BANANA FISH(アニメ)3話の解説&考察!カプセルメッセージの目的とは

BANANA FISH アッシュ 英二 BANANA FISH

みなさま、こんにちは。

アニメBANANA FISHバナナ フィッシュ担当のnk(エヌケー)です。

猛暑を通り越して酷暑と呼べるような日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

先日ローソンに行った際に、「ISLAND」の凜音りんねちゃんのナレーションを聞いてきましたが、田村さんのお声が可愛くて癒されました。

ミステリアスな雰囲気も涼やかで良かったです。

今月末にはBANANA FISHもコラボ商品が出ると聞いておりますので、非常に楽しみにしております。

前回はアッシュがディノやオーサーの罠にはまり逮捕そして刑務所へ、と急展開でしたね。

3話は刑務所で新たなキーパーソン、マックス・ロボとの出会いがありました。

BANANA FISHもようやく役者がそろい、物語が動き出しそうな雰囲気です。

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サブタイトル考察

BANANA FISHのサブタイトルはアメリカ文学の作品名からとられたものです。

今回の「河を渡って木立の中へ」(原題:Across the River Into the Trees)はアーネスト・ヘミングウェイが1950年に書いた小説。

どのような意味が込められたのか、考察してまいりたいと思います。

アッシュを象徴

ヘミングウェイの小説の「河を渡って木立の中へ」とは、作中での将軍のセリフからとられたものと言われています。

原文で将軍のセリフは以下のようになっています。
(本作を読んでいないので、文脈として不適切な訳の可能性があります)

「Let us cross the river and rest the shade of the trees.」

(河を渡れ、そして木陰で休むんだ)

このセリフは戦争の真っただ中、将軍の最期の命令として描かれています。

そしてここで河は目の前の困難を、木陰(木立)は安息を象徴しています。

セリフの意味から推測すると、サブタイトルはアッシュの「自由になるためにはヤツ(ディノ)と戦うしかないんだ」という心情を象徴したものではないかと考えられます。

BANANA FISH アッシュ
出典:BANANA FISH/7月20日放送/フジテレビ

小説内でも、激しい戦いの最中でのセリフだったとのこと。

これからディノと壮絶な戦いを繰り広げることの暗示、そしてアッシュはその向こうにある自由を求めていることを象徴したサブタイトルだったのかもしれません。

マックスを象徴

小説「河を渡って木立の中へ」は、かつてイタリア軍に従事したものの、心臓病を患ったリチャード大佐を中心にストーリーが展開されます。

リチャード大佐は30歳年下の伯爵夫人に出会い、恋に落ちることで生きることへの希望を再燃させていくという内容。

あらすじからは、マックスを象徴しているようにも思えます。

今回アッシュとの出会いを契機にマックスはバナナフィッシュを追い求めることさえもあきらめようとします。

その裏には、グリフに対して抱いていた罪の意識の重さもあるのではないかと感じました。

この罪悪感はマックス自身も気づかなかったほど大きなものだったのかもしれません。

グリフが未だに正気を取り戻せていないことを知った後のリアクションからはそれほどの苦痛が伝わってきました。

BANANA FISH マックス
出典:BANANA FISH/7月20日放送/フジテレビ

さて、若干のネタバレにはなりますが、マックスは今後バナナフィッシュへの情熱を復活させます。

希望を再燃させていく様はさながらリチャード大佐のように見えますし、(恋愛関係はありませんが)そのきっかけとなった伯爵夫人はアッシュを暗示しているのかもしれません。


アメリカの刑務所事情

今回は刑務所を舞台にストーリーが展開されていきました。

アメリカと日本とでは若干事情が異なる部分もありますので、実際のところどんな場所なのか解説しつつ、今回のストーリーを掘り下げてみていきたいと思います。

アッシュの刑務所入りは異例だったのか

BANANA FISH アッシュ マックス
出典:BANANA FISH/7月20日放送/フジテレビ

2話でアッシュの刑務所入りを知ったチャーリーが「まだ罪状認否手続きもまだ…」と驚いていました。

罪状認否手続きとは、「君はこういう犯罪をしたようだが本当かね」と尋ねられたことに対して被告人がイエスかノーか答えるもの。

ここでイエスだった場合、裁判なしに有罪が確定し、以降審理を省略して判決を言い渡すことができるようになります。

この判決を決める過程で行われる弁護士と検察官との取引を「司法取引」と言います。

日本では裁判の中で罪状認否を行うので、アメリカのように世間に事実をつまびらかにせずに量刑が決まることはありません。

「罪を認めて刑を軽くするか」「犯罪事実を否認して多くの時間とお金を使って徹底的に争うか」を選択できるのは、当事者主義のアメリカの国民性から生まれた制度と言えるでしょう。

