こんにちは、英語の戯曲本とキリンの判子が欲しいな~と日々呟いているさぷらです。
先週の「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」第11話、観ていて身につまされるお話でした。
ひかりは
でもそれは華恋にとってのきらめきそのものを失ってしまうという、正に「戯曲スタァライトの悲劇」です。
それでも華恋は諦めずに、英語で書かれた戯曲本の翻訳、という名の解読!
まひる達も華恋のバックアップに徹し、最後は全員で暖かく見送りました! やっぱりみんな素敵だ!
それでは「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」第12話 最終回!
フィナーレと参りましょう!
運命の舞台
前回の11話で
特別入場券
この
出典:少女☆歌劇 レヴュースタァライト/09月21日放送/TBS
一部華恋の親指により見えませんが、文面の感じから「ステージには決して立ち入らないでください」といった内容と思われます。
しかし華恋はひかりに、「
「また飛び入りですね。わかります」
華恋はまた、ひかりのために舞台に飛び入ってしまいます。
キリンの台詞からも読み取れるように、華恋は最初から最後まで予測できない舞台少女であったということです。
砂漠の中のオアシス
そのキリンのいる場所なのですが、一面砂漠となっている地にオアシスが設けられていました。
そしてキリンの足元には、「7つの星のボタン」が湖に沈んでいます。
このことから、砂漠一帯は全てひかりが演じる舞台上であり、オアシスはそこから外れた観客席の役目を成してるように見えます。
「7つの星のボタン」は、「
また湖の底に沈んでいることから、実際に舞台がどうなっているのかを観ることはできないという意味にも取れます。
星摘みに隠された意味
「戯曲スタァライト」の肝とも言える「
今回披露された「
星摘み=星積みと星罪
ひかりは星型の石を積み上げるという「
そしてそれらは全て、ひかりのきらめきによって繰り返されています。
これは「戯曲スタァライト」の台詞にもあった、「星摘みは罪の赦し」にかかっていると見ています。
星摘みによる夜明け
華恋の「覚えてる? あの約束のこと」と問いかけると、星の髪飾りが現れ、「
そして向かい合った華恋とひかりの横から、光が照らされます。
出典:少女☆歌劇 レヴュースタァライト/09月28日放送/TBS
この光は朝日を表しており、星が見える夜が明けたことを示しています。
つまりひかりが「星の髪飾り=星摘み」をしたことで、「夜から朝へ=新たな世界(舞台)」となった。
これは「戯曲スタァライト」の台詞にもあった、「星摘みは夜の奇跡」にかかっていると見ています。
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華恋vsひかりのレヴュー
「
それを華恋がまた追いかけたことによって、「レヴュー」が開演します。
1.終章 星罪のレヴュー
「
キリンはここで、自分は「観客であり主催者」であること、そして「舞台への情熱」を熱く語ります。
さらに場面はレヴューに戻って、ひかりは前回と同様、武器によって華恋を舞台の外に追いやろうとします。
それを華恋が寸でのところで堪えたため、ひかりは「星のボタン」を破壊し勝利します。
2.観客席
敗れた華恋は、観客としてひかりの舞台を観ることになります。
しかし「
これは華恋の、舞台少女としての心に火が点いたことを示しています。
3.アンコール 戯曲スタァライト
ここから華恋は、クレールの結末を元に「戯曲スタァライト」の続きを演じ始めます。
「塔から落ちたフローラは、クレールを取り戻すために再び頂きを目指す」という筋書きです。
そんな華恋に舞台は「再生産」で応え、ついには「舞台装置 約束タワーブリッジ」を形成します。
出典:少女☆歌劇 レヴュースタァライト/09月28日放送/TBS
引き裂かれた塔を東京タワーが横から串刺しにしたことで、華恋はもう一度ひかりの元へと辿り着きます。
そして非常に興味深いのが、名称が「約束タワー=東京タワー」と「タワーブリッジ」でかけ合わせていることです。
「二人の約束」はもちろん、ひかりがロンドンで
4.新章 星摘みのレヴュー
そしてついに、「
