前回ツキを犠牲にしてタイヨウが完成させていた波動性物質阻害薬。
TVアニメ消滅都市も11話といよいよ佳境になり、ワクテカな日々を過ごしておりましたジャム君です。
それにしても前回はいろいろ詰め込まれていた感じがしますね。
いきなりカイバラが出てきていましたし、ロストはダイチが抑え込んでいるんじゃないかという説が出ていたり。
タイヨウが完成させた、波動性物質阻害薬を使って自らロスト突入するのか、それとも自らは危険を冒さず他人任せにするのか、いろいろこの1週間考えていましたよ。
FODプレミアムで先を知っている人が羨ましい(むしろ妬ましい!)とも思いつつ、ジャムくんの解説と考察も楽しんでいってくださいね。
ロストから生還できるのか
前回ツキを犠牲にしてまでタイヨウが「波動性物質阻害薬」を作っていた理由が、「ロスト突入すると記憶喪失に陥り、死に至る」というお話だったはずです。
ですが、キキョウが放っていた言葉に注目すると「呼びかけを続ければ正気を保てる(かも)」という話になっており、タイヨウの研究とは剥離しています。
実際TVアニメ消滅都市11話後半に判明したことですが、ユキとタクヤは波動性物質阻害薬を使わずとも意識も記憶も保っており、タイヨウの研究は半分当たりで半分ハズレだったような気がしますね。
正気を保てた理由
正気を保てた理由は、もちろんお互いを認識し合うことができる「相互認識」として前回と今回の回想に出てきた浜辺のシーンですね。
出典:消滅都市/6月16日放送/TOKYO MX
「幸せな生活を、何があっても忘れない」という約束をしており、ユキとタクヤにとって忘れたくない、そしてユキにとってはタクヤ、タクヤにとってはユキを認識し続けることができる記憶になっています。
ただしこれだけでは、ロストから無事に生還できる正気を保っている理由には物足りないでしょう。
相互認識だけでは説明がつかないロストの謎
だってロストが発生したことにより消えてしまった人たちだって同じように「相互認識」している人はいたでしょうし、外からの呼びかけという点では自衛隊員ならば、外部通信が可能だったはず。
たとえば恋人どうしがデート中にロストに巻き込まれたのであれば、お互いを認識しあえなくなる可能性は低く、ロストで消えてしまうのはおかしくなります。
自衛隊員であれば外部通信が可能であり、さらには隊員どうし連携を取れるだけの記憶は持っているでしょうから、これもロストに突入して帰ってこないのはおかしくなってしまいます。
一言で「相互認識」と言っても、よほど強い認識がないとダメなのかもしれませんね。
単なるご近所さんで知り合い程度では記憶がなくなって相互認識できなくなってしまったり、恋人でデート中でも相手のことを強く意識するだけの記憶がなければダメだったり、相互認識の制約が厳しいのかもしれません。
全員に忘れられたら帰ってこられないのではないか
ロストに巻き込まれてしまった人を含めてですが、消滅都市11話でロストに突入していったユキ・タクヤ・タイヨウともに、「全員に忘れられてしまったら帰還不能」になるのではないでしょうか。
もちろんタイヨウは波動性物質阻害薬を使っていますから、邪魔さえ入らなければロストから生還できると思われますけど……
全員に忘れられたらダメな理由として、そもそも全員に忘れられるということは「存在していない」ことと同義になってしまうからです。
たとえばユキもギークもエイジもキキョウも、誰もかれもタクヤのことを忘れてしまったら、タクヤはいないのと同じでしょう?
