こんにちは、さぷらです。
先週はお休みをいただきまして、今週からまた「
さて第6話では、これまた異色なコンビのホールとゲベールを中心に描かれました。
付かず離れずの絶妙な距離感は、この二人ならではだと思います!
彼ら一人一人の個性や活躍にも注目ですが、組み合わせによって思いもよらない展開を生むのが、この作品の面白さです!
今回もどうやらそんな事態になりそうですよ!
それでは「千銃士」第7話と第8話に参りましょう!
今と昔では「古銃」の扱いが違う
7話では「
そこに増援としてナポレオンとシャルル・ヴィルが合流しました。
彼らの会話の中で、レオポルトはこんな台詞を口にしていました。
「古銃とはいえ武器。
世界帝 の統治下では、自由に扱えるものではない」
以前は美術品や骨董品といった扱いとして世界帝の管理下に置かれなかった「古銃」でしたが、今や武器の一つとして厳しく規制されているようです。
武器と見なされたのは何故か?
では当初武器として扱われなかった「古銃」が、何故武器の一つとして規制されるようになったのか。
それはやはり、世界帝に反抗するレジスタンス、そして
最初から規制対象だった「
その「古銃」が本来の性能を凌駕して、「
大粛清がきっかけか?
そして上記を踏まえて改めて考えてみると、もう一つの疑問が浮かび上がります。
その対象外だった「古銃」が、武器として危険視されるようになったのはいつだったのかです。
そのきっかけとなったのは、これまで何度か考察に挙げてきた、「
「大粛清」によって、レジスタンスは一度壊滅に追いやられています。
同時に世界帝の地位を確固たるものにしたとも語られていますが、それは「圧勝」ではなく、「辛勝」だったという可能性も考えられないでしょうか。
世界帝の方でもレジスタンスと同様にダメージを受けており、それが貴銃士によるところであれば、そのもととなる「古銃」の規制をかけるのは当然といえます。
シャルル・ヴィルの真意
次にシャルル・ヴィルについてです。
彼はこれまでの戦闘で、自身が未だ「絶対高貴」になれないことに悔しさを感じる様子が窺えました。
しかし同時に、命を懸けた戦いを避けたいという相反する気持ちも抱えていました。
口にした本音と流した涙
その葛藤を抱えたまま、彼は今回の任務で周囲の貴銃士達の考え方に触れていきます。
・これと決めたらそのまま突き進むナポレオン
・他人を優先して行動するレオポルト
・楽しさを信条とするマルガリータ
・仲間のために身体を張って前に立つキセル
そんな彼らとシャルル・ヴィルは己自身を比較してしまい、ますます苦悩します。
そしてついに、ナポレオンに吐露する形となってそれは表れました。
出典:千銃士/08月14日放送/TOKYO MX
彼は本音として、「マスター以外は心底どうでもいい」、「邪魔をするなら仲間だって撃つ」と断じています。
しかしそんな非情な言葉を口にしているにもかかわらず、涙を浮かべているのです。
これは「口にした言葉は嘘偽りのない本音だけれど、それが正しいと思っているわけでない」ということを表しています。
もし本当に、それこそ心底正しいと思っているのであれば、涙を流さずに胸を張ればいいはずです。
彼は主張する本音が、自分のため、「マスター」という一番大切な存在のために、果たしてそれが本当に正しいのかどうか、迷っているのです。
ナポレオンの肯定
そんなシャルル・ヴィルにあっさりと答えを示したのが、ナポレオンのこの言葉です。
「なんだ、そんなことか。マスターのために引き金を引けるなら、それで十分ではないか。お前は誰よりも貴銃士だということだ」
「そんなことか」との言葉から、やはりナポレオンはシャルル・ヴィルがなにか悩みを抱えていたことを知っていたようです。
そしてそんな、シャルル・ヴィルにとっては「正しいとは言い切れない本音」を、ナポレオンは肯定します。
その理由は、それもまた「貴銃士の心に生まれながらに刻まれている気高さ」の一つだと判断したからです。
またナポレオンの台詞と表情からは、シャルル・ヴィルの真意を知ったことで安堵しているような印象も受けます。
おそらくこの様子であれば、そう遠くない内に「絶対高貴」に至れるだろうと、安心したのかもしれません。
ニコラとノエルならではの戦い
続きまして8話では、ニコラとノエルに焦点が当てられました。
ケインから世界帝軍にまつわる情報の入った鞄を託された彼らは、アジトに持ち帰る途中で世界帝軍に見つかってしまいます。
このピンチを打開するため、二人は「彼らならではの方法」で世界帝軍を欺きます。
いたずらスキルがトラップスキルに進化