さて、話を戻しますと、アッシュの場合この「罪状認否手続き」が行われていません。

つまり、アッシュが有罪であること、その量刑さえも地方検事(地方検察のトップ)の権限のみで決まってしまったということです。

当事者であるアッシュを無視してここまで進むというのは、制度の意義そのものから見ても異例のことといえるでしょう。

マックスがアッシュを守ることを拒否した理由

アメリカの刑務所がどのような場所なのか、(日本の刑務所事情にも疎いのですが)調べてみました。

実際に収容された経験を持つ日本人の体験談を見させていただく限り、男の世界といった印象をもちました。

共通してみられる特徴としては

・刑務所内にはいくつかのグループ(コミュニティ)が存在する
→人種や職業によって自然形成される模様

・グループに所属する、もしくは自分の力を示さないと標的になる

この2点があげられるようです。

BANANA FISH マックス ガーベイの手下
出典:BANANA FISH/7月20日放送/フジテレビ

ガーベイをなだめようとしたマックスが、彼の仲間に肩をたたかれただけで黙ってしまった様子をみる限り、マックスは刑務所内ヒエラルキーではガーベイよりも下なのがうかがえます。

マックスはジャーナリストでもあり、気さくな人物でもありますから、おそらく様々な人と交流をはかることで、自分の安全を確立してきたのでしょう。

ここで新人のお守りをすることで、「あいつ調子に乗っている」というような印象を与えてしまうこともあり得ます。

あまり力を持たないであろうマックスが逆に標的になる可能性を危惧してチャーリーの頼みを一旦は断ったのだと思われます。

新たなキーパーソン マックス・ロボ

3話ではバナナフィッシュの謎を追う上で重要人物ともいえるマックスが登場しました。

マックスは現在ジャーナリストを生業としており、地方紙のグリニッジ・トリビューンでコラムを連載しています。

また、かつてはアッシュの兄・グリフと共にイラクに派遣され、友情を育みました。

その際、銃を乱射したグリフの両足を撃ちぬいています。

マックスはギャグ要員?

マックスの登場によって、これまでに見られなかったコミカルな表現が見られました。

アッシュに「おっさん」と言われた際に、思わず声を荒げ他の受刑者からヤジを飛ばされたシーンでは、デフォルメ調のマックスが描かれていました。

BANANA FISH マックス
出典:BANANA FISH/7月20日放送/フジテレビ

こういったシーンを見ると、全体的にシリアス感が漂うBANANA FISHにおいて、息をつくためというか、雰囲気を暗いだけにさせないためにも重要なキャラクターなのがうかがえます。

また、そのためか声優の平田さんの演技も、洋画の吹き替えをなさっているときとは雰囲気が違うように感じました。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」の時よりも砕けていて、明るい演技だったように思えます。

なぜアッシュはマックスを憎むのか

グリフが廃人になってしまった原因はイラクで出会った「バナナフィッシュ」です。

バナナフィッシュとマックスは無関係なように思えるのに、なぜアッシュはマックスを憎んだのでしょうか。

グリフやマックスがイラクに派遣された時期が考察のカギだと考えています。

原作ではグリフが銃を乱射したのは1973年のことでした。

アッシュに謎のロケットを託した男がベトナムに派遣されていたのは1972年から1974年。

アニメ版では、見知らぬ男性は2005年から2007年までイラクにいたことになっていました。

BANANA FISH 見知らぬ男
出典:BANANA FISH/7月20日放送/フジテレビ

ここから推測するに、グリフの事件は2006年にあったと思われます。
(どちらも物語がスタートした12年前にあたります。)

当時アッシュは5歳。

そしてディノに捕まったのが11歳のときでした。

ネタバレですので詳細は省きますが、5歳から11歳の間、アッシュにもいろいろとありました。

そういった事情を踏まえると、アッシュにとって「グリフが廃人になった時期=自分の人生が下り坂になった時期」なのかもしれません。

もちろん、大事な兄が大変なことになったこともアッシュにとっては大きかったと思います。

そこに酷い思い出が付属してしまったために、グリフが心神喪失状態になったことがより重たいものとなったのでしょう。

グリフの事件に関係しているマックスは、グリフを(そして自分を)ひどいめに遭わせた人物として映っているのかもしれません。

アッシュがカプセルを渡した目的

アッシュがカプセルに隠したメッセージを英二に渡したシーンですが、うまい作戦ではあるものの、リスクを伴うもののように映りました。

この行動の一番の目的はグリフをディノから隠すことです。

しかし、英二をメッセンジャーにすることで、1.ディノの手下に尾行されるリスク、そして万が一無事にメッセージをショーターに届けられたところで、2.ショーターの命が狙われるリスクがありました。

