こんにちは、さぷらです。
先週の「
アレクの知略と、カトラリーの柔軟な行動が際立った戦いは、感嘆してしまう程の見事な鮮やかさでした。
そして一度拘束されてしまったエカチェリーナですが、その前に見せた親子への優しさが素敵でしたね。
今週はどの貴銃士が活躍するのでしょうか。
それでは「千銃士」第6話に参りましょう!
ホール特有の気質
今回は
出典:千銃士/08月7日放送/TOKYO MX
特にホールの方ですが、前回のアレクサンドルのように際立った一面が見えてきました。
広い視野を持っている
まずは2話でブラウン・ベスに語った彼の台詞から、それを読み解いていきます。
「例えば、やんちゃな若者に絡まれるお年寄りを助けたとしよう。その後若者は捕まっちゃったけど、悪いことしたからしょうがないよね」
この台詞は1話でブラウン・ベスが遭遇したエピソードを、まるでその場にいたかのように説明したものです。
しかしこれにはまだ続きがあります。
「でも、若者達にもそうするだけの理由があったりして? 例えばパート2。少ない配給にもありつけない、身寄りもなくもっと弱い立場の子供はどうやって生きていく?」
どちらも、同じ場所で同じ時間帯でのエピソードです。
しかし先の台詞の視点とは打って変わって、別の視点からの説明によってブラウン・ベスもホールの意図に気付きます。
これはホールが広い視野を持って物事を捉えているからこそ見えてきた、「騒動の本質」を表しています。
人脈の広さ
その広い視野を持つことの手助けになっているのが、人脈の広さもあるのではないかと見ています。
彼は他の
それは彼のいうファン、つまり女性はもちろん、あまり人がいないとされている旧市街の人間と、多岐にわたります。
ブラウン・ベスが遭遇したエピソードを知っていたこと、それどころかブラウン・ベスですら知り得なかった騒動の事情を知ることができたのは、その当事者である若者や子供達との交流があったからです。
また物怖じしない性格や人当たりの良さ故か、以前は盗みを働いていた若者や子供達の心をがっちりと掴み、慕われています。
彼の人とのコミュニケーション能力の高さを表しています。
もしかするとケインやカトラリーのように、それらを生かして諜報活動を行っている可能性もあります。
問題児からスターへ
6話ではフルサト、そしてホール本人の口から以前は「問題児」であったことが語られます。
「問題児」であった頃は、ただ上辺だけものだったと二人は口を揃えています。
そして「ある人」の、「ホールの笑顔は人に力を与える」という言葉を受けて、「本物のスター」になったといいます。
これは前述した、「人との交流に重きを置いている」理由の一つではないでしょうか。
また彼は2話でこのような台詞も口にしています。
出典:千銃士/07月10日放送/TOKYO MX
「いやあ、見えていない景色ってほんといっぱいだな。もしそいつを見つけられたら、きっと世界は広がるよ」
彼のいう「見えていない景色」とは、ただ貴銃士という銃から生まれた存在というだけでは決して得られない、「人との交流、そしてそこから得た見えたもの」を指しているように思えます。
これは実際に、彼がこれまで得た経験の中で、「見えていない景色」を見つけたからこその台詞でしょう。
そして彼の中で「世界は広がった = 視野が拡がった」から、「本物のスターになった」。
それをブラウン・ベスや今回のゲベールに伝えたかったのではないでしょうか。
彼が「
シャルル・ヴィルの葛藤
さて、ホールとゲベールが主軸となった6話ですが、最後にシャルル・ヴィルが輸送護衛から一人外されてしまいます。
今まで基本ブラウン・ベス達「アメリカ独立戦争のグループ」として一括りにされていた節があったので、これは意外な采配です。
出典:千銃士/08月7日放送/TOKYO MX
もっとも彼自身は、外されてしまったショックよりも、行かなくて済んだことに安堵していました。
ただしそれも束の間で、彼はナポレオンと何処かへ出かけることになるようですが。
以前から思うところあり?
これまでシャルル・ヴィルは、1話から本音が見え隠れする様子が描かれていました。
その中でも特に印象深いのは、
・1話 … ブラウン・ベスが「
・3話 … ドライゼとブラウン・ベスで「
この上記二つを思い浮かべるかと思います。
その時の彼の表情は、露骨に「悔しさ」を滲ませていました。
嫉妬と焦り
ではシャルル・ヴィルは、なにに「悔しさ」を感じていたのか。
前後の出来事と、彼の様子をそのまま汲み取るなら、先に「絶対高貴」に目覚めてしまったブラウン・ベス達への「嫉妬」と、未だ自分がそれに目覚めないという「焦り」から来ていると考えます。
渇望と恐怖心
「嫉妬」も「焦り」も、シャルル・ヴィルが自然と抱いてしまうのは当然といえます。
彼は貴銃士として目覚めさせてくれたマスターへの恩義があり、役に立ちたいという「渇望」があるからです。
しかし同時に、彼は別の感情も抱いていた様子が窺えました。
出典:千銃士/07月3日放送/TOKYO MX
「どうもこうも撤退でしょう。
恭遠 も言ってただろ、俺達の生還が優先だって!」
「そうさ、俺達は逃げるんじゃない、マスターの元へ帰……」
彼はレジスタンス活動という危険な任務の中で、命を落とすかもしれないという「恐怖心」を常に抱えています。
何故ならそれは、「マスターの元に帰れなくなる」ことに直結するからです。
常に周囲への気を配っており、全員が無事に生還できるよう最善の方法を選択している様子からも、それは見受けられます。
しかしそれでは、マスターの役に立ちたいという「渇望」には反してしまいます。
なまじブラウン・ベスが「マスターのために」と突っ走ってしまうのを何度も目にしてしまっているため、シャルル・ヴィルは「渇望」と「恐怖心」の板挟み状態に陥ってしまいました。
ナポレオンの意図
そして今回シャルル・ヴィルは、ブラウン・ベス達との任務ではなく、ナポレオンと行動することになりそうです。
「出かける」とのナポレオンの台詞から、アジトの外へ行くようですね。
ところでシャルル・ヴィルの様子におかしいと気付いたのが、3話で行動を共にしていたタバティエールです。
もしかするとそのタバティエールからの話を受けて、ナポレオンはシャルル・ヴィルに声をかけたのかもしれません。
というのもナポレオンは貴銃士達の
果たして「ただのお出かけ」なのか、それとも「別の任務」なのか。
いずれにせよシャルル・ヴィルの抱える「葛藤」に、少なからず影響を及ぼすのではと見ています。
それこそ彼が「絶対高貴」に至るための、きっかけや試練に値するかもしれません。
千銃士(アニメ)6話の感想
以前から思っていたことですが、「千銃士」は貴銃士と周囲の人達の心情や人間模様の描写がとても細かいです。
まさか1話と2話でブラウン・ベスとホールが触れていた騒動の話が、今回に繋がっていくとは思いもよりませんでした。
一見対照的なゲベールとホールが二人が親しく(というよりも気兼ねなく?)なっていくのも意外でしたが、前回のエカチェリーナ達とはまた違った魅力を見せてくれました!
次回はシャルル・ヴィル中心のお話でしょうか。
だとするとナポレオンも深く関わってきそうなので楽しみです!
それでは、最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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