今週の異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω3話も、EVERYBODY! EVERYBODY!に届くと嬉しいジャム君がお届けします。
前回は、ジルコンタワー市に到着早々、告死病のトラブルに巻き込まれるわ、巨大モンスターのサンドホエールが現れ聖騎士長のバドゥタや魔銃使いのファニスのレベルの高さを痛感させられるわ、とんだ滑り出しになっていました。
エンディングでの、あざとかわいいベビードール姿というのは、さすが異世界魔王Ωといったところでしょうか。
そして、異世界魔王Ω3話では、オーマイガッ!
ディアヴロがバドゥタのライジングスピアで心臓を潰される、危険極まりない展開。前回の次回予告でも見えてましたけど……
しかも、ルマキーナまで告死病に侵されるという展開は、なかなかにスリリングでもあります。
そんなピンチが続く異世界魔王Ω3話の考察を、進めていきましょう。
告死病(こくしびょう)
異世界魔王Ω3話で新たに判明したのが、前回ルマキーナが赤ちゃんの治療を「祈り」で解決していた告死病のこと。
ディアヴロはクロスレヴェリの知識で知っていましたが、告死病って病気ではなく呪術だったんですね。
しかも、告死病を発生させる方法もなかなかにリアルな人間の欲を元にしているようですし、根絶は難しい呪術のようにも思えてきます。
邪素によって引き起こされる告死病
告死病は邪素という原液がもととなっている呪術であることがバドゥタの口から語られました。
出典:異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω/4月23日放送/TBS
この邪素こそが告死病の原因であり、バドゥタが魔族から教えられた呪術というわけですね。
バドゥタは、ファニスを襲っていた魔族のバナクネスからこの呪術を教えられたと考えるのが自然ですね。
出典:異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω/4月23日放送/TBS
バナクネスから教えられた邪素を使って告死病を引き起こす呪術は、敬虔な信徒たちを誘惑し、人が理性を失い本能の赴くまま獣のようになるよう堕とすことで、邪素が手に入るということになっています。
しかも、バドゥタの研究ということですので真偽のほどは確かではありませんが、「奇跡の力が強い者ほど堕ちたときに得られる邪素が濃い」ということですから、まさにルマキーナは邪素を得るのにうってつけの人材と言えるでしょう。
堕とされた信徒の末路
バドゥタたちの甘言に乗せられ堕とされた信徒たちは、もとは敬虔な枢教院の信徒たちです。
その信徒たちがバドゥタたちの甘言により、人の道から堕とされ、今や獣のようになってしまいました。
出典:異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω/4月23日放送/TBS
ディアヴロ曰く、クロスレヴェリではここまでのイベント描写がなかったということですから、ゲームとの差異がある部分とも言えるでしょうか。
肉欲に溺れる者もいれば、食欲に溺れ暴飲暴食をする者までおり、堕とされた場合の末路も人それぞれ。
信者が理性で抑えていた欲望を開放し、獣のように本能の赴くまま行動しているからこそ、人によって「なにに悦びを見出すのか」が異なっているのでしょう。
ルマキーナとレムが堕とされていたらどうなっていたのか
もしルマキーナとレムがヴェルドラに助けられることなく堕とされていたら、2人はどうなっていたのでしょう。
異世界魔王Ω3話では、2人とも堕とされることなく逃げ出すことに成功していましたので想像の話となりますが、ルマキーナもレムも、信者たちと似たような道を歩むことになったはずです。
出典:異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω/4月23日放送/TBS
たとえばレムなんかは、シェラに対抗心を燃やしてディアヴロに抱きつくことも嫉妬を抱くこともしていますので、肉欲に溺れていったと考えられます。
ルマキーナは、目の前の信者たちがなにをしているのか理解していないほど純粋な心を持っていましたので、肉欲に溺れることはなさそうです。
ですが、ルマキーナは神を信仰し信者たちのために自分が殺されそうになっても抵抗していくような身の振り方をしてきましたので、意外と困っている信者を見殺しにしたり、大金のお布施を要求して金持ちを優遇したり、お金に溺れることになったかもしれません。
枢教院を維持するのには信仰だけではどうにもならず、お金だってどうしても必要になりますからね。
告死病の対抗策は?
