はじめまして!
冬真っ只中でまだまだ寒い日が続きますね。
この度「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の担当となりましたあっきーです!
今期は「りゅうおうのおしごと!」も書かせていただいています!
さてさて、この度「京都アニメーション」から放送が開始された期待作「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。
どうやら「京都アニメーション大賞」の第五回受賞作のようです。
第五回京都アニメーション大賞に見事輝いた「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の他にアニメ化された有名作品として「中二病でも恋がしたい!」、「境界の彼方」があります。
「中二病でも恋がしたい!」と「境界の彼方」は奨励賞での受賞でしたが奨励賞作品もアニメ化及び文庫化候補として扱われます。
それにしても、毎度のことながら京アニさんの作画には驚かされますが、今回の作画もまた半端なくすごい!
「劇場版かこれ?」と目を疑ってしまうような神作画の連発&連発。
僕は原作小説未読ですので、同じくアニメから入った未読の視聴者の方々の目線に立って「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の第一話を考察していきたいと思います!
主人公・ヴァイオレットとは何者なのか?普通の人間?
公式サイトのあらすじにもある通り、大陸を南北に分断した大戦が終結したところからはじまる本作品。
軍人であった主人公・ヴァイオレット(CV.石川由依)は身体を負傷し療養のため港町で暮らしているが、そこにヴァイオレットの慕うギルベルト・ブーゲンビリア少佐(CV.浪川大輔)の士官学校時代の友人クラウディア・ホッジンズ(CV.子安武人)が訪れます。
出典:ヴァイオレット・エヴァーガーデン/1月11日放送/TOKYO MX
「その少女の存在は密かに隠されていた。だがその少女を知る者は彼女を武器だと言った。命令すれば戦う、人の形を模しているだけの心を持たない…ただの道具だと」
その際、ホッジンズがおそらくヴァイオレットのことである「少女」についてナレーションするシーンがあります。
一見すると普通の「少女」の様に見えるヴァイオレットですがこのようなナレーションが入るという事はやはり「普通の少女」ではないのでしょうか?
隠された秘密の力?
ホッジンズは恐ろしく戦闘力が高く、幼少期から「エリート軍人」としての英才教育を受けてきたヴァイオレットの軍人としての素質について語ったのでしょうか?
世界観の設定などもまだ判然としていない(負傷したヴァイオレットに自らの意思で動かせる義手を与える技術力があるのに未だにタイプライターを使っているなど)ですが、ある種「異形の者」の様な扱いを受けているヴァイオレットを見るに恐らく「普通の人間ではない何か」が持ち合わせているような「特殊な力」があるのではないかと僕は考えています。
ヴァイオレットと少佐の関係は?
そもそも少佐は生きているのか?
出典:ヴァイオレット・エヴァーガーデン/1月11日放送/TOKYO MX
ホッジンズ「安心してよ…ヴァイオレットちゃん。俺はアイツから頼まれてきたんだ」
ヴァイオレットと合流したホッジンズは早々にヴァイオレットに「少佐の所在」について何度も質問されます。
「生きて…いらっしゃるのでしょうか?少佐は」
執拗に少佐について尋ねるヴァイオレットですが、ホッジンズは少佐の所在を尋ねられた際、無事だと答えるも同時にポケットの中で密かに拳を硬く握りしめるシーンがあります。
これに加えてうまい具合に「少佐」の話題から話を逸らすホッジンズの様子を見るにおそらく「少佐」はもう命を落している線が確実でしょう。
ヴァイオレットに優しい嘘をついてしまうホッジンズを見ていると序盤なのに胸が痛みますね…。
ヴァイオレットと少佐は恋人同士?
出典:ヴァイオレット・エヴァーガーデン/1月11日放送/TOKYO MX
身元の引受先として「エヴァーガーデン家」に連れて来られた際ヴァイオレットは引受人である婦人に歓迎されるも冷たい態度をとります。
優しく自分を迎え入れてくれる婦人に何故そのような態度を取るのか?おそらく「軍人」ではない自分を享受したくないという姿勢の現れなのでしょうね。
そしてそれは同時にそれだけ「少佐」への深い忠誠も意味するのではないでしょうか。
その後、現在は軍を離れ郵便会社を経営しているホッジンズの元で働く事になったヴァイオレットは、最初はポストマン(配達員)として働く事になりますが、「自動手記人形」というお仕事を知る事になります。
「君の気持ちが知りたい…君の心を解りたい」
自動手記人形サービスを利用しに訪れた男性が伝えたい内容を話している際、恐らくヴァイオレット自身が過去に少佐から言われたであろう言葉と同様の台詞がヴァイオレットの記憶とリンクします。
そして第一話のラストシーンにも….
少佐「ヴァイオレット…君は生きて、自由になりなさい。心から…愛してる。」
と少佐がヴァイオレットに伝えるシーンがあります。
この事から察するに、恐らくヴァイオレットと少佐は恋人に限りなく近い関係性であったのではないでしょうか。
(ヴァイオレット本人が「恋人」という概念を理解しているかどうかはわかりませんが。)
少なくとも、少佐自身はヴァイオレットを「恋人」の様な存在として認識していたことは明らかですね。
ヴァイオレットがあれだけ「少佐」に対して執着していた理由も恐らくこういう事なのではないでしょうか。
そしてこれまた憶測ですが、現段階でヴァイオレットは「感覚的」にしか愛を理解できていないのでしょう。
自動手記人形とは
「自動手記人形」とは、元々は人の肉声を文字に書き起こす人形型の機械の事だったようです。
ですが、人形と同じように文字を書けない人のために「代筆」を行う人間の事も同様に「自動手記人形」として呼ばれ、いわばこの世界における一種の職業です。
ヴァイオレットは何故「愛」を理解できないのか
出典:ヴァイオレット・エヴァーガーデン/1月11日放送/TOKYO MX
「愛してるを…知りたいのです!」
「自動手記人形」の仕事を知ったヴァイオレットは社長であるホッジンズに「自動手記人形」として働きたい旨を伝えに行きます。
何故?とホッジンズに尋ねられたヴァイオレットは少佐が最後自分に語りかけた「愛してる」という言葉の意味を理解したいと答えます。
他にもエヴァーガーデン家に訪れた際出された紅茶が手にかかっても一向に動じる気配を見せなかったり、先輩ポストマンであるベネディクト(CV.内山昂輝)に制服へ着替えろと言われた際ベネディクトがいるにも関わらずその場で服を脱ぎ始めるなど、「羞恥心」や「動揺」といった人間らしい感情をあまり表に出さない面が目立ちますね。
これはひとえに幼いころから「軍人」としての教育を受けた結果のものなのでしょうか?
それとも他にヴァイオレットが「感情」を無くしてしまうきっかけとなったような「秘密」が隠されているのでしょうか?
冒頭の様なナレーションもありヴァイオレットに関する何らかの「秘密」が今後明らかになっていくと僕は考えています。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン1話の感想
「自動手記人形」として仕事を始めたヴァイオレットの今後がどうなっていくかとっても気になる結果となりましたね。
個人的な見どころとしてはラストシーンでボロボロになりながらもヴァイオレットに懸命に愛を伝える少佐のシーンから『「愛してる」と自動手記人形』という第一話のタイトルに繋がるシーンはなんともウルッと来てしまいました…。
果たしてヴァイオレットは少佐の言った「愛してる」の意味を理解できるようになるのか?また、ヴァイオレットに隠された過去も今後の放送で明らかになっていくでしょう。
第一話から視聴者を圧倒的な世界観に引き込んだ結果となった本作品。今後も目が離せませんね!
それでは、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」第一話の考察でした!
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