BANANA FISH(アニメ)2話の解説&考察!アッシュの銃のモデルと英二に感じたもの

BANANA FISH アッシュ 英二 BANANA FISH

みなさま、こんにちは。

BANANA FISHバナナ フィッシュ担当のnk(エヌケー)と申します。

まずは西日本豪雨災害で被害を受けられた方々にお見舞い申し上げます。

知り合いの方の「うちはなんとか大丈夫です」という声を聞くと安心するとともに、そうでない方もいたのだと胸を痛めるばかりです。

どうか一日もはやくみなさまの平穏が戻りますよう、お祈りいたします。

さて、先週のBANANA FISHですが、ニューヨークのストリート・ギャングのリーダー・アッシュと、日本人の青年・英二との出会いが描かれていました。

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二人が出会って間もなく、アッシュのライバル・オーサーによってスキップ英二がさらわれてします。

2話は2人を助けるためにアッシュがオーサーと対峙するところから始まりました。

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英二に銃を持たせた理由とは・再考

1話の記事にて、アッシュが英二に銃を貸した理由は「英二が無害そうだったから」と推測しました。

その後BANANA FISHバナナ フィッシュ1話を見た海外の方々の反応をネット上で見させていただきましたが、別の理由もあったのだと気付かされる意見を目にしましたので、もう一度考えていきたいと思います。

そこにはお互いの「信頼」と「同意」が必要だという暗喩。

アッシュは英二を信じた。英二が純粋無垢だったから。
アッシュは英二を認めた。英二が事前に同意を求めたから。

引用:海外ファントム 海外の反応『BANANA FISH』第1話「男のシンボルを確かめ合うアッシュと英二」

この書き込みから、アッシュが英二に銃を持たせたのは「無害そう」≒「純粋無垢」だったからという理由のほか、許可を求めたことも重要なのだという示唆が得られます。

原文でも読ませていただきましたが、その後、以下のように続いています。

(訳は私がつけたものです。翻訳機にもかけたので大きく意味が違うことはないかと思いますが、細かいニュアンス等に間違いがあるかもしれません)

Unlike the other drunk guy who just grabbed it, Eiji asked if he could, and that has a great deal of importance for a character like Ash and has implications.
(訳:酔っぱらいの男とは違い、英二はアッシュに許可を求めた。これはアッシュのようなキャラクターにとって重要なことであり、意義を持つ。)

引用:reddit [Spoilers] Banana Fish – Episode 1 discussion

この書き込みがなされた会話から察するに、「アッシュのような」が指すのは、ディノやマービンに利用され、大人を(時として仲間さえ)信用しないキャラクターという意味でしょう。

他者からの悪意や利用してやろうという気配に敏感なアッシュが銃を貸したのは、英二がそういう感情を持っていなかったためであり、純粋に許可を求めアッシュが差し出すのを待ったからというのが、このコメントの意味だと考えられます。