告死病の対抗策としては、異世界魔王Ω3話でヴェルドラが言っていたとおり、まずはヴェルドラのダンジョンにあるという告死病を治癒するお守りを手に入れることになるでしょう。
しかし、告死病を治癒するお守りというのは対処療法なわけで、根本的解決にはなりません。
ヴェルドラが口にしていたのは「告死病を治癒するお守り」ということでしたから、告死病を引き起こす原液である邪素を手に入れるため堕とされた信者たちを助けるまでには至らないと考えられます。
では、告死病の対抗策はどんなものになるのか。
ジャム君が考えるに、告死病の対抗策は「今の状態よりも熱中できるなにか」をチラつかせ、邪素のもととなっている信者たちを救い出し、感染拡大を防ぐことから始まるのではないでしょうか。
邪素の生成を止められさえすれば、新たな告死病患者も、残った邪素の分しか増えようがありませんからね。
ディアヴロのダンジョンにあるという告死病を治癒するお守りに使用回数制限があるかもしれませんし、他人であればルマキーナの祈りで浄化できるのですから、まずはルマキーナを助けたあと、堕ちてしまった信者たちを救い出すことになるかと思われます。
出典:異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω/4月23日放送/TBS
異世界魔王Ω3話時点で、ルマキーナについている痣は2つと半分ですので、死に至るという9つまではまだ猶予がありそうですしね。
こう言っちゃなんですが、前回ルマキーナが助けた赤ちゃんのほうがよほど重症で死が近かったのに比べたら、ルマキーナなんて告死病の序の口レベルにすぎないでしょう。
シーリューは魔族?
聖騎士長バドゥタを「ご主人さま」と呼んでいたシーリューですが、彼女は魔族なのでしょうか。
それとも、ゲイバルトみたいにただの変態で、枢教院関係者の人間なのか。
魔族か人間か、どちらに属するのかによって、シーリューの立ち位置も変わってきそうです。
シーリューは魔族説
シーリューがルマキーナを堕とそうと近づいていったときですが、シーリューは非常に長い舌を持っていました。
出典:異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω/4月23日放送/TBS
この長い舌は、ふつうの人間だとあり得なさそうな長さです。
人族(エルフや豹人族など含む)という広い視野で見てみても、なかなか長い舌を持った種族というのはいなそう。
しかも、シーリューが魔族だとすれば、バドゥタに告死病の呪術を教えたのが、ファニスの前に現れたバナクネスではなく、シーリューだったという仮説も成り立ちそうです。
側近に教えてもらえるなら、そちらのほうが手っ取り早いですし、別の魔族という警戒心も薄れますからね。
そうすると、魔族は風呂場に侵入してきたり、体を舐め回してきたり、変態ばっかりなのかという疑問も浮かんできますが、「人族を苦しめる」ということで考えれば、変態的な行動をしていても納得です。
シーリューは人間説
シーリューは魔族ではなく、人間(人族)と考えることもできそうだったのが、異世界魔王Ω3話でのやり取りです。
それは、バドゥタのことをシーリューが「ご主人さま」と上に見ているということ。
\ご主人さま/
出典:異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω/4月23日放送/TBS
奴隷魔術をかけているディアヴロとクルムとの関係でもないのですから、シーリューが魔族だとしても、バドゥタを上の存在として扱うことはないでしょう。
だって、しょせんは「人間と魔族」という関係ですから。
人間側のレベルや魔族への貢献具合を加味するとしても、エデルガルトとアリシアのように「対等」レベルの接し方が基本。
通常は魔族から見たら、人間は単なる奴隷レベルのような格下の存在でしょうからね。
そんな上下関係が成り立ちそうなのに、シーリューがバドゥタを上に見るということは、シーリューが魔族ではなく人間(人族)という証拠である気もします。
クルムが強化したシェラの弓
異世界魔王Ω3話でようやく使われたのが、異世界魔王Ω1話でクルムが強化してくれたシェラの弓ですね。
石化能力を持っているなんて、チートすぎるでしょう!
出典:異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω/4月23日放送/TBS
シェラが放っていた「エンジェルシュート」という弓技に石化能力がないというのは、ディアヴロの反応を見ても明らかですかね。
しかも、シェラが使える弓技ということは、レベル30程度で習得できる技ということになります。
そんな技に、ヴェルドラも知らない石化能力が備わっているとは考えづらく、やはりクルムの強化がもたらしたチート弓ということになりそうです。
さすが魔王・クレブスクルムといったところですが、そんなものをホイホイ作り出せるなら、武器屋泣かせであることは間違いなさそう……
まあ、もともとディアヴロは1期に出てきた「見た目装備の雑魚性能」といった特殊な事情がなければ、そこらの武器屋で買えるような装備を買うことはないでしょうし、レムもメリケンサックのような装備を使ってはいたものの召喚術士ですし、もともと武器屋にあまり用はないですかね。
むしろ、ジルコンタワー市にはディアヴロのダンジョンがあるのですから、そのダンジョンに隠されている装備のほうが、よほど強く実用性がありそうです。
クルム以外に魔王が存在?
