夏アニメ本編初めての担当は、2クール作品の中間管理録トネガワになりました、ジャム君です。
はじめまして、そしてお久しぶりです。
いやはや、春アニメは積みアニメ状態になってしまったものが多く、非常に残念に思いました。
今期は中間管理録トネガワを始め、最後まで突っ走りたいですね。
これは2クールの作品なので、夏と冬2期に渡ってお届けしていく予定です。
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アニメティップ情報館ではこの夏アニメ、ほかにも様々アニメを取り扱って解説や考察ポイントに触れていきますので、どのライターさんが扱う作品も楽しみにしたいですね。
ではでは前置きはこのあたりにして、中間管理録トネガワ1話行ってみましょうか!
ただしカイジやアカギシリーズの知識はあります。
中間管理録トネガワの楽しみ方はこうだ!
中間管理録トネガワ1話冒頭に出てきたのですが、帝愛グループや
帝愛グループの皇帝である
まあ、カイジシリーズを見てきた方からすれば当たり前だのクラッカー状態なのですが、中間管理録トネガワで初めてカイジシリーズに触れるのであれば、ちょっと紹介はありましたが毎回紹介が挟まるとは限りませんので、逆境無頼カイジを見ておくのをおすすめします!
今だとdアニメストアやHuluなどの動画配信サイトでも見ることができますので、無料体験期間を利用するのもいいかもしれません。
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Huluなら中間管理録トネガワも地上波より早く見られますしね!
Eカードでカイジに負けた利根川
利根川とカイジは、1話で紹介があったとおりEカードで勝負をしてカイジが勝利し、負けた利根川は会長である兵藤の怒りを買って焼き土下座をさせられたわけです。
出典:中間管理録トネガワ/7月4日放送/日本テレビ
本編としては中間管理職である利根川幸雄の、カイジに出逢うまでの人生を描いている物語ですので、普通のサラリーマンで中間管理職に就いていても、後日このような結果になってしまうというのは、普通でないのが明白でしょう。
一企業の部長や課長、係長クラスの中間管理職と呼ばれるような人間が、ドジるといきなり焼き土下座させられるような企業なのが帝愛グループなんです。
しかも焼き土下座には過酷なルールが存在しており、守られないのであれば何度でもやり直さねばならない決まりというのは、利根川も知っています。
帝愛グループは基本金融屋さんです。
なにせ、帝愛グループナンバー2でありながら一社員でもある中間管理職ですので、自ら取り立てに向かうこともあったわけです。
出典:中間管理録トネガワ/7月4日放送/日本テレビ
渋々でも支払う、差し押さえる価値のあるものがあればいいのですが、無一文スッテンテンの状態ですと、約束違反ですよと焼き土下座で謝らされても文句は言えないってことになります。
そのようなこともする、もちろんまっとうな金融屋ではなく、取り立てにあっていた工場のおっちゃんが言っていたとおり、出るところに出たら本来なら困るはずの闇金なわけですね。
本来なら、というところがミソで、逆境無頼カイジを見れば明らかなのですが、この世界の法律は帝愛グループを保護し、
Eカードについての補足解説
ここで逆境無頼カイジを見ていない方に向けて、Eカードのルールを簡単に解説しておきましょう。
見たよって方はすっ飛ばして次の項目へどうぞ。
Eカードは「皇帝」「市民」「奴隷」の3種類のカードからなるゲームで、自分が皇帝ターンの場合は皇帝1枚市民4枚、奴隷ターンの場合は奴隷1枚市民4枚と5枚のカードを持って戦います。
皇帝は市民より強く、市民と市民は引き分け、市民は奴隷より強いため、奴隷ターンの場合はやや不利に展開します。
ですが皇帝を倒せるカードは奴隷カードのみであるため、どちらのターンであっても「いつ皇帝を出すか」「いつ奴隷を出すか」という駆け引きが非常に重要なゲームというわけです。
Eカードでカイジは負けたら目か耳(耳を選択した)を破壊するまでの針が伸びる距離を最低1ミリ単位で賭けなければならず、30ミリ以上負けたら目か耳が破壊されてしまう恐怖のゲーム。
ただしEカードは12試合で終了するため、カイジが欲をかかなければ全敗したとしてもまったく被害のないゲーム。
帝愛グループは皇帝ターンで1ミリ負けるごとに10万円、奴隷ターンで1ミリ負けるごとに5倍の50万円の支払いをする取り決めです。
なお5倍払いのルールは帝愛グループの対戦相手として出てきた利根川だけに適用されるもので、利根川が奴隷で勝ってもカイジの針が5倍進むことはありません。
リアル中間管理職が同感できるアニメか?
中間管理録トネガワは1話を見た限りの感想ではありますが、リアルに中間管理職に就いており、利根川と同じような板挟み状態の方には同感できる部分が多いアニメのように感じます。
ジャム君には程遠い存在なんですけどね……
それが顕著に現れているシーンが、会議でわざわざ自己紹介から始めているシーンですね。
出典:中間管理録トネガワ/7月4日放送/日本テレビ
ナレーションも入っていましたが、兵藤会長ならば黒服たちは「お前」と呼んでしまえばいいわけですが、中間管理職の利根川は黒服を味方につけて今の地位を維持するのはもちろん、会長を引きずり下ろして自分が帝愛グループのナンバー1にならないといけませんし、査定も行ってあげないといけません。
とてもとても、兵藤会長のように名前を覚えず「お前」扱いするわけにもいかないため、仕方がなく名前を覚えようと本当に使いたい会議内容の時間を削ってまで自己紹介から始めているんですよね。
現実に部長や課長が部下の名前を全然覚えていない、なんてお話は普通ないですよね。
1話には笑いどころとして出ている会議シーンですが、リアルに中間管理職に就いている方としては、利根川に同感してしまう部分でもありそうなシーンにもなっているんです。
今後の展開を考察!