その方法とは、彼らがこれまでラップ達を相手に培ってきた(?)いたずらを駆使して、森の至るところにありとあらゆるトラップを仕掛けたことです。
出典:千銃士/08月21日放送/TOKYO MX
一番の武器であるはずの銃で応戦しなかったのは、彼らも「古銃」のため連弾は出来ず、大勢の世界帝軍を相手にするには不利と判断したのでしょう。
また撃ってしまったノエルの動揺とニコラの表情から、二人はこれまで一度も実戦経験はないと見ています。
そしてこれはケインも言っていたことですが、「大事なのは戦うことではなく、情報を無事にアジトに持ち帰ること」です。
トラップを仕掛けることで時間を稼ぎ、確実にアジトまでのルートを確保するという点で考えるならば、最善の方法といえます。
まだまだ未知数
とはいえ、括り付けた草に足を取られたり、上から石を落としたりと、仕掛けたトラップはあくまで子供騙しの芸当です。
そして最終的には火を放たれてしまい、誘導された形で世界帝軍に追い詰められてしまいました。
しかしこの二人ならではのスキルを本格的に伸ばしていけば、今後レジスタンスの戦力として発揮できるのではないでしょうか。
そのためにはラップの言葉を借りるわけではありませんが、ニコラとノエルはまだまだ多くのことを学ぶ必要があります。
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ケインが入手した情報
さて、ニコラとノエルが持ち帰ったケインの情報に、ナポレオンは即座に
持ち帰った情報とは?
その情報とは、おそらく冒頭でケインが調査していた件に関するものと見ています。
彼がカメラを片手に見たものは、いかにも物騒なものを運んでいる世界帝軍の様子でした。
出典:千銃士/08月21日放送/TOKYO MX
車両の荷台から見えていた物は、その形状からみるにミサイルといった「軍事兵器」である可能性が高いです。
「軍事兵器」は、世界を牛耳る世界帝軍にとって欠かせない大きな力の塊です。
それらを運び出しているという重要な情報であったため、世界帝軍は報奨金をかけてまでケインを捕まえようとしていたのでしょう。
大粛清の再来か?
その「軍事兵器」を警護付きで何処かに運んでいたということは、近い内にそれを使用する、あるいは力を誇示する機会が訪れることの前触れではないでしょうか。
それこそ前述でも触れていた、「大粛清」の再来という可能性も考えられます。
思えば世界帝軍では、「古銃の規制」、「援助を約束してくれたオニールの悲劇」、そして「表立って活動し始めた現代銃」といった動きは、再び活発化しつつあるレジスタンスの動きを抑制して畳みかけていっているようにも見えます。
それはある程度レジスタンスの力を削げるだけ削ぎ落し、とどめに「大粛清」規模の戦力を持って今度こそ殲滅しようと企んでいるのではと考えれば、合点がいきます。
レジスタンスはどう動くか?
ではケインの情報が「軍事兵器」であり、再び「大粛清」のような大きな戦いが待ち受けていると仮定するとして、レジスタンス側はどう動くのかについてです。
大きな戦力である貴銃士達の中には、未だ「絶対高貴」に目覚めていない者が多数存在します。
いえ、仮に全員が「絶対高貴」に目覚めていたとしても、ミサイルといった類の「軍事兵器」ではいくら貴銃士でも歯が立たないでしょう。
となれば、レジスタンスはそれらが目的地に運び出される前に阻止するといった行動に打って出るはずです。
今まで以上に、彼らは懸けねばならなくなるのは避けられません。
7話で本音を吐露したシャルル・ヴィルが、この状況で逃げるのか戦うのか、どちらを選択するのかにも注目です。
千銃士(アニメ)7話と8話の感想
7話はこれでもかと「絶対高貴」のあめあられでしたから、シャルル・ヴィルがようやく本音を吐いたことに内心ホッとしています。
ナポレオン陛下はさすがというか、物騒な言葉をあっさりと受け止めた彼は寛大ですよね。
その陛下に会いたくなったニコラとノエルは、二人で迎えに行くという思い切った行動!
おかげで貴重な情報をレジスタンスに持ち帰ることに成功しましたが、なにやらそれは手放しで喜べるものではないようです…
追われているケインは双子を逃がすために囮になったようですが、果たして無事なのでしょうか?
それにしても双子のいたずらによって、横柄なシャスポーが割と気にするタイプだったり、ゲベールが可愛いもの好きだったりなのは意外でした!
いいぞ~(いろんな意味で)もっとやれ~
それでは、最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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