「僕は君たちを誇りに思う」
激しく同意いたします、
と、思わず叫びたくなりました、アニメ アイドリッシュセブン担当のnk(エヌケー)です。
まず、皆様に申し上げたいのは、今回の最終回を含む記事に関しましては愛のみで書いております。
普段は、愛をあえて抑えて客観的かつ論理的な…と考えているのですが、今回は無理でした。
それほどアイドリッシュセブンという作品や、アイドルグループを好きになったことが誇りだと言える素晴らしいストーリーでしたね。
さて、前回の第15話は「アイドリッシュセブン、解散。Mezzo”も解散。ご苦労様でした。」という社長の一言で終了しました。
そこから1か月以上、待ちに待った第16話では、アイドリッシュセブンの面々がそれぞれに絆を確かめ合い、そして17話(最終回)でトップアイドル・TRIGGERに挑みました。
アイドリッシュセブン・再起への力
16話で仲間との絆を再確認し、新しいスタートを切ったアイドリッシュセブン。
その過程で明かされた彼らの変化や気持ちを追っていきたいと思います。
仲間の力
三月、壮五、ナギの場合
自然と同じ場所に集まった3人。
そこはミューフェスでの大失敗後、一織が初めて涙を見せた場所でした。(第8話)
あの日は7人でのデビューは遠ざかってしまい、誰もが悔しい思いをしました。
その後ナギの機転から歌うことの楽しさ、7人でいることの心強さを取り戻し、いつか必ずアイドリッシュセブンとしてメジャーデビューしようと強く誓った日でもありました。
「みんながいれば何とかなるって信じていられた」と壮五は振り返ります。
しかし、スキャンダルでかき乱された心が、仲間との絆をかすませてしまいました。
悲しい表情の2人に対してナギが問います。
「わたしたちのうれしこと、大切なもの、変わってしまいましたか?」
歌うこと、7人でいること、ファンを喜ばせること…。
大切なことは何一つ変わっていないことを3人は確かめ合った様子でした。
大和、一織の場合
最初はアイドルになりたかったわけでもなく、アイドルが好きでもなかった2人。
一織は兄・三月の夢をかなえるためにアイドルになりましたから、最初は大した思い入れなどなかったのです。
しかしマネジメントにかかわる中で、他の6人の魅力を誰よりも理解し、アイドリッシュセブンというグループが大好きになったのでした。
JIMAの控室に送られた差出人不明の蘭の花。
一織はそれをミューフェスで失敗したときの自分からだと言いました。
もしかしたら、6人の魅力を知る中で、自分に対する評価が低いものになっていたから出たセリフなのかもしれません。
それは常に何でもできた一織にとって初めて感じた劣等感だったのでしょう。
大和もまた、1話ではオーディションを受けずに帰ろうとするほど、アイドルに執着ありませんでした。
「オーディションの途中で帰ろうとした頃は思ってなかったよ。こんなにお前らのこと、歌うことが好きになるなんて」
復讐を望んでいるであろう大和にとって、もしかしたら葛藤を呼び起こさせる感情だったかもしれません。
ただ、今はメンバーが「好きだ」という気持ちだけが彼の中で大きいのだと、察することができる一言でした。
差出人不明の花、大和にとっては復讐したいと思っている相手ではなく、アイドリッシュセブンみんなからのギフトに見えたかもしれませんね。
TRIGGERの力
ライバルであり、トップアイドルのTRIGGER。
彼らもまた、アイドリッシュセブンを見守るだけではありませんでした。
それぞれが、アイドリッシュセブンのメンバーと話をし、再始動の道へ導いてくれました。
龍之介の場合
龍之介は環と一対一で話をしていました。
メンバーの中でも猪突猛進で、心が幼い印象のある環。
彼の中でもやもやとしている仲間や、アイドルに対する気持ちを龍之介は丁寧に聞いていました。
「俺のダンスが、歌が、TRIGGERの一部となって愛されたいんだ」
龍之介の真摯な告白を聞いて、環もまた「アイドリッシュセブンが羽ばたいていくための一翼になりたい」という自分の気持ちに気づいた様子でした。
天の場合
出典:アイドリッシュセブン/5月19日放送/TOKYO MX
ゼロアリーナの近くで陸と出会った天。
気まずそうに話しかける陸をよそに、天は涼しい顔で「こんな夜に出歩いて、喉を冷やすでしょ」とお兄ちゃんらしい言葉をかけます。
それから二人で話すうちに、「Sound Shipのステージを天に見てもらいたかったのは、自分のステージを見た天に笑ってほしかったからだ」と語りだす陸。
天はその言葉に弟の変化を感じ取ります。
自分を世界に誇れるライバルだと言った陸は、幼く、弱い弟ではなく、覚悟を決めた一人前のアイドルなのだと認めた天は、「かかっておいで」とほほ笑むのでした。
陸もまた、兄の幻影ではなく、これからは仲間と一緒にTRIGGERというライバルの背中を追い越す決意を見せ、たくましい成長を感じさせてくれました。
