東京喰種:re(アニメ)12話 最終回の解説&考察!黒髪に変化した意味

東京喰種:re カネキ 東京喰種:re
(C)石田スイ/集英社・東京喰種:re製作委員会
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みなさま、こんにちは。

東京喰種トーキョーグール:re(アニメ)担当のnk(エヌケー)です。

まずは、大阪北部地震で被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。

梅雨の時期ともあり、今後余震以外の災害も想定されておりますので、どうか、皆様の身が無事でありますようにとお祈り申し上げます。

また、私事ではございますが、体調が思わしくなかったため、記事をあげるのが遅くなってしまいましたこと、大変申し訳ございませんでした。

肉を食べて体力回復いたしましたので、最終回の記事も全力で頑張らせていただきます!

さて、最終回(12話)を迎えた東京喰種:re。

前回は月山家vs. CCGの戦いにノロが乱入し、クインクス班の面々を苦しめていました。

また、月山家の使用人・松前もキジマを倒す形で悲願を達成しましたが、直後に旧多ふるたの手でその命を散らしました。

バトルも終盤かと思われた12話ですが、ついにエトが登場し、混戦続行といった雰囲気ではじまりました。

今回は最終回でもありますので、キャラクターの変化や「東京喰種:re」第2期に向けての課題等に目を向けていきたいと思います。

第1期の主人公及び人間に近い金木研=「金木」(漢字表記)、第2期√Aの主人公及び喰種に近い金木研=「カネキ」(カタカナ表記)とさせていただいています。またどちらにもあてはまる場合は漢字表記となっています。
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クインクスたちの成長

11話から目立っていたのが、クインクス班メンバーの成長でした。

最終話とあって、バトル以外の成長も見られましたので、まとめていきたいと思います。

米林才子

才子ははじめ仕事もせず、部屋でゲームに明け暮れた生活(いわゆるニート)をしていました。

その後新班長になった不知しらずに連れられる形で、クインクスとしての仕事をするようになります。

人間オークション編・ナッツクラッカー戦では戦うことに対して「私には無理ゲーっす」と自信がない様子を見せていた才子。

大切な琲世はいせのピンチに戦う決意をし、ナッツクラッカーを倒すきっかけをつくったのです。

今回のノロ戦では「琲世のため」ではなく、「仲間と協力し、仲間のために」戦う姿が印象的でした。

ちなみに、才子の赫子かぐねはこちら。

東京喰種:re 才子
出典:東京喰種:re/6月12日放送/TOKYO MX

かっこいい…。

非常に爆発力のある赫子のようで、ここ一番の大技として使われることが多いように見受けられます。

ただし、11話においても1度のみしか出現していない様子を見ると、一発勝負と言えるのが弱点でしょうか。

赫子の力が大きすぎるせいなのか、才子が体力不足だからなのか…。

今後この点をどのように補うのかが課題になりそうです。

六月透

1話では赫子を出現させることができなかった六月。

6話にて瓜江が暴走したことをきっかけに赫子を出現させることができるようになりました。

その後、実践でも使用されるようになり、かつ什造じゅうぞうの指導を受けクインケの扱いも格段に上達しています。

非力な青年といった印象の強かった六月ですが、立派な戦闘員に成長しました。

六月に関しては謎が2つほど残されています。

1つ目は性別。そして2つ目は過去。

1.性別

東京喰種:re 六月
出典:東京喰種:re/4月25日放送/BS11

男性としてふるまっている六月ですが、女性しか狙わないトルソーが「僕の透」と呼び執着しています。

また、6話にて瓜江が六月の匂いをかいで、「そうか、お前…」と言い、その後態度を軟化させています。

これらの点から六月は実は女性ではないかと推測されますし、その可能性が高いと思われます。

なぜ男性のようにしているのか、大変気になる点ではあります。

2.過去

7話にてアカデミーの戸影教官が、生徒の中には犯罪歴のある者もいるという話の流れで、六月について「あの子も悪いからねえ」と言っています。

「:re」の中では好青年の部分しか見せなかった六月が、なぜ、どのようなことをしてきたのでしょうか。

また、その過去が今後の展開にどのような影響を見せるのか、「東京喰種:re」第2期の見どころになりそうです。

不知吟士

彼の精神的な成長に関しては、10話にて個別に考察していますので割愛し、今回は彼の戦闘に注目していきたいと思います。

ノロ戦、終盤において赫子を変化させた不知。

東京喰種:re 不知
出典:東京喰種:re/6月20日放送/BS11

それまでのものより巨大で、かつ切り離しが可能というもの。

この部分でのポイントは、「もっともっと」と強さを求める不知の心に呼応するかのように赫子が変化したところにあります。

もし、不知の精神的なものからRc細胞が増殖、赫子の変化につながったのだとしたら、クインクスたちに設置されたフレームは内側からも壊せるという可能性もあります。

実際にはフレームがどのようなものなのか明言はされていませんが、もし内側から打破できるものだとしたら、クインクスたちは暴走や喰種グール化の危険に常にさらされていることになります。

