みなさまこんにちは。
アニメ
まずは台風21号の被害を受けられた方々、そして北海道地震で被災された皆様にお見舞い申し上げます。
一日も早く皆様に平穏な日々が戻りますよう、心からお祈りいたします。
BANANA FISH衝撃の9話!
ショーター!!!!と叫んでしまったのは私だけではないはず。
無二の親友、ショーターがなくなり、アッシュが深い悲しみと絶望に叩き落されました。
今週は、アッシュはもちろん、彼の手下たちや、チャイナタウンのストリートギャング(便宜上、今回はチャイニーズと呼びます)たちが活躍しましたね。
勢力や登場キャラクターが一気に増えた回でもありましたので、一旦各勢力の主要人物や、それぞれの関係についてまとめていきたいと思います。
アッシュを頂点とする「リンクス」
あまり原作でも出てきませんが、アッシュが率いるストリートギャング集団は「リンクス」と呼ばれているようです。
彼らの一番の特徴は多様な人種が集まっていることでしょう。
プエルトリカンや黒人、メキシカンなど、白人をリーダーとする集団になじみにくい人間も取り込んでいることが、1話でも語られています。
人種問題が複雑なニューヨークにおいてはとても珍しいグループといえるでしょう。
アッシュを支える人物たち
No.2 アレックス
出典:BANANA FISH/9月7日放送/フジテレビ
(画像左がアレックス)
オーサー一派に追われながらも、仲間をまとめていたのがアレックスです。
アッシュが絶対的なボスではありますが、アレックスも中々仲間からの信頼が厚いようで、今回の作戦でもリンクスのメンバーは彼に従っていました。
残念ながらアニメでは省略されてしまったのですが、原作マンガ第6巻では、アレックスが「GO!!」と仲間たちに指示を出す凛々しい姿も見ることができます。
今後彼がアッシュの右腕として活躍する姿も見どころです。
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コングとボーンズ
出典:BANANA FISH/9月7日放送/フジテレビ
(アレックスを挟んで、左:コング 右:ボーンズ)
小太りのパワーファイターコングと、やせ型でやや背の低いボーンズ。
このデコボココンビも地味ではありますが、リンクスの中で名前の出てくる数少ないキャラクターでもあります。
個人的にはこの二人もなんだか親しみが持てて好きなキャラクターです。
ところでコングの武器が原作とは違っていましたね。(とても細かい部分ですが)
アニメでは鉄パイプを使用していましたが、原作では棒の先に鎖でつながれた鉄球(とげ有)のある武器、いわゆるモーニングスターやフレイルと呼ばれる武器でした。
やはり、現実的に入手が難しいために変更されたと考えるべきでしょうか。
いずれにせよ、コングのような人物に殴打されたら敵もひとたまりもないでしょう。
対してボーンズは銃を武器にしていました。
遠距離でボーンズが援護しつつ、コングが相手の間合いに入って攻撃していると考えると、中々バランスの取れたコンビなのかもしれません。
対チャイニーズ
互いの(元)ボスは親友ではありますが、チーム同士の繋がりまで濃いとはいえないようです。
前回シンが現れた際も、おそらく有力なメンバーであろう彼の顔をリンクスは知りませんでした。
アッシュとショーター以外に、友達同士のようなメンバーもいませんでしたね。
とりあえず今回の作戦のみ協力しあっている関係といえるでしょう。
またチャイニーズはショーターを手にかけたのはアッシュであり、裏切りの可能性もあると思っていますから、今後の出方次第では敵になる可能性もあるチームです。
対ゴルツィネファミリー
1話時点では、ディノ=アッシュの上司?のように考えていたメンバーもいたようです。
元軍人のジャーナリスト・スティーブンが襲われた背景にはこういった勘違いがあり、そのためにアッシュが「俺たちはディノの手下じゃねえ」とメンバーの前で宣言しました。
ボスの敵=俺たちの敵ということで、戦闘の中心となる勢力と言えるでしょう。
新体制を迎えたチャイニーズ
かつてショーターが率いていた、マンハッタン・チャイナタウンのストリートギャングたち。
ショーターが上(=李家)から放逐されたことで、新リーダー・シン・スウ・リンを迎えたばかりの勢力です。
若きリーダー、シン・スウ・リン
出典:BANANA FISH/9月7日放送/フジテレビ
リーダーに就任したばかりではありますが、チャイニーズは彼を中心にまとまっています。
「ショーターはアッシュに撃たれた」と聞かされた際、彼の「沈黙を守れ」という言葉に誰も異議を唱えなかったのがその証拠と言えるでしょう。
年齢は若干14歳。
若いというよりは、幼い気がしてしまいますが、確かな戦闘技術と優秀な頭脳でチャイニーズを導いています。
シンの武器
彼はこれまでBANANA FISHに登場しなかった特殊な武器を使用しています。
クナイのような
原作では「
はじめはいわゆる鋼線と呼ばれるものかと思いました。
鋼線とは、「ぬらりひょんの孫」の
ただ、シンの武器は切断能力を持っていない様子ですので、締め技専用かと思われます。
ラオ・イェン・タイ
出典:BANANA FISH/9月7日放送/フジテレビ
(画像一番左がラオ)
