どうも、ヴァイオレット・エヴァーガーデン担当のharuです。
11話では、ヴァイオレットはクトリガル国の内戦に巻き込まれましたね。
それでは、第12話の解説と考察を進めていきたいと思います。
反目する二人
ギルベルトの兄であるディートフリートはヴァイオレットを憎んでいます。
ディートフリートは弟であるギルベルトを愛していました。
ディートフリートはギルベルトがいなくなった理由をヴァイオレットのせいだと考えています。
5話のお仕舞のほうでギルベルトはヴァイオレットに仲間の命を奪われたと言っていました。
弟であるギルベルトが戻ってこない限り、ディートフリートの中で戦争は終わらないのでしょう。
また、ディートフリートはヴァイオレットを命令を遂行する道具だと考えています。
しかし、ヴァイオレットは過去を受け止めかつ乗り越え、自分の意志で生きていこうとしています。
二人ともギルベルトを守りたかったし、愛していました。
この二人が和解する可能性はあるのでしょうか。
今回のテロ鎮圧を通じて二人は和解すると筆者は予想しています。
なぜなら、二人ともギルベルトが大切に思っていた人たちだからです。
和平反対派のテロ
テロの背景
今回の冒頭でクトリガルに侵攻していた反対派の残党が和平交渉の妨害をするという話がありました。
和平反対派がその手段として大陸縦断鉄道を攻撃する可能性があるとの事でした。
出典:ヴァイオレット・エヴァーガーデン/3月29日放送/TOKYO MX
11話の解説&考察で和平を望む南部諸国と再戦を望む北部同盟の一部不満分子という構図が成り立っており、大陸縦断鉄道を和平を望む勢力が推進していると述べましたがその通りのようですね。
また、ヴァイオレットと飛行士の会話の中で飛行士が「大陸横断鉄道が開通すれば食料と資源が入ってきて、彼の仕事も増える」と言っていました。
出典:ヴァイオレット・エヴァーガーデン/3月29日放送/TOKYO MX
彼の意見では、大陸横断鉄道のおかげで経済的に豊かになれば北部と南部が争う事も無くなるという事ですね。
テロの原因
では、なぜテロが起きたのでしょうか。
テロを起こした兵士達とヴァイオレットが対峙する場面で、テロのリーダーがヴァイオレットに語りました。
出典:ヴァイオレット・エヴァーガーデン/3月29日放送/TOKYO MX
彼らは損得勘定でテロを起こしたわけではなかったのでしょう。
11話の解説&考察で講和条件に不満を持つ勢力がいると述べましたが、それは違っていたようです。
また、彼らにとって戦争は終わっていないのでしょう。
ヴァイオレットもテロを起こした勢力も帰還兵です。
彼らにとって戦争の記憶は火傷のように残っているのです。
筆者はテロのリーダーのこの言葉でベトナム戦争を連想します。
映画「7月4日に生まれて」ではベトナム帰還兵に対する世間の冷たい仕打ちが描かれていました。
敗戦国の兵士に対する眼差しは冷たいものです。
戦争の記憶が薄れ北部が豊かになる事はかつて北部側の兵士として戦ってきた彼らを一般大衆から孤立させ、彼らの存在理由を失わせてしまうという事を彼らは恐れているのだと筆者は考えます。
彼らがテロを起こした理由は誇りや自分の生きる意味を守る事なのだと思います。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン12話の感想
今回、ヴィオレットは手紙を書きませんでした。
帰還兵が戦争をどう捉え、どう乗り越えて生きていくかがこの話のテーマなのだと思います。
ヴァイオレットはその答えを見つけているのだと思います。
今後の展開としては、ヴァイオレットが帰還兵として新しい人生を生きる意味を伝える手紙を書くのではないでしょうか。
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