私自身こちらの意見には賛同いたしますし、アッシュを理解する上で重要な要素だと感じています。

小話・オーサーがアッシュを狙う理由

マービンと手を組み、アッシュの命を狙うオーサー。

彼がなぜアッシュに敵意を持つのか、アニメでは削られてしまった部分もあるので、解説していきたいと思います。

指の傷

BANANA FISH オーサー
出典:BANANA FISH/7月13日放送/フジテレビ

「指の礼はたっぷりさせてもらうぜ」というセリフからも読み取れるように、右手についた傷がオーサーがアッシュを憎む理由の一つです。

この傷がどのようにしてできたのか、アニメでは語られていませんでした。

オーサー「1年前のショバ争いで…見なよ ヤツにナイフでやられたのさ…引き金を引く指をな…」

フラワーコミックス「BANANA FISH」第1巻より

今でこそ表向きアッシュの下についているオーサーですが、かつては敵対していました。

アッシュの美しい容姿に油断して、指を切られてしまったというのが事の顛末のようです。

また原作でも「(右手の指は)まるっきり動きゃしねえ」と言いながら、傷のついた方の手でアッシュを殴っています。

おそらく、簡単に動かすことはできても、グリップを握り引き金を引くなど、複雑な動きはできなくなってしまったのでしょう。

戦いに敗れて以降、オーサーはアッシュを狙うようになりました。

オーサーの野心

アッシュがマービンを追いかけた後、ディノは何者かと連絡を取り合っていました。

原作ではディノの部下、そしてオーサーと直接会話をしています。

その際、オーサーはディノに取引を持ちかけます。

オーサー「アッシュの縄ばりを引きつぎたい オレがすべてのグループのボスになるにはあんたの力がいる」

フラワーコミックス「BANANA FISH」第2巻

マービンの始末をつけること、アッシュを捕らえること、この2つを達成する報酬として、自分がアッシュに代わってトップに立ちたいと野望を明らかにするオーサー。

1年前は敵わなかったアッシュの上に立ちたいというのが彼の目的のようです。

英二の跳躍シーン

壁の高さはどれぐらいだったのか

3人はなんとか逃げ出すものの、すぐに逃げ場を失います。

このとき見上げた壁の高さと、

BANANA FISH アッシュ 英二 スキップ
出典:BANANA FISH/7月13日放送/フジテレビ

その後映し出される壁の高さが若干違うように見えます。

BANANA FISH アッシュ 英二 スキップ
出典:BANANA FISH/7月13日放送/フジテレビ

英二が跳び越えた壁は実際のところどれくらいの高さだったのでしょうか。

これについては、実は原作にて答えが書かれています。

後にこのときを振り返って英二は「2、3メートル」と言っています。

また現実的に考えても、これくらいの高さであることは間違いないように思えます。

棒高跳びの歴史を紐解くと、金属でできた棒(競技では棒はポールと呼ばれています)が使われていた時代もあります。

その際の世界記録もせいぜい4m台でした。
(ちなみに現在はガラス繊維強化プラスチック等柔軟性が高い素材が使用され、記録も6m台まで伸びています)

英二は棒高跳びでインターハイ2位という記録を持っています。

最近のインターハイの記録を見ると、上位者の記録はだいたい5mほど。

金属製ポールで超えられる高さ=約4mであると考え、また英二が現役の選手でないこと、使い慣れない道具であったことを考慮すると、やはり2、3mくらいが妥当だと思われます。

見上げた壁が高かったのは、通常ならば越えられない壁であることを演出したかったのでしょう。

アッシュの目に映った英二

BANANA FISH アッシュ 英二
出典:BANANA FISH/7月13日放送/フジテレビ

病室での英二とアッシュの会話を見る限り、この跳躍シーンがアッシュの英二に興味をもったきっかけだと感じています。

壁を超えていく英二をアッシュはどのような心境で見ていたのでしょうか。

前項でお話した壁の高さについて、最初に3人が見上げていた壁は、アッシュの心理描写としての演出だと考えています。

原作では序盤にディノから「最近ずいぶんとカネづかいが荒いようだな」と指摘されています。おそらくアッシュは兄・グリフィンの治療費をディノからの援助で賄っていたのでしょう。

一人では生きていけず、リンクスという通り名を持ちながら、ディノの飼い猫のようになっている現状、そしてディノや過去から逃げられないというアッシュの心情が、あの壁の高さにはあらわれていたのではないかと個人的には感じています。

それをなんの力も持っていなさそうな日本人が軽々超えていく姿は、アッシュにとって衝撃的なものだったのでしょう。

アッシュが感じたもの

英二が壁を超えたことでアッシュにどのような変化があったのでしょうか。

病室で語り合うシーンでアッシュが放った「お前はいいな、あんなふうに跳べて」というセリフ。

文字だけ見ると、「(でも自分は飛べない)」という諦めのようにも感じ取れます。

しかし、病室から出てきた英二が「アッシュはもう覚悟を決めてしまっているんです」と語っていることから、あきらめていないことが伺えます。

むしろアッシュは英二を見て、立ち向かう気持ちが沸き上がったのではないでしょうか。

チャーリーとの会話でアッシュは、自分のことを「なんの力もないただのガキ」だと言っています。

セリフや振る舞いからは1話終了時点で英二のことをどう見ていたか明言されてはいませんが、銃も撃てない、ケンカもできない「なんの力もないただのガキ」だと考えていたのかもしれません。

