やっと一週間経ったぞ~、アニメ消滅都市9話のお時間だぁ!
ということで今週も始まります、ジャム君の解説や考察。
先週はスズナも把握できていなかったという、ユキの弟・ソウマ消失がありました。
ユキが引き起こしたセカンドロストに続いて、さらに被害の大きいサードロストになろうか、というところでタマシイになってしまったソウマ。
ポーカーフェイスながら、タイヨウはユキの父・ダイチを憎んでいるようでしたし、展開が気になるところ。
そして今週アニメ消滅都市9話は、サブタイトルが運命とのこと。
ロストを引き起こすこととなった「運命」により、今まで謎に包まれていた消滅都市世界の謎が、少しずつ見えてきた気がしますね。
あちらとこちらの世界
アニメ消滅都市9話でまず驚いたのは、ユキの父・ダイチと、ラクーナケミカルで働くタイヨウ、ツキが3人で一緒にいる姿ですかね。
そして、ファーストロストにおいて行方不明になってしまったダイチは、タイヨウ・ツキとともに、「あちらとこちらの世界」をつなげる研究をしていました。
そう、ダイチがエイジにも指摘されていたとおり、並行世界をつなげる実験をしていたわけです。
『量子観測装置の並行世界に及ぼす影響について』という論文を書いたのがダイチ。
出典:消滅都市/6月2日放送/TOKYO MX
この研究こそ「ノア計画」と呼ばれたもので、結果としてロストを引き起こし、娘のユキやSPのアキラを含め、多くの人間を巻き込むことに……
こちらの世界
まず、ダイチたちが「こちら」と呼んでいた世界は、今まで見てきた世界ではないと考えるのが筋でしょう。
その理由としてアニメ消滅都市1話から8話までも振り返ると、今まで見てきた世界を「こちら」と呼ぶには、不審な点が多すぎます。
- ダイチから量子暗号化されたメッセージがエイジに届いた
- 演説していたダイチを「こっち」は饒舌と見下ろしていた
- ダイチが「この世界の転移に成功したのは俺たちだけか」と発言している
- 奥多摩山中で見つかった50年以上前の白骨がダイチの歯型と一致する
- ロストが起こると数百万単位で移住者がやってくる(予定)
とくに気になるシーンは、消滅都市9話アバンに出てきたダイチの演説シーン。
出典:消滅都市/6月2日放送/TOKYO MX
「量子力学における並行世界の観測について」という演説を行っていましたが、タイヨウやツキとともに見下ろしていた無口なダイチが書き上げていたのは「量子観測装置の並行世界に及ぼす影響について」であり、発表したものが異なります。
さらに、ツキが話していた「数百万単位で移住者がやってくる、間口は広いことに越したことはないわ」というのは、『ロストが起こりタマシイとなって、あっちの世界からこっちの世界に移住してくる』という意味だと考えられるでしょう。
つまり「こちらの世界」とは、アニメ消滅都市8話までに見ていた世界ではなく、ダイチの創ったポータル装置により「並行世界に影響を及ぼそうとしていた」世界のことなのではないでしょうか。
2つの並行世界
ダイチはユキを娘に持ちましたが、その結果はタイヨウから殴られるほどの現象を引き起こしていたようです。
タイヨウ「2つの並行世界、どちらにも属さない存在が生まれただぞ」
ダイチ「違う、両方の可能性を秘めているんだ」
タイヨウ「そんな人間がいていいはずがない。存在そのものが矛盾だ」
ツキには「消す」とまで言われる存在は、もちろんダイチの娘「ユキ」のことです。
出典:消滅都市/6月2日放送/TOKYO MX
ということは、仮に消滅都市8話までに見ていた世界をA、9話で口論があった世界をBとすると、どちらも並行世界と言えるC世界から転移してきたのが、消滅都市9話の研究シーンに出てきていたダイチたちなのかもしれません。
矛盾する存在・ユキ
ジャム君の仮説が正しいとすると、C世界からやってきたダイチがA世界であろうとB世界であろうと子どもを作ってしまっては「本来生まれるわけのない」赤ちゃんができてしまうわけで、その点をタイヨウは怒っていたのかもしれないですね。
C世界の住人だった人間が、並行世界として語ることのできるAやBの世界に必要以上の干渉を与えてしまうと、転移する前にはなかった現象が起こってしまうかもしれません。
C世界にはいなかったユキが、この世界(B世界)で本物のダイチの娘として生まれるのであれば、饒舌なダイチが子どもを作らねばならないはずです。
[PR]
白骨が出てきた理由は?
