いよいよやってきました、波よ聞いてくれ最終回12話の放送日!
今週は波よ聞いてくれの事ばかり考えていたカンパネルラです。
シセル光明の件やバレンタインラジオなど、詳細を語られなかった部分もありましたが、波よ聞いてくれ12話にてミナレがラジオパーソナリティとして大きな成長を遂げることが出来ました。
前回までぶっ飛んだオカルト放送をしていたので最終回もおもしろ可笑しく大団円となるのかと思っていたので、今回の内容は予想できない展開でした!
それでは今回も波よ聞いてくれ12話の解説、考察を行いたいと思います。
大きな危機を乗り越えたミナレ
オンエアー中に、大きな地震が発生。
震度6の大きな地震で、北海道全域が停電し、さすがのミナレも動揺を隠せない様子でした。
出典:波よ聞いてくれ/6月20日放送/TBS
地震というと、実際に北海道で2018年に大きな地震(胆振東部地震)がありましたね。
私も友人が北海道に在住しているので、非常に心配になり連絡を取ったのを思い出しました。
胆振東部地震も北海道ほぼ全域が停電したとの事ですので、こちらの地震が今回の地震のモデルになったのでしょう。
麻藤の喝!素人からの脱却
突然の事態に、私みたいのがこれ以上喋り続けちゃだめでしょ、ちゃんとしたアナウンサーがしゃべんないとと口走るミナレ。
動揺するミナレのもとに、筆談で指示を出す麻藤。
そして、メモ帳で一言。
素人ヅラしてるんだ
お前は
出典:波よ聞いてくれ/6月20日放送/TBS
麻藤さんの喝が入ります。
麻藤に激励され、決意が付いたミナレはラジオ番組を続行。
釧路のユメにゃんことミナレの父親鼓田信からのお便りを、勢いよく読み始めます。
出典:波よ聞いてくれ/6月20日放送/TBS
これまでのミナレは、波よ聞いてくれ12話のエンディング部分で言っていましたが、麻藤さんに振り回される形でラジオ業界に入ってきました。
前回の波よ聞いてくれ11話でも「来週はどんなことをやらされるんですか?」などと、受身なことを言っていましたよね笑
ですが今回の最終回で、ミナレの考えに変化があったように思います。
災害時でも、きちんと放送を続け、情報と自分の声を停電した北海道の夜に届け切りました。
放送を聞いていた茅代まどかも、あなたのトークを聞いていて笑ってしまったと言っていましたよね。
被災してしまった皆さんは、きっとテレビも付けられず、突然のことに大きな不安を感じていたでしょう。
そこで、ラジオからいつも聞いていたラジオパーソナリティの明るい声が聞こえる。
いつも声で、いつもの明るい放送を続けている。
これは大きな安心をリスナーに届ける結果になったでしょう。
ミナレからしたら、非常時に経験の浅い自分が放送を続けてもいいのだろうかと疑問を持つのも当然です。
ですが、ここで放送を止めてしまっては、リスナーは大きな不安を感じてしまいます。
自分も逃げ出したい状況の中、きちんと放送を続け、ベテランの茅代まどかにバトンを渡すことが出来ました。
また自分の番組が終わった後も、自発的にラジオ局に残りたいと言い出したり、腹をくくってラジオ一本でやっていくと決意を新たにしていました。
これまでの受身な姿勢から、自発的に業界に関わってく姿勢の表れが見え始めましたね。
オープニングテーマの中で、真っ暗な札幌の夜にミナレが声を上げると、街に灯が灯るという描写がありました。
出典:波よ聞いてくれ/6月20日放送/TBS
このシーンは、単純に常識に捕らわれないミナレが、斜陽業界であるラジオに新しい考えをもたらす暗喩なのかと思っていました。
ですが、今見返してみると、違った見方が出来るかと思います。
停電して真っ暗になった北海道の大地に、放送で安心を届けた。
第1話のオープニングから今回のエンディングが示唆されていたのですね。
ミナレの今後はどうなるのか
最終回にして、ラジオ一本でやっていくと決意をしたミナレさんですが、今後もVOYAGERの仕事はしばらく続けることは間違えないでしょう。
収入面を考えると、週一回のラジオではかなり厳しいでしょうから。
今まで通りのラジオとスープカレー屋の二束のわらじでしょうが、これからは持ち前の行動力と柔軟な思考で、ラジオをどうしたら面白くできるかを考えた放送をしていってくれるのではないかと思いました。
駆け足ながら示唆されたそれぞれの思い
今回ミナレの成長が主な内容でしたが、それぞれ主要なキャラクターについて何かしらの形で触れており、見ていてスッキリ納得のいく最終回でした。
その中でも、マキエ、マキエの兄、瑞穂に関しては、比較的話が掘り下げられていたので、この三人を中心に解説をしたいと思います。
城華マキエの成長
今回マキエは深夜ラジオ番組アナグマ禁猟時間のリスナーで、素人ながらセンスのある投稿を続けていたことが明らかになりました。
ここにきてマキエもラジオ業界に絡んでくるとは…
今までマキエがミナレのラジオを聞いているのは知り合いがやっているから、と言った程度なのかと思いましたが。
本当にラジオが好きで聞いていたのも理由の一つですね。
そういえば波よ聞いてくれ11話で、企画の募集のアイディアを出していました。
あのシーンはマキエがラジオ業界に興味があることの伏線だったんですね。
さらに、波よ聞いてくれ8話にて、マキエが凄くやってみたい事について語るシーンがありましたね。
その際働く場所がVOYAGERで無ければ、考えていなかったと言っていました。
私はてっきり、中原と付き合ってカレー屋で働きたい!といった内容かと思っていたのですが。
今回アナグマ禁猟時間の番組に呼ばれ、一人で祝杯を挙げるくらい喜んでいた点を見ると、マキエの夢はラジオ業界に関わることだったのでは?と思いました。
VOYAGERでないと考えていなかったという点は、中原君の存在ではなく、素人ながらラジオ業界に挑んでいくミナレに感化され自分もラジオ業界に挑んでみよう!と決意した、という意味だったのではないでしょうか?