大きなネタバレではありませんが、彼はシンの異母兄にあたる人物です。
アニメでは原作よりゴリ顔になった気がします(笑)
個人的に何より驚いたのが、ラオの声を
アイドリッシュセブンでは華奢な九条天を演じていらっしゃったので、斉藤さんに持っていたイメージとはだいぶ違うキャラクターだと感じています。
ラオは血のつながりもあるのでしょうが、シンを気にかけ立てようとしている人物でもあります。
他のストリートギャングとの違い
リンクスとチャイニーズでは大きく違う点が1つあります。
それは、チャイニーズのボスになるためには上の了承が必要であること。
ストリートギャングの性質について振り返るために、原作第1巻のセリフを引用いたします。
ナリス刑事「連中は我々の法律からははみだしていますが 自分たちの作ったさまざまな規律はじつによく守るんですよ…」
「彼らは自分たちの選んだボスには絶対忠実です」別冊少女コミック 「BANANA FISH」第1巻より
ここから見えてくるストリートギャングたちの特徴として次のような点があげられます。
1.一般常識やいわゆる「大人の世界」よりも「自分たちの世界」を大切にする
2.ボスは自分たちで選び、そのボスに従って行動する
これに対してチャイニーズたちは、ボスを選ぶのに大人の世界の承認が必要です。
そのために、シンをはじめとしたチャイニーズたちはショーターを慕いながらも、上の指示で世代交代せざるを得なかったのです。
月龍 「一緒にくるか、シン。それとも仲間たちと一緒に処刑されたいか」
「なぜこんな真似をした。兄に知られればただではすまない」アニメBANANA FISH 10話より
月龍のこのセリフや、これまでのショーターの行動から、ボスの命令よりも李家の指示が優先されることが推測されます。
本来的には「大人の事情なんて知ることか!」というのがストリートギャングなのですが、チャイニーズだけは大人(=李家、チャイナタウン)の事情に縛られてしまう点が特殊だと考えています。
対李家
李家がチャイニーズおよびチャイナタウンの絶対支配者なのですが、新しいボスのシンは服従しているわけではないようです。
10話ラストで「もううんざりなんだよ 年よりどもには!」「掟なんかクソくらえだ!」と言い放っています。
先述した大人の事情に巻き込まれることや、李家のいいなりになることには反発しているようですね。
今後この反骨精神で突っ走るのか、あるいは李家に恨みを募らせる月龍と協力していくのか注目されるところです。
政界ともつながっている?ゴルツィネ一家
出典:BANANA FISH/9月7日放送/フジテレビ
ディノを首領としたコルシカ・マフィア。
今回、大統領補佐官や共和党議員、さらには軍人など政界とのつながりを見せました。
どうやらかなりの力を持った組織のようです。
ディノと対立するということは、この金や権力を持った組織を相手にしていくということ。
かなり難易度が高いことがうかがえます。
コルシカ・マフィアとは
その名の通り、コルシカ島を起源とする犯罪組織。
コルシカ島は現在フランス領ではありますが、イタリアの都市国家ピサやジェノヴァに支配されていた歴史も持つ島です。
支配下に置かれながらも島民は何度も反乱を起こしていて、一度は独立政府をつくりあげたこともあります。
現在も独立政府とはいかないまでも、自治を認められている地域です。
島そのものが反乱と独立運動を繰り返してきた歴史があるためか、島民は「自分たちは自立した民族である」という意識が強いようです。
また、コルシカ島を起源とするマフィアは結束力が固いという話もあります。
コルシカ島の歴史についてよく分かる記事でした。
対リンクス
リンクスと対立しているのはゴルツィネ一家というよりも、オーサー(とその一派)です。
アッシュがニューヨークを脱出した後、マンハッタンの不良少年たちをまとめあげるようディノから命令されたオーサー。
多くのグループが自分に白旗を上げていく中で、リンクスたちは対立し続けます。
オーサーからすれば目の上のたんこぶはなくなったが、目の前を虫が飛ぶようになったというか、とにかく邪魔で邪魔で仕方がない存在だったのではないでしょうか。
またリンクスの方も、オーサーは実力ではなく、大人(プロ)の力を振りかざして他のグループを服従させる「ズルいヤツ」として映っているようです。
対李家
こちらは「ビジネス的なつながり」というのが合っているように感じます。
ディノはアッシュを捕えるため、そしてアッシュとの戦いをより有利なものにするために李家を利用し、それ相応の報酬を約束しています(6話)。
9話冒頭ではディノと華龍が腹の探り合いをしているようなシーンもありました。
お互い利益で繋がった仲であり、今はそれなりに協力するが、明日も味方とは限らない関係だといえるでしょう。
チャイナタウンの王 李家
出典:BANANA FISH/9月7日放送/フジテレビ
米国のチャイナタウンを仕切っているチャイニーズ・マフィア。
当主の
李家はニューヨーク各地に点在するチャイナタウンだけでなく、遠く西海岸・ロサンゼルスのチャイナタウンも管轄のようです。
東海岸・西海岸を支配しているところから、米国全土の中国系住民をまとめ上げているのかもしれません。
李家内部は対立だらけ?