奥多摩山中で見つかった3人の男女の白骨遺体ですが、検死結果によると死後50年以上経過しているとのこと。
これは、まだユキすら生まれていない、ダイチがまだ若かった頃の話です。
ですが、警察からそんな話をされたダイチは、饒舌なダイチを見下ろしていた無口な方のダイチでしたので、「並行世界から(自称)転移してきた」経緯があると考えるべきな気がします。
転移してきた証拠はあるのか
ダイチはタイヨウとツキとの食事シーンにて「この世界の転移に成功したのは俺たちだけか」と発言してはいますが、確たる証拠はアニメ消滅都市9話の中では提示されていません。
そもそも、ただ(並行世界)から転移してきただけならば、歯型が一致する死後50年以上経過した白骨遺体なんて出てくるわけがないんですけどね。
出典:消滅都市/6月2日放送/TOKYO MX
とすると考えられるべきは、まず2つ。
- 演説していた饒舌なこっちの世界のダイチを殺したら不可思議な遺体が出てしまった
- 「私は何度でも繰り返す」風に世界を転移したら、時間が進んだ世界に転移していた
同時に、こっちの世界のタイヨウとツキも始末しているため、3人の白骨遺体は「ダイチ」「タイヨウ」「ツキ」
時間軸が絡み合い、ダイチを含んだ3人が50年以上前に死んでいる世界も並行世界に組み込まれていた結果
転移してきた証拠がない以上、仮説提唱と考察をするしかないのですが、いま考えられるものを簡単にまとめるとこんな感じでしょうか。
「饒舌なダイチ」を「無口なダイチ」が見下ろしていたのですから転移してきた証拠になるとも考えられますが、一方では「ただのそっくりさん」「どちらかがダイチを名乗る偽物」の線も捨てきれず、決定的な証拠にはならないと考えられるでしょう。
饒舌ダイチを始末した結果からユキ誕生を責めた?
タイヨウとツキに、娘のユキができたことをかなり強く責められたダイチですが、そんなに怒ることでしょうか。
東京のど真ん中に風穴開けて、甚大な被害をもたらそうと考えている輩が、ユキ誕生くらいで「並行世界がどうの」とたいそうお怒りになるのは、理由があるに違いないです。
その理由として挙げられるのが、こちらの世界にいた饒舌なダイチを処分した結果生まれた、50年以上経過した白骨遺体だったのではないでしょうか。
並行世界から転移してきた人間が、生命に過剰な変化をもたらすことで、「本来あるべき過去や未来が変わってしまう」という意味合いを持っているのかもしれません。
ラクーナケミカル完全勝利!?
ツキの差し金と思われる黒フードの連中にクラッキングされ、ポータル装置の安全装置をかけたはずなのに、全部無効にされ、あのロストが発生してしまったというオチ。
出典:消滅都市/6月2日放送/TOKYO MX
これは、ユキが生まれたことでタイヨウと激しくぶつかっていたときにも、少々物騒な言葉がツキの口からこぼれていたことを鑑みると、ツキの差し金で送り込まれたと考えるのが無難でしょう。
完全に使いこなせるかはわかりませんが、ポータル装置も自分たちの手に落ち、ユキを生み出し邪魔だったダイチも消し去ることができ、実質的にラクーナケミカル陣営の完全勝利でファーストロストが起こったことがわかります。
まだアニメ中に描かれていない設定があれば、消滅都市の謎ももっと解明されそうですし、実は『完全勝利どころか大失態だった』なんて展開にもなり得ますけどね。
アニメ消滅都市9話の感想
FODプレミアムでアニメ消滅都市9話から消滅都市12話まで一気に見られた方、すごく羨ましい展開だったんですけど!
Amazon Pay払い登録で初回1ヶ月無料体験もできるので、12話までは先に見ることもできちゃいますね。
それにしても、今回ユキもタクヤも空気でしたねぇ。
代わりに、今までほぼ出番がなかったダイチが頑張っていましたけど。
世界がいろいろゴチャゴチャしてきたので、消滅都市の真相がどうなのか、まだまだ先が気になっちゃいます。
先日発売された消滅都市の単行本読むと、また見方が違ったりするんでしょうかね?
気になることは多々ありますが、そろそろラストスパート。
真相究明に向けて、次週も楽しみに待ちましょう!
コメント