では触れられていませんでしたのでグラフ化もできずややこしい部分でもあるのですが、下に例を挙げましょう。
古龍 レベル(思念波)1,000,000 個体数1
人間 レベル75 個体数100,000
スライム レベル1 個体数1,000,000
全個体数1,100,001 平均レベル(思念波)8.64
だいぶ大雑把ですが、弱い人間やモンスターを含めれば含めるほど、どんどん古龍より弱くなってしまうのが数学的理論です。
もちろん、古龍よりは弱いけどかなり手強い悪魔たちでレベル(思念波)と個体数の底上げをすれば、理論上はマイルがもっと強くなっていても変ではありません。
ただし人間がよく生きていられるな、という疑問は残りますが……
ナノちゃんの解説でも、古龍以外に人間の上にモンスターはいるようでしたので、「全個体」ではなく「1生物につき1サンプル」と捉えれば、古龍寄りの数値になるとは思われます。
どれだけ異世界の生物たちが持つ思念波の強さに差があるのかにもよる部分ではありますが、こう考えてみると「全個体(生息数も含める)」ではなく「1生物につき1サンプル」からの平均値で割り出された感じがしてしまいますね。
横やりすいません、あまりネタバレするのも良くないですが、なろう小説の原作だと古竜が現時点で合計16体出てきました。ワイバーンはまだ1体なのに古竜出現率のが高いというのが何とも。。。
単純に最強の竜の半分の能力=平均値といった程度の認識かと思われます。
設定なんて別に細かいことに拘らずに楽しめばいいかと思いますけどね。
なんと! 古竜が16体もすでに出ているのですか……
竜種ですし、マイルの能力を見ても全体的に弱いとは思っていませんが、希少種でもなんでもない感じに思え、よく人間たちは立派なまちづくりをできているものですよねぇ。
となると、ミジンコやアメーバみたいなのから古竜まで全部含め、「1種族1サンプル」でマイルの能力値が算出されていた方っぽいですかね。
そのあたり、ナノちゃんの解説をもっと詳しく聞いてみたいですねー。