李家の人物は長男・王龍、次男・
華龍は長兄を支えているように見えますが、9話で「野心満々の若造が」とディノに指摘されています。
この野心というのは、もちろん李家がゴルツィネ一家に対してマウントポジションをとってやろうという野心とも考えられます。
しかし、おそらくは王龍に代わって李家のトップに君臨してやる、という方向の野心だと思われます。
そして月龍は李家そのものに恨みを持っていて、自分もろとも滅ぼしてやるとさえ思っています。
力を持っているだけに、争いの火種も多い様子。
何かあれば、内部で新しい勢力もできかねない、不安定な集団だといえるでしょう。
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アッシュの使用していた武器
出典:BANANA FISH/9月7日放送/フジテレビ
今回アッシュの使用していた武器ですが、一見サブマシンガン?のように見えます。
しかし、こちらのシーンでは、太いほうの銃口をドアに入れた途端、部屋の中が爆発しましたね。
出典:BANANA FISH/9月7日放送/フジテレビ
銃器等には疎いため少々調べさせていただきました。
結果、アッシュがゴルツィネ邸で使用していたのは、アサルトライフルという武器にグレネードランチャーをカスタマイズしたものということです。
アサルトライフルとサブマシンガンの違い
アサルトライフルとは、歩兵一人で持つことができるサイズかつ、自動装弾式で、フルオート射撃ができる銃器を指します。
なお、ピストル弾よりも威力のある弾を打ち出すことができます。
自動装弾とは、その名の通り「弾を打ち出した後、自動的に次が発射できるよう準備されること」で、フルオート射撃は引き金を引きっぱなしにするだけで弾が連続して発射され続けることを意味します。
これだけ見るとサブマシンガン(一人で持ち運びができるタイプのマシンガン)と同じように見えます。
アサルトライフルとサブマシンガンの違いは、弾薬の威力と有効射程距離にあります。
サブマシンガンはピストル弾を連射する武器ですので、有効射程距離は50メートルほど。
対してアサルトライフルはより強力で、300メートル前後の敵に攻撃することができます。
これだけの威力を持つ武器ですので、近距離では人体はおろか壁も簡単に貫通します。
今期は千銃士がイチオシの銃器マニアの友人曰く、「どうなっているか分からない壁の向こうまで簡単に弾がいってしまうということは、壁の向こうに味方がいた場合、流れ弾があたってしまう可能性もある。室内戦の接近戦にはあまり向いていない武器」とのこと。
今回アッシュは単独での戦いでしたので、ハンドガンだけでなくアサルトライフルという強力な銃器を持ち出したのだと思われます。
グレネードランチャーをカスタマイズ??