ここでは筋書きでいうなら、「塔の頂きへ辿り着いたフローラが、クレールとの再会を果たして彼女を救い、手を取り合う」場面でしょう。
華恋はひかりの「星のボタン」を掬い上げ、「幽閉された塔」、すなわち「捕らわれた運命の舞台」から救い出します。
そして再び手を取り合い、「ポジションゼロ」となります。
出典:少女☆歌劇 レヴュースタァライト/09月28日放送/TBS
今まで「ポジションゼロ」は、勝利した舞台少女が武器を突き刺すことで示していました。
しかし今回は「繋いだ手」でそれを示すことによって、今度こそ二人で一緒にきらめいたのだということを表しています。
「第100回聖翔祭 戯曲スタァライト」
さて物語の最後では、「第100回聖翔祭 戯曲スタァライト」が描かれました。
そこではなんと、華恋とひかりが「
何故このような結末となったのでしょうか。
これまでの出来事
まず「いつ」「どのような」出来事があったのかを整理するための一覧です。
日付 | 出来事 |
---|---|
2018年3月3日 | 「第99回 |
2018年5月14日 | ひかり転入、「地下劇場」のオーディション開始 |
2018年5月27日 | 「地下劇場」のオーディション最終日 ひかりがトップスタァになる |
オーディション終了1日後 (2018年5月28日) |
ひかり退学 残された荷物から「スタァライト」戯曲本を見つける |
オーディション終了3週間後 (2018年6月中旬~7月上旬頃) |
メインキャスト決定 クレール… 女神役…ばなな、 |
オーディション終了7ヵ月後 (2018年12月) |
華恋やまひる達が、ひかりが一度きらめきを失っていたことに気付く 華恋が「スタァライト」戯曲本の翻訳を始める ひかり「運命の舞台」→ 華恋vsひかりのレヴュー開演 |
2019年3月 | 「第100回聖翔祭 戯曲スタァライト」公演 |
一覧からもわかる通り、前回の11話では「地下劇場」のオーディション終了の3週間後に、真矢とクロディーヌが「運命の二人」で決定しています。
華恋もこの時は女神役の一人となっています。
オーディションのやり直し?
最初に思い付く解釈としては、
1.退学したひかりが学園に再入学
2.「スタァライト」のオーディションがやり直される
3.「運命の二人」が華恋とひかりに決定
という線です。
しかしこれでは大きな矛盾が生じます。
「地下劇場」のオーディション終了から、既に7ヵ月以上(2018年12月)も経過しています。
前回の「第99回」が行われた日は2018年3月3日であり、おそらく「第100回」の方でも、来年の2019年の同日かその前後に公演されるであろうと見ています。
ひかりの再入学、オーディションのやり直し、それに伴う変更や準備…どう考えても、たった残り2、3ヶ月でどうにかなるものではありません。
ひかりが退学していない?
そのためもう一つ考えられる可能性としては、ひかりが退学していない時間軸であることです。
その根拠としては以下の三つ+おまけです。
「地下劇場」では時間の概念がない
そもそも「地下劇場」では、時間の概念がないように思えます。
これはばななの「
出典:少女☆歌劇 レヴュースタァライト/08月24日放送/TBS
ばななの時はオーディション最終日の2018年5月25日から、99期生の演目が「スタァライト」に決まった2017年4月17日にまで戻っています。
そのため「トップスタァ」となった華恋とひかりがレヴューを終えて学園に戻った時は、「地下劇場」のオーディション最終日の2018年5月27日だったとは考えられないでしょうか。
そうであるなら、その後華恋とひかりは順調に「第100回 スタァライト」のオーディションを勝ち抜き、主役の座を獲得したからと解釈できます。
そして「戯曲スタァライト」の新たな解釈として、クレールとフローラが再会するエピソードが舞台に加えられた時間と準備も確保することができます。
またこれは後述する、7人の鍋パーティーにも深く関わってきます。
印象としては11話で華恋を見送った後の彼女達に見えますが、実際はそうではないのかもしれません。
鍋仕込み中とその後のばなな
華恋とひかりを除いた7人は、それぞれ鍋の仕込みを行っていました。
そんな中でばななは、人参を花の形に切りながらこう呟いています。
「うふふ。みんなと一緒、嬉しいな!」
その時調理台に置かれた
その後華恋用とひかり用に、鍋の具材を取り分けています。