そんな英二と自分を重ね合わせて、自分も一矢報いることができるのではないかと覚悟を決めたのかもしれません。

アッシュの銃はめずらしいものなのか

BANANA FISH アッシュ
出典:BANANA FISH/7月13日放送/フジテレビ

マービンの変わり果てた姿を見たアッシュ。

次の瞬間、自分の銃が床に転がっているのを見て「しまった」とつぶやきます。

ところでアッシュの銃は一目見ただけでそれとわかるほど珍しいものなのでしょうか。

結論から申し上げますと、愛銃・S&W(スミスアンドウェッソン)357マグナムは珍しいものではないですが、改造の仕方はあまり見ないものだと言えます。

S&W 357マグナムとは

アメリカの二大銃器メーカーの一つ、S&W社が作ったリボルバー式の拳銃。

弾頭直径0.357インチ(約9.1mm)の弾薬を使う銃で、マグナムとは平均的なものよりも装薬量を多くした弾薬や銃器を指します。

S&W社のこのタイプの銃で有名なのが、ルパン三世に出てくる次元大介が使っている「M19」(別名:コンバットマグナム)。

M19はアメリカでも人気が高く、のちに素材をステンレス鋼に変更したM66も発売されています。

どちらも一度は廃盤になっていますが、M66は新仕様で2014年に復活しています。

銃マニアの友人に訪ねたところ、断言はできないが、アッシュの銃もおそらくM19もしくはM66とのこと。

「人気が高い=珍しくない銃」ということですので、これだけではまだアッシュの銃と断言するのは難しいでしょう。

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銃身を短くするのはデメリットが大きい?

あれがアッシュの銃だと決定づけるのは、銃そのものというよりは、「銃身(弾薬の通り道)を短く改造している」点にあります。

原作によりますと、アッシュの銃の銃身は3.5インチ(約8.9㎝)。

発売されているものに3.5インチ仕様はないので、改造された銃だということになります。
(上で紹介したM19 4インチのエアガンが好例)

ところで、銃身を短くすると何がおきるのでしょうか。

一般に、銃身が長いほうが命中率があがります。

もちろん長すぎても弾が銃身との摩擦でその威力を下げてしまう可能性もありますが、とくにハンドガンにおいては威力に関してはあまり影響がないといえるでしょう。

では銃身を短くするメリットはないのかというと、しいていうとすれば、コンパクトになる分持ち運びがしやすくなる点です。

アメリカの警察でもコンパクトさからM19の4インチ使用が使われていた時期もあります。

ただ、アメリカ国内では持ち歩きに関して規制がある州も少なくないので、コンパクトになるというメリットはあまり意味がない場合が多いです。

そのため、アッシュのようにあえて銃身を短くしているものは珍しく、一目見ただけでもわかる特徴だとも言えます。

番外編・時代変更の影響

2話では時代変更の影響で原作と異なった展開を見せた部分が大きく2つ見られました。

なぜそのような演出にしたのか、考えていきたいと思います。

英二がおばさんのスマホを借りた理由

BANANA FISH 英二 おばさん
出典:BANANA FISH/7月13日放送/フジテレビ

壁を超えた後、何とか警察に連絡しようと街をさまよう英二。

電話をしているおばさんのスマホを見たとたん飛びつきました。

実はニューヨークの街中にも公衆電話は存在します。

それどころか、公衆電話に無料Wi-Fiステーションのような機能をもたせたLinkNYCも登場していて、こちらでも緊急通報が可能になっています。
(ジャム君さんからの情報提供です。こんなハイテクなものがあるなんて驚きました!)