アサルトライフルとは攻撃力の高い武器であることがわかりましたが、さらにカスタマイズされたグレネードランチャーとは一体何なのでしょうか。
引用:FIRST on WEB SCAR EGLMグレネードランチャー BK
グレネードランチャーとは簡単に言うと、炸裂する弾を遠方へ飛ばす発射装置のことです。
(画像の太いほうの銃口がグレネードランチャーのもの)
グレネード弾のみを発射する銃器ももちろん存在しますが、アサルトライフル等に接続するタイプのものもあります。
ちなみにアッシュが使用していたアサルトライフルは
アッシュはあのとき、手榴弾のような弾を撃っていたのですね。
部屋が爆発してしまうほどの威力も納得です。
SCARはベルギーのFNハースタル社がアメリカ特殊作戦軍向けに開発したアサルトライフル。
実際にイラク戦争やアフガニスタン紛争に投入された軍が使用したこともある。
対してMasadaは
Magpulの社長は軍に依頼されたのではなく、理想のライフルを造りたかっただけなのだとか。
わずか数十秒で銃身を口径の違うものに変えられるのが最大の特徴として知られている。
※当初SCARのみを掲載していましたが、コメントにてMasadaでは?とご指摘をいただいたので、加筆しています。(2018.9.11)
アサルトライフルの重さは?
アサルトライフルの重さは銃により異なりますが、おおよそ3000~3500グラム前後。
これにグレネードランチャー(ものによりますが、約1500グラム)を取り付けると、4500~5000グラムぐらいの重さになります。
約5kgの銃を小脇に抱え、さらに替えの銃弾、ハンドガンなどの武器を持って走り回っていたと思うと、アッシュのタフさがうかがえます。
BANANA FISH(アニメ)10話の感想
今回は戦闘回ということもあり、武器や勢力に注目させてもらいました。
勢力をまとめていて感じたのは、それぞれがそれぞれの目的で動いているため、「こことここは信頼しあっている、完全な協力関係ができている」というところはありませんでした。
お互い目的が違ってくれば敵対することもあるし、目的のために必要だったら昨日の敵とも手を組むという、不安定な関係性なのだなと感じました。
互いが独立しているのだから、当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんが、できればリンクスとチャイニーズはずっといい関係のままでいてほしいと願ってしまいます。
出典:BANANA FISH/9月7日放送/フジテレビ
さて、今回はアッシュの英二に対する姿勢がガラリと変わった回でもありましたね。
5話では「自分の身は自分で守れ」と言い放ち、6話では銃の撃ち方も教えたアッシュでしたが、ここにきて突然「その必要はない。お前は俺が守る」と力強く言いました。
ショーターがいなくなったことが、アッシュにとっていかに辛いことかについても分かるシーンでした。
おそらく、「君まで失うようなことになったらおかしくなっちまう」のはアッシュも同じで、スキップ、グリフ、そしてショーターと心許せる人が次々命を落としていく中で、英二は決してなくしたくない人になってしまったのでしょう。
また、平和な国で育った血なまぐさいことは何も知らない青年である英二が、他人を手にかけることで変わってしまうのではないかという恐れもあったのかもしれません。
短期間で大切な人をなくすという大きなストレスにさらされ続けているアッシュですから、今一番怖いのは変化なのかもしれないと考えてしまいます。
しかし英二も1話と比べればかなり変わってきています。
銃を突きつけられて驚いていた英二が、自ら「自分の身は自分で守る」と言いました。
他人を傷つけることになっても銃を持つということは、アッシュと同じ世界で生きていくという覚悟の表れではないかと思っています。
アッシュと同じ世界で「生きる」ということは、彼の気持ちをくんでいくということでもあるのではないでしょうか。
だからこそ、自分がいなくなってはいけないと思い、あえて守られる立場にまわったのではないかと考えています。
そして、多分英二はそういうことについては、思考を言語化させて自覚する、というよりは感じて動くタイプだと考えていますので、無意識の行動だとも思っています。
今文章に起こしながらも、2人の気持ちを正確に表現できている気がしません。
実際アッシュと英二の関係は深まっているし、それを美しいなとは感じますが、みなさまと共有するため形にするのがとても難しいです。
もっともっとわかりやすく表現できるよう、スキルを磨いていきたいと考える次第です。
コメント
SCARじゃなくてMagpul MASADAだよ。http://mgdb.himitsukichi.com/pukiwiki/index.php?%A5%DE%A5%B0%A5%D7%A5%EB%20MASADA
名無しさん
コメントありがとうございます。
ご指摘いただきました通り、アッシュの使用していた銃はMagpul Masadaであるという説もありました。
ただSCARであるというお声もあり、調べた限りどちらか決着がついていない様子であること、そしてお恥ずかしながら私自身が素人ですので見分けることができないこともあり、どちらか判断ができていない状況です。
せっかくお教えいただきましたので、記事は加筆をして、どちらの銃についても記載をさせていただきました。
コメントに貼ってくださったURLも皆様の参考になればと思い、本文中に載せさせていただいております。
今回は丁寧なコメントをありがとうございました。
また何かございましたら、お気軽にお声掛けくだされば幸いです。