出典:少女☆歌劇 レヴュースタァライト/09月28日放送/TBS
つまり最初から、ひかり込みの9人で囲む鍋パーティーであることがわかります。
ばななの「みんなと」は、オーディション終了から現在までの7ヵ月間、ずっと「みんなと一緒」にいたからこその呟きのように思えます。
鍋をつつく7人の様子
7人は学園のテラスで、出来上がった鍋をつつきながらその場にいない華恋とひかりについて談笑を始めます。
前回の11話でも、同じ7人でお茶を囲みながら二人の話をしていました。
その時の様子は、行方不明になったひかりと意気消沈した華恋に対して、まるで腫れ物を触るかのように全員の表情が沈んでいました。
それとは対照的に今回の7人は、上記のことなどなかったかのように、とても楽しそうに鍋をつついています。
特にまひるはそれが顕著に表れています。
「楽しかったよ、すごく。短い時間だったけど、本当に楽しくて大切な時間だったよ。だから…」
この台詞はまひるが華恋だけでなく、ひかりのお世話もするようになった日からオーディション終了までの「短い時間」のことを指しているのかもしれません。
しかしオーディション終了以降から現在の鍋パーティーに至るまで、華恋やひかりとずっと一緒にいられたからこそ、「楽しくて大切な時間」だったという意味にも取ることができます。
おまけ
ちなみにですが、じゃあ「華恋とひかりがいなかったのは?」という点ですが、これについては様々な仮説を立てられます。
もし上記のように退学といった出来事がなく、めでたく主役となった華恋とひかりは女神役のまひる達よりも重要な立場です。
二人で練習をしていて後で合流した、裏方や先生と舞台について話をしていた。
あるいは舞台が上手くいくように神社にお参り…等といったようにです。
もしかするとまた二人で約束の地である東京タワーに行ったなんてこともあったかもしれません。
おまけのばななタイム
それでは最後に、「ばなナイス」ならぬ「ばななタイム」で締め括ろうかと思います。
前述でも触れていましたが、「第100回聖翔祭 戯曲スタァライト」では、新たにクレールとフローラが再会を果たすエピソードが追加されています。
おそらくですが、このエピソードは「ばななの脚本」によるものではないかと見ています。
悲劇をよしとしなかった彼女なら、今回の華恋とひかりがやってのけてみせた「運命の舞台」を、舞台に取り入れないわけにはいかないと執筆したのかもしれません。
それともう一つ、公演時のばななの衣装に注目です。
出典:少女☆歌劇 レヴュースタァライト/09月28日放送/TBS
「第100回」のために新調した衣装のはずなのですが、よく見ると帽子と腕と胴体の布地だけを変えた、「第99回」の女神の衣装を再利用したものになっています。
そういえば9話では、純那がばななに対してこんな台詞を口にしていました。
「持って行こ? あなたが大切にしてきた時間、守ろうとしてくれたもの…全部持って行ってあげて、次の舞台に!」
ばななが何度も再演を望むほどに思い入れのある「第99回」の名残りが、こんな形で残っている幸せを噛み締めて演じているように見えますね。
少女☆歌劇 レヴュースタァライト12話(最終回)の感想
ひかりの「逆さま東京タワー」も凄かったですが、華恋は「串刺し東京タワー」ですかそうですか。
同じ夢、同じ約束だからこそ、同じもので勝負する二人はやはり似た者同士ですね。
そんな二人が、レヴューで初めて「ぶつかり合い、諍い、擦れ違い、そして結ばれた絆」…正にスタァライトを最後までやり遂げた二人に拍手です!
その後はみんなで仲良く鍋パーティーが出来たようですが、まさか「二人の約束」である一緒の舞台に立つ夢まで叶えてしまうとは!
そこに至るまで二人はきらめき続け、そしてきっとこれからも二人はきらめき続けるのでしょう。
華恋とひかり、そしてまひる、純那、ばなな、クロちゃん、真矢様、双葉、香子、どの舞台少女も素敵にきらめく女の子でした!
それでは「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」、これにて終幕でございます!
関係者のみなさま、毎週素敵な
そして記事を読んでいただきました皆さまには、心からの感謝を申し上げます!
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