いずれにせよ、「弾幕は足りたか!」と叫ぶほどに瓜江との信頼関係を築けた点は、クインクス班全体の関係性が深まった象徴でもあったと思います。

瓜江久生

今期最大の成長を見せたのは瓜江ではないでしょうか。

1話ではトルソーの捜査を単独で行い、その後も偽装書類を用意し、勝手にフレームを開放するなど、とにかく独断専行といった雰囲気が目立った瓜江。

6話以降、クインクス班への態度も軟化し、11話では戦闘指揮をとり仲間と協力する姿勢も見せました。

また、瓜江はとにかく「功績」にこだわる点も序盤は印象的でした。

暴走のきっかけもやはり異常なまでの功績への執着。

そんな彼が、不知の最後に「(ノロを倒したのは)お前の功績だ」と言ったのが、彼が精神的に成長した証だと思います。

東京喰種:re 瓜江
出典:東京喰種:re/6月20日放送/BS11

仲間に対する信頼感を得た瓜江が今後どのように活躍するか楽しみでもあります。

彼について懸念されることは、フレームを開放した代償でしょうか。

やはり強い力は手に入れたものの、暴走もしていますし、今後Rc値の上昇も予想されます。

彼がどんどん喰種に近づくのか、それとも人で留まるのか、「:re」第2期では注目していきたいと思います。

琲世の結末

これまで何度か考察を重ねてきた琲世はいせの髪色ですが、今回真っ黒になりました。

東京喰種:re カネキ
出典:東京喰種:re/6月20日放送/BS11

黒髪といえば金木ですが、かつての彼のようなやさしさは見られず、どちらかというと、カネキの冷徹さを持ち合わせた琲世といった印象です。

(その直前に「おやすみ、琲世」と言っているので、「黒髪のカネキ」が正しい認識なのかもしれません。)

最終的な心情の変化を追いつつ、アニメ第3期の意味について考えていきたいと思います。

黒くなる髪の意味

これまで、髪の黒い部分が増える=カネキ(自分の中の喰種グール)の否定と推測してきました琲世の髪色。

完全に黒くなり、カネキが復活した様子から、そうではなかったことが示唆されました。

覚醒するにあたり、「夢はもういい」と言い放っていることから、髪が黒くなる=夢の時間の終わりであったように思えます。

琲世「君の救いは眠りと幸せな夢だけ。僕は幸せな夢、目が覚めて、少し泣いたらそれでおしまい。」

「東京喰種:re」(第3期) 12話より

このセリフのいう「幸せな夢」というのは、おそらくクインクスたちと過ごした日々を指すのでしょう。

父のような有馬、母のようなあきら、そして子ども(あるいは弟妹ていまい)のようなクインクスのメンバーを琲世は実の家族のように思ってきました。

「:re」2話で琲世は彼らのことを思い浮かべながら「家族ならもういますので」と有馬に言っています。

また、その直前に、「僕には何もないけど、こう見えて結構幸せなんです」とも話しています。

原作ではこのセリフを言いながら、あごに手を当てていた(金木が嘘をつくときの癖)ようですが、アニメではそういった動作は見られません。

東京喰種:re 琲世
出典:東京喰種:re/4月11日放送/BS11

つまり、少なくともアニメの世界では、家族ごっこのような時間に心から幸せを感じていたことが推察されます。

この幸せな、夢のような世界にいられるまでの時間を琲世の髪色は示していたようです。

またカネキにとってひと時の夢こそがアニメ第3期だったのでしょう。

母親から見える金木の願望

「傷つける人より、傷つけられる人に。優しい人はそれだけで幸せなの」

この言葉を金木に教えたのは、母親でした。

物語がはじまったころの金木は、その言葉を信じ、たとえ喰種グールであれ誰にでも優しい青年でした。

寝る間も惜しんで働き、自分を育てた母親を金木は「立派な人」と言っています。(「東京喰種」(第1期)12話)

