ノー・ガンズ・ライフ1話の解説&考察&感想!その男、頭が銃で仕事は子守

ノー・ガンズ・ライフ ヒュンケ・ファウストノー・ガンズ・ライフ
(C)カラスマタスク/集英社・NGL PROJECT
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面妖めんような見た目の主人公がまず目についた『ノー・ガンズ・ライフ』の1話。

彼をみて思い出すのが映画○棒リ○ルバー・○ラゴンかで世代がバレます。柴犬侍です。

拡張者エクステンドという名の、身体改造を施されたサイボーグを取り巻く大企業の闇。

それに巻き込まれ、問われるプロフェッショナルの流儀。

重く冷たくヤニ臭く、口代わりの背中と引き金、決めるところは全力で決める。

うーん、実にハードボイルド

第1話の放送は堅実な仕上がりで、「まず見たい」と思ってたものが概ね詰まってました。

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舞台となるスラム街

ハードボイルドといえば治安の悪さ。(偏見)

本作の主な舞台となるであろうスラム街も、暴力沙汰が後をたたないようである。

ノー・ガンズ・ライフ べリューレン社

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出典:ノー・ガンズ・ライフ/10月11日放送/TBS

そんな街で、家出した子供のお守りなどを請け負いながら生活しているのが本作の主人公、「処理屋」乾十三いぬいじゅうぞう

業務内容はトラブル処理全般で、いってみれば用心棒みたいなものだから、腕っぷし一つで切り盛りしてる感じ。

ノー・ガンズ・ライフ第1話では、知り合いのバーで暴れてる連中を追い出す様子が描写されていた。

十三は見ての通り頭部全体がリボルバーという異形だが、どうやらこれでも元は人間だったようだ。

彼をこのような姿に改造したのが、本作の世界観の根幹を担うスラムのランドマーク、超巨大企業のべリューレン社である。

べリューレン社と拡張者(エクステンド)

プサイΨみたいな社章が目印のべリューレン

スラムの治安悪化の要因の一つは、ここの開発した身体機能拡張技術にある。

ノー・ガンズ・ライフ 一般拡張者

(C)カラスマタスク/集英社・NGL PROJECT


出典:ノー・ガンズ・ライフ/10月11日放送/TBS

腕をロボットアームのように改造したり、片目を義眼にして視覚を強化したり。

元々医療用だったものを軍事転用したのか、あるいは戦後になって一般に流通させたのか、はたまた現在は開発中止になっているのか、現時点では定かではないが、いずれにせよ身体能力の強化された退役軍人が浮浪者として街に溢れかえり、社会問題化したというのが事の経緯らしい。

戦争特需で急成長したモノリスみたいな本社が、お膝元のスラム街に文字通り影を落としているというわけだ。

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身体機能を拡張された者達は拡張者エクステンドと呼ばれ、エクステンド法という特別な法律で管理される。

もちろん、十三も拡張者エクステンドの1人

しかし、どうもただの拡張者エクステンドではないようだ。

乾十三のパーソナリティ

銃アタマ

てっきり彼が事務所に舞い込んでくる依頼を引き受け、それを逐次解決していく構成なのかと思ったら、拡張者エクステンドという彼のパーソナリティに関わる部分がかなりフィーチャーされていて、身一つで組織犯罪に立ち向かうというスケールのでかい話だった。

この物語は何が起きるにしてもまず、拡張者エクステンドありきなのだ。

性格は寡黙なプロフェッショナルで、受けた依頼と依頼人は必ず守る

オバエク呼ばわりされると撃鉄に来るくらい煽り耐性がないのがタマにキズだが判断力は高く、1話では子供と般若を同時に救えないと判断したら、子供を引き渡して自分が撃たれる方を選んだ。

ノー・ガンズ・ライフ お礼のキス

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出典:ノー・ガンズ・ライフ/10月11日放送/TBS

嫌いなものは湿気とガキ

そして、軽いキスや谷間で狼狽して作画崩壊してしまうほど女慣れしていない

ハードボイルドを気取ってるが、小学生男子並にピュアすぎて説得力なし。

ちなみに、耳はシリンダーのあたり

必殺技はリボルバーパンチ

とにかく目立つ頭部のリボルバーだが実は飾りで、射手がいないと引き金を引けないらしい。

ノー・ガンズ・ライフ第1話で見せた武装は左手首から飛ばせる煙幕弾と、右手の甲に仕込まれたリボルバー

ノー・ガンズ・ライフ ヒュンケ・ファウスト

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出典:ノー・ガンズ・ライフ/10月11日放送/TBS

頭のものと違って右手のは飾りではなく、シリンダーを回すことで向かってくる列車を正面から脱線させる威力の正拳突き、ヒュンケ・ファウストを放つことができる。

十三は必殺技の名前を叫ぶ派らしい。

頭部まるごとリボルバーのくせに、戦い方はわりとCQC(近接格闘)寄りというのはツッコミどころか。ノー・ガンズ・ライフ

その他には発信機と受信機を仕込んでいるようで、鉄朗の追跡に役立っている。

過剰拡張者(オーバー・エクステンド)