番外編TRIGGERの場合
出典:アイドリッシュセブン/5月19日放送/TOKYO MX
アイドリッシュセブンの成長を中心に取り上げてはいますが、今回はTRIGGERの成長も見どころでした。
彼らもまたアイドリッシュセブンとの交流を期に変化を見せましたね。
社長を閉じ込めて、自分たちに正々堂々と戦わせるよう交渉するシーン。
ここでは、Sound Shipでは路上で歌う覚悟を持てなかった彼らが、事務所に見捨てられようが這い上がって見せるという強い気持ちを見せてくれました。
ちなみにこのシーンで龍之介が言った、「やー、たっくるさりんど!ふらーが!」というセリフは、「殴るぞ、このっ!」というニュアンスのいわゆる汚い言葉のようです。
ただ、普段と違い、荒々しい龍之介の姿が交渉をスムーズにさせたのは言うまでもないでしょう。
ファンの力
アイドリッシュセブンの決意を見た社長は、彼らをある場所に連れていきます。
それは、アイドリッシュセブンが初めて路上ライブをした公園でした。
彼らが夢を追い始めた思い出の場所に姿を見せたのは、あの日、この公園でライブを見てくれた女子高生のファンでした。
出典:アイドリッシュセブン/5月19日放送/TOKYO MX
メンバーは認識していたか定かではありませんが、彼女たちはファン1号とも呼ぶべき存在。
彼女たちにとってもこの公園は、アイドリッシュセブンと出会った特別な場所でした。
礼儀正しく、一生懸命な彼女たちの言葉は、自分たちがやってきたことや歩んできた道が誇らしいこと、同じ思いをファンのみんなが持っていることをメンバーに教えてくれたようでした。
これは余談ですが、JIMAやBlack or Whiteの会場には女子高生たちだけでなく、彼女たちのお姉さんやお母さん、古参のOLさんや彼女が布教して一緒にライブに来てくれた友達の姿もありました。
アイドリッシュセブンがここまで大きくなったのは、ファンの力もあってのものだと感じる一幕でしたね。
ステージ上の愛
世界的なアーティストのダグラス・ルートバンクはアイドリッシュセブンのメンバーに「愛のある歌はまず心が震えだし、身体が踊りはじめる」「ゼロは確かに知っていた、愛は愛されることを」と語りました。
この愛については、ダグラスからアイドリッシュセブンへの宿題のようなものでありました。
そしてBlack or White当日、環の一言をきっかけに、メンバーはその意味を言葉にすることができたのです。
「自分たちのやりたいことをやって、ファンに喜んでもらえると、次はもっともっと喜んでもらいたくなる。その気持ちがステージ上であふれ出す」
これが、アイドリッシュセブンの見つけた愛の答えでした。
これは個人的な解釈ですが、自分たちのパフォーマンスで楽しんでもらう(愛を与える)と、観客から笑顔(=愛)をもらえる、その笑顔をもっと輝かせたいという、愛の連鎖がそこにはあるように感じられました。
出典:アイドリッシュセブン/5月19日放送/TOKYO MX
みんなで確かめ合った愛の形を携えて立った舞台で、アイドリッシュセブンはついにTRIGGERに勝利したのです。
アイドリッシュセブン(アニナナ)16話と17話の感想
まずはアニナナの視聴、皆さまお疲れ様でした。
そして素晴らしい作品を作ってくださったゲームスタッフ、アニメスタッフの皆さまに感謝の一言です。
15話、アイドリッシュセブンが解散して終わった際には、どうしようかと思いましたが、メンバーそれぞれが歩んできた道を振り返る中、大団円で終了して、ほっと安心いたしました。
アニメ アイドリッシュセブンは、モブとして印象に残らないようなファンではなく、固定の、毎回同じファンの子が登場する珍しいアニメでした。
彼女たちがいて、一緒にアイドリッシュセブンを応援できたことがよかったと今回は強く感じました。
記事を書く際には何度もアニメを見直すのですが、今回は見直すたびに涙してしまいました。
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それは、メンバーの絆が強くなる、胸の熱い展開はもちろん、共感できるファンの子たちがいてくれたおかげだと考えています。
陸の病気はやはりステージを脅かすものですし、環の妹も(今回ちらりと出てきましたが)まだ見つかっていません。
壮五の親のこと、行方不明のハルキとゼロ、そして大和の復讐などなど、謎や課題がてんこもりなアイドリッシュセブン。
解決の兆しを見るためにも、ぜひ2期をやっていただきたいと思えるアニメでした。
最後にはなりましたが、私の稚拙な記事を最後まで読んでくださりありがとうございました。
また皆様とアイナナを応援できる日がくることを楽しみにしています!
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