異世界魔王Ω3話に出てきた魔族のバナクネスですが、気になることをファニスに語りかけていました。
陛下の覚醒はなりましたので
\降伏を勧告しに来ました/
出典:異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω/4月23日放送/TBS
魔王?
魔王と言えば、魔王・クレブスクルムのクルムですが、彼女は人間と戦おうとは考えていませんし、そもそも今はディアヴロに奴隷魔術をかけられている状態です。
クルム以外にも魔王を名乗る魔族っているのでしょうか。
魔王はクルム一人説
異世界魔王1期の10話で、復活したクルムを迎えに来たのに、不完全な魔王ということで輪廻転生させようとしていたオウロウ。
「人族を殺すとビスケットが食べられなくなる」というクルムに対し、「魔王とは魔の王、魔とは人族を殺すものである。であるならば、不完全な魔王様には輪廻転生をしていただきたく思いまする」と語っていたオウロウなのですから、少なくともクレブスクルムはクルム一人です。
輪廻転生をしなくとも新たなるクレブスクルムが生まれるのであれば、クルムに楯突いてまで、オウロウがクルムを殺そうとすることはなかったでしょう。
玉座に座るような魔王が、今では世界で唯一クレブスクルムだけなのだとしたら、魔王はクルムただ一人であり、クルムが死ぬまで新たな魔王も存在し得ないということになります。
魔王が複数人いる説
一方で、魔王・クレブスクルム以外にも、魔王が存在している可能性も捨てきれません。
というのも、オウロウがエデルガルトをボコっている間に語っていたのは、上記のことだけではありません。
「魔王様の命は限られる」という意味深な発言もしていたからです。
魔王の命が限られるということは、オウロウが次に仕える魔王はクレブスクルムだったとしても、ほかにも魔王の命が存在している可能性を示唆しています。
たとえば、東西南北それぞれの方位に魔王が存在しており、クルムはその中の一人ということであれば、あと3人の魔王がこの世にいても不思議はありません。
バナクネスがクルムではなく、別の魔王に仕えているというのであれば、オウロウの言葉とも矛盾せず、「魔王が覚醒した」ということもあり得るでしょう。
このあたりの事情は、クロスレヴェリをやっていたディアヴロが「クルム以外の魔王」の存在を知っているかもしれませんし、ゲームとの差異ということで、この異世界独自に魔王が複数人存在していることも考えられます。
シェラの弓を、あそこまで禍々しく強力に強化できる存在なのですから、クルムレベルの魔王が複数人いたら、相当なピンチであることは間違いありませんね。
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω(2期)3話の感想
異世界魔王Ω3話は、ディアヴロにとっても、ディアヴロ一行にとっても、ピンチの連続で終わっていきましたね。
しかも、次回はゲイバルトも出てくるディアヴロのダンジョン攻略回のようですので、期待度も高まります。
ディアヴロのダンジョンって、ダンスゲーム要素も取り入れているんですかね。
出典:異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω/4月23日放送/TBS
まだ時間に猶予はありそうとは言え、ダンスしてる場合なのか、ルマキーナよ……
しかし、ファニスはもともと敵対しそうでしたが、聖騎士長バドゥタまで敵サイドで、告死病を広めている張本人とは、枢教院にまともな人物ってどれだけ残っているのでしょうか。
妙な空気を醸し出すシーリューとかゲイバルトとか、悪人と変態の巣窟になってるんじゃないでしょうね!
ただ、エンドカード含めて、異世界魔王らしく放送ギリギリのラインを攻めてる感じがビンビンなので、そこは好感触ですよね。
ここまで攻めに転じているアニメって、あまりない気がします。
真面目に、異世界魔王Ωでもマジ魔王Ver出てきてほしいところですね。
告死病がどうなるのか、ディアヴロのダンジョンはどんな構造なのか、いろいろと気になるところはありますが、無事にルマキーナを救い告死病を根絶できることを祈っています。
コメント
エンドカードのホルンは本編より先に女性であることをバラしてるのに笑ってしまったw
ディアヴロのこれまでの女運的に、ホルンが男のほうが、珍しい展開ですしね…
それに、水浴びしていたディアヴロとシェラを見ても無反応でしたし、あれで男だったら何股しているのやら。
異世界魔王の魔王達について
元は一人の魔王が、神によって砕かれバラバラになっている
バラバラになった魔王の魂は時おり復活しては世界に迷惑をかけて討伐されている
クルムはその魔王の中で最強って言われているぐらい強い魔王だけど、現在は美食家として食べ歩きをしている。そんなクルムに見限った魔族が、別の魔王を復活させて今に至るってのが内容