その正体は、大戦中の大艦巨砲主義たいかんきょほうしゅぎの産物、過剰拡張者オーバー・エクステンドガン・スレイブ・ユニットの1体。

大艦巨砲主義

海戦は砲戦によって決せられるとし,射程,破壊力ともに大きい巨砲を積んだ高速で防御力の強い巨艦が勝利をもたらすという戦略思想。

引用:コトバンク

単純に拡張部分の多い拡張者エクステンドを「過剰拡張者オーバー・エクステンド」と呼んでいる、ということでいいのかな。

詳細は不明だが、このことを指摘されると十三は冷静さを失い、仁王立ちしながら「俺が何なのか言ってみろ」と叫ぶ。ジャギか。

警備局の男曰く、復興庁から免状をもらっているらしいが、何の免状かは今のところ不明。

野放しにするには明らかにオーバースペックだから、その力の使用を限定的に許可されているってことだろうか。

この辺は、十三の過去について語られるまでは何ともいえない。

暗躍するべリューレン社

フィクション世界の軍需産業といえば、戦争と銭勘定が大好きなクソ野郎と相場が決まっている。

身体機能拡張技術、十三の地雷ワードである過剰拡張者オーバー・エクステンドと呼ばれる者の存在、十三ら過剰拡張者オーバー・エクステンドに与えられたという免状拡張者エクステンドの暴走と治安の悪化「処理屋」という拡張者エクステンド絡み専門のトラブル処理業の開業、孤児を集めての秘密裏の人体実験、そしてハルモニエ

もとを辿れば、大体べリューレンから始まったことである。

これらがすべてべリューレンの計画のうちだとすると、その目的とは何か?

現時点ではさっぱりわからんが、基本的にいま起きている大体の問題の元凶はここのようだ。

ハルモニエについて

これから物語の中心になりそうな、べリューレンが新開発した拡張体遠隔操作装置・ハルモニエ

埋め込まれた人間が強く望むと、中身の入っていない拡張体を強制的にリモート・コントロールできるらしい。

ハルモニエの起動中、本体は意識を失い、本体の感覚器官からの信号は大部分が遮断される。

これを埋め込む実験体を集めるための孤児院の職員が例のシスター・カレンで、鉄朗はそこから脱走してきた実験体ということだ。

ノー・ガンズ・ライフ 般若と鉄朗

(C)カラスマタスク/集英社・NGL PROJECT


出典:ノー・ガンズ・ライフ/10月11日放送/TBS

ただ、鉄朗の描写を見る限りだと、かなり使い勝手の悪そうな装置だ。

人間に埋め込むと空っぽの拡張体(というより、ほとんどただの鎧)にある種「憑依」して自由に動かせるようだが、それにどんな意味があるのだろうか?

兵器として使うとしても、1人につき1体までというのも効率が悪いだろうし、逆に中身がある拡張体――例えば十三には憑依できないということになるはず。

しかし、法令違反を覚悟で作ったからには、何かろくでもない使い道があるんだろう。

人間を改造するよりも簡単に、全身改造された過剰拡張者オーバー・エクステンドが作れるから?

もしくはコアを別にすることから、1体のハルモニエ保持者が複数の拡張体に「換装」できるとか?

拡張体を遠隔操作なんてワードが飛び出すから、てっきり一般人を遠隔操作して社会秩序に挑戦状を叩きつけるのかと思ったけど、それよりずっと単純な「新兵器開発」なのかも。

とはいえ、もしハルモニエの力で既に機能停止した拡張体に憑依できるというのなら話は変わる。

鉄朗の言っていた「中身の入っていない拡張体」ってどういうものなんだろうか?

拡張体って、人間を改造して作り出すんじゃないのか?

当たり前だけど、まだまだ謎だらけ

確かなのはべリューレンがブラック企業で、十三は都合上それと敵対するということくらいだ。

ノー・ガンズ・ライフ1話の感想

昨今、すっかり絶滅危惧種となったハードボイルド

性悪女に騙されたタフな男が罪を重ね、中折れシャッポにトレンチコートを棚引かせながら霧の町を闊歩かっぽするフィルム・ノワールも今は昔。

ドラマや映画でも、年に2本発表されればいい方な気がする。アニメではもうルパンくらい?

ノー・ガンズ・ライフ 十三と般若

(C)カラスマタスク/集英社・NGL PROJECT


出典:ノー・ガンズ・ライフ/10月11日放送/TBS

こちらの本作、ハードボイルドの王道をしっかり受け継ぎつつ、SFアクション要素を取り入れた重厚な描写がポイントとなっております。銃だけに。

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いつの時代も男達の憧れだった、硝煙のにおいの漂うシルエット。

21世紀のパラダイムを装填し、令和の世に燦然さんぜんと甦る。

登場人物の描写やスラム街の背景美術も丁寧で、台詞回しにもセンスがある。

意外とゆるいギャグシーンもあったりして、メリハリのつけ方も好感触。

拡張者エクステンドという一種のサイボーグが織りなすハードボイルドが、これからどんな新機軸を打ち出していくのかとても興味がある。アタリ。

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