ロストで消えてしまった人たちというのは、そのように「ロストに巻き込まれた人たち全員から忘れられてしまった」ロスト内部で存在感のなくなってしまったような人たちとも考えられます。
正気を保ち続けられるかがキーポイントか
ここまではタイヨウが打ち立てていた仮説が半分間違っているようですが、タイヨウの仮説どおり「記憶を失い死に至る」のがロスト内部なのだとすると、ユキとタクヤは正気を保ち続けお互いを忘れないことがキーポイントになってきそうです。
出典:消滅都市/6月16日放送/TOKYO MX
相互認識が弱まれば、またも記憶の混乱が生じ、ロストの内部を漂流し始めることになってしまうと考えられます。
そして今度こそ、お互いを認識しあえなくなってしまい、ロストに飲み込まれ、ユキとタクヤが生還不能に陥る可能性だってあります。
ギークたちロスト外部の呼びかけもそうですが、やっとたどり着いたロスト深部の父・ダイチに出会い、立ちふさがるタイヨウがダイチを始末することがあったら、ユキの精神は崩壊しタクヤの認識もできず、2人は生還することができなくなりそうです。
暗殺計画を立てていたスズナの闇
ロストに向かう車中、タイヨウに上っ面では感謝の言葉を述べられていましたが、あまり嬉しそうでもないスズナ。
彼女の性格というかキャラ的に、デレたりすることはないとは思っていましたが……
まさか、暗殺計画まで立てていたとは驚きです。
最後のチャンスとして、ロストへ突入しようとするタイヨウに銃を向けていましたが見事に返り討ちにあっていましたし、「スズナが視える」ものって、やはり以前考察した先のことを知ることができる能力だったのかもしれませんね。
タイヨウにも有効だったと考えると、「タイヨウは向こう(ロスト側)の世界から来た人間だから」と言えますし。
失敗しかない暗殺計画
タイヨウの人体実験の犠牲となった人たちの恨みも持つスズナが立てていた暗殺計画ですが、スズナの能力で視ていても、そのすべてが失敗に終わっているようです。
出典:消滅都市/6月16日放送/TOKYO MX
まあ能力で視ていたというのは、ジャム君の仮説ですけど。
単純に厳しい予測として計画を立てていたとしても、どっちにせよ1つの計画を除きすべての暗殺計画は「失敗」に終わると結論が出されています。
出典:消滅都市/6月16日放送/TOKYO MX
ほかにも注目すべき点として、暗殺計画がかなり分岐して多数の計画になっているのに失敗に終わるという結論になっていること、そして犠牲になってしまった子どもたちの写真が貼られている点にも注目したいですね。
唯一結論が出ていなかった計画が、「従順なふりを続け信頼を得て、ロストに向かうタイヨウを送り届け、背後から撃つ」といった内容の計画だったのではないでしょうか。
反抗的なヤツだったら海に浮かぶこともあるでしょうし、タイヨウの近くにいることさえ許されないでしょう。
歯車として働けないやつは、希望の光養護学園の園長先生で、ラクーナケミカルと接点がありつつ額を撃たれていた強引な始末をすでに受けていたかもしれません。
結果的にスズナの暗殺計画は失敗に終わり、タイヨウか黒マントかはわかりませんが返り討ちにあってしまいましたが、これこそ「スズナはすべての事象が視えるわけではない」と考えるに足る行動と言えるのではないでしょうか。
まあ、返り討ちにあうのは知ってたけど、やるだけやってみたのかもしれませんけどね。
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ロストにいた化物・ダイチ
ユキの父・ダイチがTVアニメ消滅都市11話でも姿を見せてくれましたが、もう人間じゃないじゃないの!
出典:消滅都市/6月16日放送/TOKYO MX
完全にデータの化物!