そうしたものではなくて、スマホだった理由は英二が「普通の日本人の19歳」である点を際立たせるためだと考えています。

英二が生まれたと推測される平成10年度末には携帯電話の普及率は38.6%。

翌平成11年度末には47.5%で、携帯電話の普及とともに公衆電話が減ってきた時代に英二は育ってきています。

また、日本のものとニューヨークのものはデザインも違いますから、見ただけでは「これだ!」とピンと来なかったのでしょう。

LinkNYCについても見慣れていなかったため、それが緊急通報手段だという発想にならなかったのだと思います。

1話でも現代だと示すために効果的な小物としてスマホが使われてきました。

今回も19歳の普通の日本人男性がパッと見ただけで連絡手段とわかるものとして、スマホが選ばれたのではないかと考えています。

マービンの銃の変化

BANANA FISH マービンの銃
出典:BANANA FISH/7月13日放送/フジテレビ

原作ではリボルバー式の銃だったマービンの銃が、オートマチック銃に変わっていましたね。

オートマチック銃の弱点として、銃が不発だった場合に次弾がすぐに装填できない点や、弾詰まりが発生する点が挙げられます。

昔はこういったことが少なくなかったため、確実性のあるリボルバー式が好まれました。

今はオートマチック銃の性能も上がっているため、アメリカ警察などでも使用されているようです。

あまり詳しくはないのですが、操作が簡単で装段数の多いオートマチック銃がマフィアにも好まれてきていると考えるほうが自然だと思われます。

スキップを2発撃った理由

これはダブルタップと呼ばれる技術で、より確実に動く獲物をとらえるために行われます。

装弾数の多いオートマチック銃でよく使用される手法でもあります。

大抵実践では獲物は動いていることが多いですから、1発で目的を達成できるとはかぎりません。

確実に相手を無効化するために2発撃つといわれています。

銃を持つプロと呼ばれる職業(FBIなど)の方は、ダブルタップをするよう訓練されているそうです。

こうしたことから推測するに、ダブルタップの描写をする理由として、1.相手を無効化するという意思があることを示すため2.銃を撃った人間がプロであることをアピールするため、という2点が考えられます。

スキップはアッシュをかばうためにマービンの仲間を振り切って出てきましたから、マービンとしても予測しえない事態だった可能性が高いでしょう。

そういった中で意識的な害意があったとは思えませんので、どちらかというと、プロであることを明示するための演出だったのだと思います。

マービンの動きが思った以上にスムーズでためらいがなかったので、1の可能性で推測もしてみましたが、マービンが憎んでいたのはあくまでアッシュなので、スキップにそこまで恨みはないように思いました。

訓練を積んだための動きと考えれば、彼もアッシュの始末を任されるだけのことはある、できる男なのかもしれません。

BANANA FISH(アニメ)2話の感想

今回はあまりにサクサク進んだので、展開が早いなと感じてしまいました。

展開が早い分、アッシュにとってつらい出来事が重なって、見ていて重たかったです。

アッシュのことを思うと涙が出てきてしまう場面も何度かありました。

オープニング、エンディングの映像も今回はあり、歌詞の意味と映像の意味と、今後の展開を重ね合わせながらこちらでもやはり泣いてしまいました。
(こちらは大きなネタバレがなくなった段階で記事にできたらいいなと思ってます。)

全体的に涙腺ゆるゆるな週でした。

また、今回は海外の反応も記事に取り入れさせていただきましたが、銃を持つ意味についてはもちろん、歴史の認識についても重みが違うなと感じました。

ベトナム戦争については、戦時中や帰還兵のその後について見てみると、やはり独特の意味を持っているので、先週「そう大きな改変ではない」と記述してしまったのは軽率だったと反省しております。

イラク戦争への変更については、現代に時代を移すという大きな流れの中では間違った手段ではないのですが、時代を変えた意味そのものの評価に加味するかどうかはやはり難しいところがあるように感じます。

「原作を読ませていただいたときに、当時だと気にならなかったであろう部分が、現代になってから読んだ私にはどうしても引っかかってしまうところがあって。」インタビューで内海監督がおっしゃっていました。

どこに違和感を感じているのか、個人にとても気になっている部分でもありますので、時代変更については、慎重に、それでも丁寧にその目的を探っていきたいと考えています。

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