むしろ今はドクターメレディスについては知られていないのだから、動かないほうが得策のようにさえ感じられます。

英二をメッセンジャーに選んだ理由

まずはリスクを承知で英二にメッセンジャーを頼んだ理由を考えてみたいと思います。

英二は素人ですから、実際ストーリー中でも尾行に気づくことができずに身を危険にさらしてしまいます。

依頼をする段階である程度おかしいと思われても、自分の手下を指名するほうが成功する可能性が高いのではないでしょうか。

英二を選んだ理由の一つは、アニメでは省かれてしまったのですが、「英二が東洋人だった」ことにあります。

ショーターはチャイナタウンを仕切っている少年です。

観光地とはいえ、チャイナタウンに西洋人を紛れ込ませるよりも、英二に行かせたほうが怪しまれないと思ったようです。

また、これは一つ推測ではありますが、英二ならできるという直感もあったのかもしれません。

アニメでは2話の壁を飛び越える英二が非常に重要視されています。

不可能だと思われたことを成し遂げてしまった様子に、万が一で賭ける価値を見出した可能性もあるのではないでしょうか。

また、倉庫に閉じ込められていたとき、巻き込まれたのにも関わらず「ありがとう」と言った様子や、見返りも求めずに傷の手当をしてくれた様子から、自分が困っていることを知らせれば英二は断らないと踏んだというのもあると思われます。

BANANA FISH アッシュ 英二
出典:BANANA FISH/7月20日放送/フジテレビ

カプセルを渡した直後のこの表情からは、英二に賭けている様子がうかがえます。

アッシュの目的

ショーターを頼ったところで、彼もオーサーによってマークされていますから、ディノからグリフを隠し通すのは難しいことです。

だとすると、アッシュには別の目的もあったのかもしれません。

そのあたりを考察するにあたってはこちらの記事が非常に参考になりましたので、ご紹介させていただきます。
(自動翻訳で目を通させていただきましたが、時間が許すのであれば、全文訳してご紹介したいくらい素敵な記事でした!)

Ash already anticipated that Dino’s men would appear at Doctor Meredith’s place, so his goal was to obtain a capsule to send a message through Eiji, attempting to get his trusted friend Shorter to secure the means he currently has to fight Dino.
(アッシュはディノの手下がドクターメレディスのところに現れることをすでに予期していた。彼の目的は英二を通してメッセージを送るためのカプセルを手に入れること、そしてディノと戦う手段を確保するためにショーターとコンタクトを取ろうとすることだ)

引用:Otaku, she wrote | Banana Fish #3 Across the River and Into the Trees

(わかりやすくなるよう敢えて文法等にのっとった訳ではなくなっていますが、大筋は間違えていないと思われます。)

こちらの考察から、アッシュにはショーターを自分の側につけたいという狙いがあったことが推測されます。

ショーターはオーサー襲撃の際にも、3人が囚われた際にもかけつけてくれた人物です。

ショーターがアッシュを大事にしているのはもちろん、アッシュもまたショーターを信頼していることがこれまでのやり取りからもうかがえます。

仲間として信頼しているのはもちろんのこと、ショーターのバックにはチャイナタウンがあります。

チャイナタウンがどれほどの力を持っているか、まだ明らかにはなっていませんが、近年中国の経済成長が顕著なのは言うまでもないことです。

何かしら協力を得ることができれば、アッシュにとって大きな力になるでしょう。

グリフのことがバレるリスクは承知の上で、むしろこれから戦うためにショーターという協力者をえることがカプセルメッセージの目的だったのかもしれません。

BANANA FISH(アニメ)3話の感想

今回も怒涛の展開で、尺がたりない!と思ってしまう30分間でした。

どうして日本のテレビ番組は30分区切りなのでしょうか。
(韓国ドラマなんかは45分ありますよね。)

先週、アッシュの銃の話をいたしましたが、こちらの方がTwitterでまとめてくださっていました!
こういったことがわかる方は素直に尊敬いたします。

話は変わりまして、冒頭のあいさつでも申し上げましたように、BANANA FISHバナナ フィッシュも主要な登場人物が出そろいましたね。
(まだまだ重要人物はたくさんいますが)

声優ヲタな目線から見ますと、今回のキャスティングは実にうまいなと、考えております。

主役の2人がどちらかというと、少年らしい透明感のある声です。

周りを固める平田広明さん、古川慎さんは少し荒っぽいような口調が合うような男性らしい声で、主役を引き立てているなと思う次第です。

また、オーサー役・細谷さんもこれまた強い!

原作よりオーサーが強いんじゃないかと思わせるどっしりとした演技は、アッシュのライバルにふさわしいキャスティングではないでしょうか。

スタッフさんありがとうございます!!

さて私事で恐縮ですが、来週は多忙のため記事をお休みさせていただきます。

ショーターがどこに行ったのか、ショーターファンとしては気になることや語りたいことが多いのですが、我慢いたします。

また約2週間後に4話、5話の考察にてお会いしましょう。

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