2クールに渡って放送される中間管理録トネガワですが、最終地点はカイジと出会いEカードで負けてしまうところでしょう。
もしかすると、伝説の男 伊藤開司(カイジ)の立役者として焼き土下座をしたあとの物語も描かれるかもしれませんが、その可能性は薄いと考えています。
1話では実りのない会議をしていましたが、エスポワール号を手配したり、スターサイドホテルで鉄骨渡り(ブレイブメンロード)を見に来る客を集めたり、やることはたくさんありますからね。
もちろんカイジたち、ゲームに参加する
利根川が最初にやることは?
今回利根川は黒服たちの名前を覚えることに失敗してしまいましたが、いずれは仕事を順調にこなすためにも、支持を集めるためにも、名前を覚えなければなりません。
利根川が最初にするのは、やはり黒服たちの名前を覚えることなのではないでしょうか。
出典:中間管理録トネガワ/7月4日放送/日本テレビ
ややこしい黒服たちの名前さえ覚えてしまえば、兵藤会長から任された仕事に集中することもできますし、黒服たちからの信頼を得るべく根回しをするのも容易になっていくことでしょう。
ただ…人の趣味をどうこうは言いたくないのですが、「ボーリング行こうぜ!」というノリは勘弁してあげてください(笑)
エスポワール手配にさえ手間取りそう
逆境無頼カイジで壇上に登場した時には利根川は堂々としたものでしたが、実はエスポワール号を手配するのも、参加する債務者を集めるのも、結構な苦労があったのではないでしょうか。
そう考えるのは、カイジがエスポワール号で行われた限定ジャンケンに参加した経緯は、帝愛グループの傘下ではありますが、遠藤が経営する金融屋からの紹介です。
出典:中間管理録トネガワ/7月4日放送/日本テレビ
カイジは知人の古畑が遠藤から借りた借金の保証人になってしまっていたため、古畑が逃げたことにより、借金地獄には陥りました。
ですが、帝愛グループとしてちゃんと「帝愛ファイナンス」のCMを流していたではありませんか!
出典:中間管理録トネガワ/7月4日放送/日本テレビ
ならば、帝愛ファイナンスで借りた人間の中からエスポワールに乗る債務者を集めればいい話で、遠藤にまで声をかけるってことは、それだけ労力もかかればコストも必要となります。
別に帝愛ファイナンスが名前だけで、実際は遠藤の金融屋のような傘下に流しており、貸していないなんてことはないですよ。
事実、利根川に凄まれた工場のおっちゃんは、帝愛ファイナンス名義で差し押さえをされていましたからね。
カイジが借金地獄に落とされた契約書は、ちゃんと「遠藤金融」になっていました。
つまり工場のおっちゃんは、帝愛ファイナンスから直に借金したわけです。
なぜコストも安く簡単に集まる帝愛ファイナンス内だけで人材を集めなかったのでしょうか?
そりゃ当然、「できなかったから」なんでしょうね。
兵藤会長はもちろん、利根川も黒服の前では債務者を「クズ」と呼んでいますが、そのクズどもの中から勇気ある参加者を探すのは、大変な苦労をさせられる予感がします。
中間管理録トネガワ1話の感想
夏アニメの中で、中間管理録トネガワほどざわ…ざわ…するアニメもなかなかないでしょう!
と言いますか、中間管理録トネガワでカイジシリーズに初めて触れた方でも結構わかりやすいナレーション入りだった好感触なのですが、兵藤会長寝てたし。
しかも黒服の上でって!(爆)
あんな状況で「暇だから思いついちゃったヨーン」とばかりに企画を命じられたのが、逆境無頼カイジに出てきた数々の悪魔的ゲームなわけだったんですね。
裏話的でもありますし、笑いどころも仕込まれていますし、結構好きですこういうの。
会議シーンも笑えましたが、会長にお呼ばれする前に飲んでいた野菜ジュースが結構庶民的だったりね。
2クールあるうちのまだ1話ですので、今後どうなるかは考察どおりいくのか、まったく別の方向性でいくのかわかりませんが、次週も楽しみでなりませんね!
コメント
>中間管理録トネガワでカイジシリーズに初めて触れた方でも結構わかりやすいナレーション入りだった好感触なのですが
大半の奴が一番苦痛に感じる部分が好感触か・・・・
語るセンスが無いのは痛いな
アカギやカイジとはナレーションが変わり不満の声が多いのも事実ですが、トネガワはカイジのスピンオフで笑いに舵切りしているようですし、笑いどころを知るためにも利根川や黒服たちの心理描写を大げさにされているのは悪い部分ばかりでないと思っています。
「キャラが喋ればいいじゃない」という部分にまで過剰に面白おかしくしようとナレーションを入れているのであれば印象も変わるのですが、最新の4話まで見た段階でもそのようなことはありませんでした。
会長と利根川、利根川と黒服たちが単なる上司と部下の関係ではない、1話に少し出てきたようなゲームもどれほど狂気に満ちていたのか、開催している帝愛グループとその会長はどれほどの人物なのか。
淡々とナレーションしないからこそ見えるキャラクターの力関係や心理状態も、見れば見るほどわかりやすい設計になっていると思いますよ。
放送時期としてはカイジを見ないでトネガワから見始めるのもあり得ないことではないため、トネガワでカイジが気になってカイジを見て、キャラ関係や世界観をさらに深く知るきっかけになる作品になっているかもしれません。