ヴァイオレット・エヴァーガーデン9話の解説&考察!戦争の記憶

ヴァイオレット・エヴァーガーデン ヴァイオレット ヴァイオレット・エヴァーガーデン
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どうも、ヴァイオレット・エヴァーガーデン担当のharuです。

前回は、インテンス奪回作戦を中心に戦争の回想シーンでしたね。このお話ではヴァイオレットの驚異的な言語獲得能力について考察しました。

それでは、第9話の解説と考察を始めたいと思います。

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再び戦争か?

ヴァイオレットが最後にギルベルトと別れた場所からC.H郵便社に帰る途中で道路が封鎖されていました。

ケスクレールの町がガルタリクの和平反対派に襲撃されたためと、警備中の兵士はホッジンズに説明していましたね。

5話の解説&考察戦争を再開したい陣営とそれを阻止したい陣営が暗闘を繰り広げているという説を筆者は展開しました。

ガルタリク帝国先の大戦で敗北した側です。

今回、講和条件に不満を持っている勢力が動きました。

アニメの公式サイトのライデンの項目を見てみましょう。

資源と作物が豊富なテルシス大陸南部諸国に対し、北部諸国が電撃的に仕掛けた戦争は、北部諸国の思惑とは裏腹に、大陸全土を巻き込む大規模かつ長期に渡ることになった。

引用:ヴァイオレット・エヴァーガーデン公式サイト

第2次世界大戦への参戦の過程で日本が中国大陸の満州、フランス領インドシナなどへ軍隊を進めた理由もライデン同様資源の獲得のためでした。

また、講和条約で北部諸国はかなり不利な条件を飲まされたのではないでしょうか。

第2次世界大戦でドイツが戦争を始めた理由の一つに第1次世界大戦での懲罰的な講和条約があります。

北部諸国がヒトラーのラインラント進駐のように失地しっち回復に動き出す可能性は否定できません。

ヴァイオレットは自分が戦時中にしてきた事に自責の念を感じ始めています。

5話の冒頭で北部同盟諸国の一部に和平に不満を持つ勢力がいると軍の高官がホッジンズに語っていました。

そして彼女はドロッセル王国王女であるシャルロッテのフリューゲル王国王子ダミアンの結婚を取り持つ事で北部と南部の和平を印象付けました

今後の展開としてヴァイオレットが再び戦争が起こるのを阻止するのではないでしょうか。

戦争の記憶

ヴァイオレットは戦時中に自分にしてきた事について考えるようになりました。

5話のディートフリートの言葉が彼女の深層心理に影響を与えたのでしょう。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン ヴァイオレット
出典:ヴァイオレット・エヴァーガーデン/3月8日放送/TOKYO MX

夢の中のギルベルト「手紙か。多くの命を奪ったその手で。人を結ぶ手紙を書くのか。」

1話のヴァイオレットは自分のしてきた事に無自覚でホッジンズの言葉に反発しました。

その後、彼女は愛しているというギルベルトの言葉を理解しようと努めました。

その中で様々な人と知り合い、人の気持ちをつなぐ手紙を書き、また彼女自身も影響を受けてきました。

5話のディートフリートの言葉は罪とは何かという疑問を彼女に持たせるきっかけでした。

7話でオスカーの娘に対する「いつか、きっと」という思いに気づいた事が決定打になり、彼女は罪を自覚するようになりました。

今回の話では心配するカトレアにヴァイオレットは言いました。

ヴァイオレット「私は燃えているのです。ホッジンズ社長がおっしゃったように、燃えているのです。自分がしてきた事で。」

彼女はホッジンズの言葉を理解したのですね。

この問題でのカトレアとホッジンズの口論は倫理を考える上で非常に興味深いです。

カトレア「あの子の境遇を考えたら仕方のないだった事じゃない。」
ホッジンズ「境遇がどうであれ、経緯や理由が何であれ、してきた事は消せない。」
カトレア「だったら忘れて1からまた・・・」
ホッジンズ「忘れる事も出来ないだろ。」

二人の戦争体験に対する考え方は対立しています。

前提として、ヴァイオレットは少佐であるギルベルトの命令に従って戦争行為をしていました

カトレアの見解

ヴァイオレット・エヴァーガーデン カトレア
出典:ヴァイオレット・エヴァーガーデン/3月8日放送/TOKYO MX

・ヴァイオレットに戦争でした事に対する罪は無い

・仮に彼女に責任があっても過去を忘れてやり直す事が出来る

公式サイトの彼女の項目を見てみると、おおざっぱな性格と記載されています。

自由奔放かつおおらかな性格で、先輩としてヴァイオレットをはじめとする後輩たちをまとめている。

引用:ヴァイオレット・エヴァーガーデン公式サイト

おおらなか性格とは過去の事は水に流すタイプです。

彼女の見解はこうした彼女の性格から来ていると言えます。

ホッジンズの見解

ヴァイオレット・エヴァーガーデン ホッジンズ
出典:ヴァイオレット・エヴァーガーデン/3月8日放送/TOKYO MX

・ヴァイオレットには戦争でした事に対する罪はある

・過去の事を忘れる事はできない

・ヴァイオレットだけではなく、自分たちにも罪がある

戦時中、彼はヴァイオレットが罪を犯しているのを見ていて放置しました。

彼はギルベルトからヴァイオレットを託されました。

ギルベルトはヴァイオレットを武器ではなく一人の少女として扱っていました。

武器ではなく人間なら本来自由であり、その行為に責任が伴うという考えがホッジンズにはあると思います。

また、彼とギルベルトは戦争に参加し、ヴァイオレットを武器として扱ってきた事に贖罪しょくざい意識を持っています。

彼の見解はこうした考えから来ていると推測されます。

筆者の見解

・基本的にギルベルトと同意見

・無垢である事は免罪される理由にならない

・命令に従っただけというのも免罪される理由にならない

では、罪を犯した人間は救われてはいけないのでしょうか

自分が自動手記人形でいていいのか、生きていていいのかと問うヴァイオレットへのホッジンズの言葉がその答えだと筆者は思います。

ホッジンズ「してきた事は消せない。でも・・・でも君が自動手記人形としてやってきた事も消えないんだよ。」

ヴァイオレットは自動手記人形として様々な人の気持ちを繋げてきました。

その事も彼女の過去として残っていくのです。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン9話の感想

ヴァイオレットが戦争体験のトラウマから回復して安心しましたね。

自動手記人形として働く中で彼女は素敵な出会いをしてきました。

彼女はギルベルトの与えたその名に似合う女性になっていくのでしょう。

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