これまで過保護な兄の元保守的な人生を送ってきたマキエですが、ミナレの姿を見てラジオ業界に飛び込む決意をした。
そして波よ聞いてくれ12話で、マキエは新しい人生の第一歩を踏み出すことが出来ました。
もし波よ聞いてくれのアニメ2期が制作されるのであれば、ミナレと一緒にラジオ番組の制作について悩みながら成長する姿が見られるのではないでしょうか。
マキエのお兄さんの心の変化
波よ聞いてくれ12話にて大きな成長を遂げたマキエ。
震災時にも自らの意思で、炊き出しの提案をしたり、積極的に準備を行います。
そんな様子を、マキエのお兄さんが見つめています。
出典:波よ聞いてくれ/6月20日放送/TBS
これまでの超過保護なお兄さんだったら、危ないから家に帰っていろ!と言ってもおかしくありません。
ですが、こんな事態でも積極的に働く妹を、無言で見守るマキエのお兄さん。
今までの受身な妹から、自分でやりたい事を見つけ積極的に行動できるようになった妹に、何か感じるものがあったのでしょう。
さて、マキエの変化を好意的に受け入れるか、より従わせようとするのか。
今まで従順だった妹が変わってしまった!と拒絶反応を示す可能性もありますが、静かに妹を見守っていた様子を見ると、今後は妹の変化を見守る優しいお兄さんとなるのではないかと思います。
瑞穂の久連木への告白
波よ聞いてくれ12話冒頭で、瑞穂は過去に後ろ向きな理由でラジオADになりたいと言ったことを、久連木から嗜まれていました。
これまで瑞穂は久連木に対して遠慮しているような描写が多かったですね。
波よ聞いてくれ10話でも、久連木に藻岩山ラジオを辞めるのか聞きだすために、遠回しに食事に誘おうとしていました。
そんな瑞穂が久連木に、仮に藻岩山ラジオを辞めても、自分の番組の台本を書いて欲しいとはっきり伝えることが出来ました。
出典:波よ聞いてくれ/6月20日放送/TBS
久連木も瑞穂が乗れるような企画を考えたら、脚本を書くと約束をしてくれました。
このことで、今後仮に久連木が小説家デビューし藻岩山ラジオを離れても、二人の関係が途切れる訳では無くなりました。
瑞穂が久連木に思いを伝えなければ、来年の3月に久連木の契約が切れた時点で関係は途切れてしまっていたでしょう。
メインDJ鼓田ミナレ、構成作家久連木克三で番組を作りたいという瑞穂の夢は、久連木に思いを伝えなかったら、そのまま叶わず消え去ってしまっていたのは間違えありません。
ミナレやマキエと同じく、波よ聞いてくれ12話で瑞穂も自分の思いを明らかにし、自分のやりたい事を選び取れ、成長したのだと思います。
波よ聞いてくれ12話(最終回)の感想
あっという間に終わってしまった波よ聞いてくれ最終回12話。
ギャグ回も面白く大笑い出来ましたが、最終回はミナレはもちろんマキエや瑞穂が自分の思いに向き合い、成長していく様子が非常に感動的でした。
またミナレの最後で決意を新たにするシーンは見ていていて清々しく、最終回まで見て本当によかったと思えました。
沖やミツオも一瞬ではありますがちゃんと出番があり、主要キャラが総出演していました。
まだまだこれまでの未回収の伏線もありますが、波よ聞いてくれのアニメ2期を待つことが出来なそうなので、私は原作を購入したいと思います!笑
それでは最後までお付き合いしていただき、ありがとうございました!
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