しかしそんな母親がかつて金木に暴力をふるっていたことが今回明らかになりました。

心のカネキの「大好きな人によくぶたれたね」という言葉から、暴力が頻繁であったこと、そして金木の中には母親を憎む気持ちがないことがうかがえます。

金木の中にあったのは、ただ愛されたいという気持ちだけだったのでしょう。

愛を、そして安心して過ごせる居場所(=家族)を渇望した金木。

だからこそ、琲世としてクインクスたちと生活した日々は彼にとって夢の時間だったのだと思います。

琲世はもう戻らないのか

これは憶測のお話にはなってきますが、今回の心のカネキと琲世の会話を振り返ると、すべてが終わった後、琲世は戻ってくるのではないかと思えてきます。

「だから僕、今度こそ何かみんなに愛してもらえるようなことをして、かっこよく死にたい。」と心のカネキは言っています。

「みんなに愛してもらえるようなこと」をするのがカネキにとっての救いになるのは、彼が愛を欲していた姿からも想像ができます。

愛してもらえるようなことが何であるかは、まだ推測がむずかしいところですので割愛します。

ここで大事になってくるのは、愛を獲得したのちに、「かっこよく死にたい」と言っているところです。

カネキが死ぬ=肉体的な死を望んでいる可能性ももちろんありますが、「冷酷なカネキが眠り、琲世(あるいは金木)が戻ってくる」とも解釈できます。

だから、2人の会話の最後は「さよなら」(永遠の別れ)ではなく、「おやすみ、琲世」(一時の眠り)だったのではないでしょうか。

番外編・地下の花畑

11話にてはいるの回想に出てきた花畑

東京喰種:re 幼少期入
出典:東京喰種:re/6月12日放送/TOKYO MX

そして今回心のカネキの回想で出てきた花畑

東京喰種:re 琲世
出典:東京喰種:re/6月20日放送/BS11

この2つの場所はよく似ている気がいたします。

2か所が同一の場所である、と仮定した上で、これがどこで、どのような場所なのか推測してみたいと思います。

地下の花畑の場所

まず、2人の回想の共通点としては、「白い花が咲いていること」そして「有馬貴将が登場していること」の2点があげられます。

有馬と幼い入が親し気にしている様子から察するに、有馬が頻繁に現れる場所なのでしょう。

もしかしたら、CCGとは関係なく、プライベートで訪れているのかもしれません。

そして今回の心のカネキの回想で「地下」にあるということが判明しました。

まだまだ可能性の低い話ではあるのですが、東京、地下というキーワードから「24区である」という説が頭に浮かびました。

24区というのは、東京の地下に広がる喰種グールたちが作り上げた地域で、凶暴な喰種も多く潜んでいるとされています。

もし、本当に「地下の花畑」が24区にあるのだとしたら、有馬と24区には関係があるということになります。

また、幼い入がいたことから、有馬が何らかの理由で24区にてCCGには内密で子どもを育てているという可能性が出てきます。

有馬の髪が白い理由、第1期では明らかになりませんでしたので、私は7話にて考察した「有馬は喰種側説」をあきらめておりません。

そんなわけで、「地下の花畑説」は妄想に近い説であることを再度お伝えさせていただきます。

東京喰種:re(アニメ)12話 最終回の感想

皆様、「東京喰種:re」の視聴、お疲れ様でした。

石田スイ先生の緻密なストーリー、スタッフの皆様の高い技術とたゆまぬ努力によって作られた素晴らしい作品を拝見できまして、毎週興奮の連続でした。

秋からの東京喰種:re第2期もとても楽しみにしています。

「:re」第1期で残された謎はいろいろとありますが、個人的には「才子を助けたフードの男は誰なのか(亜門なのか)」「古間さん、入見さんはどこに行ったのか」という2点がとても気になります。

結局あんていくのメンバーの活躍も見られませんでしたが、彼らは習だけでなく観母も仲間にしましたから、今後どのように活動していくのか楽しみなところです。

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すでに今週の記事でも何度かお伝えしましたが、秋より「東京喰種:re」第2期がはじまります!

今期は途中からではございましたが、4年前から好きな作品に携われたこと、最後まで書ききることができたのはみなさまのおかげです。

ありがとうございました。

また秋に一緒に東京喰種:reを一緒に応援しましょう!

そして来期にも会えるのを心待ちにしています!

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