なんかマトリックスの世界にいそうですね、このダイチ。
タイヨウ「こんな姿になっても、変わらないとはな」
なんてタイヨウに言われるほどですけど、こんな化物みたいな姿になってまで変わらないものって何でしょうか。
姿が変わっても変わらないもの
ダイチの姿が化物のようになってしまっても、タイヨウの皮肉どおり変わらないものというのは、娘・ユキを思う心でしょう。
そもそもTVアニメ消滅都市1話で、「ユキ ロストで待つ」とメッセージを送ってきたのはダイチでしたし、ロストの被害拡大を食い止めているのもダイチです。
娘であるユキのことは当然忘れていませんし、ロストの発生源がユキであると気づいてしまっても、これ以上心を痛めることがないよう被害拡大を食い止めてくれてもいます。
ロストで消えたと思われていたダイチの行動は、究極的にはすべてユキのためであり、タイヨウと仲違いするきっかけともなったユキの誕生を悔やんではおらず、むしろ「娘になにかしてみろ、その時はお前たちを殺す」という9話のセリフを今も守ろうとしているのでしょう。
スーパーハカーのギークとカナ
ではでは、TVアニメ消滅都市11話でロストに突入することになったユキとタクヤとコンタクトが取れるようになっていた最大の功労者、ギークとカナの活躍を見ていきましょう。
この二人がいなかったら、海での約束を思い出すこともなく、そのままロストの藻屑になっていたかもしれませんしね。
スーパーコンピューターでパスワード解析
ギークが持っていた機材では、ラクーナケミカルのサーバーを守るパスワード解析が追いつかず焦るところに、カナから連絡が入り判明したのが、カナは学園都市の大学に忍び込み、スーパーコンピューターにこっそりつないでいると。
あ、カナは今回ラクーナケミカルがユキたちの行く手を阻むところ手助けしてくれた、怪盗団の一員です。
出典:消滅都市/6月16日放送/TOKYO MX
それにしてもジャム君が学園都市と聞くと、どうしてもとある魔術の禁書目録シリーズを思い出してしまうんですよね……
それはそれで置いておいて、ハッキングのためにわざわざ危ない真似までして手助けしてくれるなんて、いい人すぎませんか。
ギークの腕前を知っているようでしたので、過去のハッキングでともにしたことがありそうですけど。
どうしてもギーク手持ちの機材だとパワー不足だった分、カナがこっそりつないだスーパーコンピューターで並列処理することで、爆発的に処理が速くなりましたね。
まあほとんどスーパーコンピューター側が仕事してます、当たり前ですけど。
おそらくギークは、ふつうのPCよりはスペック高いものを使っているでしょうが、スパコンとは比べ物になりません。
今回ラクーナケミカル侵入組もいましたし、ロスト突入の時間もありましたので余裕がありませんでしたが、時間の余裕がたっぷりあり邪魔が入らないのであれば、ギークが使っていた機材だけでもそのままハッキングは可能だったでしょうね。
出典:消滅都市/6月16日放送/TOKYO MX
少しずつでしたが、解析は進んでいましたから。
ただよほど無頓着な企業でもなければ気づかれるでしょうし、土日祝休みの小規模な企業で金曜帰社したあとに即ハッキングを始めるレベルならば、ギークレベルの腕前があると、今回使っていた機材でも痕跡残さずハッキングを成功させていたかもしれません。
アニメ消滅都市11話の感想
怪盗団の助けもあり、ロス都心部にたどり着いたユキとタクヤの前にようやくダイチがお目見えしたと思ったら、姿が大変なことに!
アニメ消滅都市11話では、ロスト突入シーンにも時間を使っており、回想と言いますか2人の記憶で「これまで起こったこと」が簡単におさらいできましたね。
アニメ消滅都市を最初から見るために今からでも遅くないFODプレミアムのお試し登録は、Amazon Payでお支払い登録すると初回1か月無料で楽しめますので、最終回を前におさらいを済ませておきたいところです。
もちろんFODプレミアムがお気に召さないときは、試用期間中に解約すれば、Amazon Payで登録していてもお金は取られませんよ。
ただもう少しで2019夏アニメも始まりますし、フジテレビ系のドラマが多数揃っていますし、ジャム君的にはかなり楽しめると思います。
それにしても、次回で終わり? 本当に??
2期って来ないの???
寂しくなってしまいますが、ロストの謎を解くために、次回「未来」を楽しみにしておきましょう!
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