こんにちは、さぷらです。
先週の「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」第10話では、これまでになかった2対2でのレヴューデュエット!
なのに持ち上げて突き落とすかのごとく開幕された、華恋vsひかり!
おのれキリンめぇと思ったのは私だけではないはず…
華恋は出し抜かれた形で舞台から退場してしまいましたが、ひかりの「さよなら」は、いったいなにを思ってのものなのか…
今週の第11話では、その答えが示されます!
それでは早速参りましょう!
英語版から見えたもの
突然退学したひかりの手掛かりを求めて華恋が見つけたものは、残された荷物にあった「戯曲 スタァライト」の英語版でした。
その本は以前9話で、ひかりの翻訳によって読み聞かされたものです。
その後、ひかりの真意を知った華恋は意気消沈するものの、彼女はまるで憑りつかれたようにその戯曲本の翻訳にとりかかります。
クレールの結末
そしてそこには、フローラを失ってしまった「クレールの結末」が記されていました。
出典:少女☆歌劇 レヴュースタァライト/09月21日放送/TBS
上記の英文を、華恋は下記のように訳しています。
残されたクレールは、星を掴もうとした罪を償うため、星摘みの塔に幽閉された
新たな
罪人 として星摘みは罪の赦し
星摘みは夜の奇跡
星の光は希望の光
あなたの光が星の光
(戯曲スタァライトのタイトル「THE STARLIGHT GATHERER」)
お持ちなさい、あなたの望んだその星を―
この訳によって、華恋はひかりが今何処にいるのかに気付き、もう一度「地下劇場」に足を踏み入れます。
一度目では触れられていなかった?
さて、「クレールの結末」を読み解いた華恋は、まるで今回初めて知ったかの様子でした。
つまりひかりとの一度目の時には、この結末に触れられていなかった可能性が浮上します。
では何故ひかりがこの結末部分に触れなかったのか、理由としては以下の二つが考えられます。
舞台の「スタァライト」にはないため
「クレールの結末」は、舞台の「スタァライト」では一切触れられていません。
出典:少女☆歌劇 レヴュースタァライト/09月7日放送/TBS
これは華恋も言っていたように、「演出や脚本の違い」によるものであり、ひかりは不要と判断したのかもしれません。
また華恋は一度目の時は、ひかりの訳をただ聴いているだけでした。
極端にいえば、華恋の方は本の文面を読まずともよかったわけです。
華恋に気付かせないため
そしてもう一つの理由として、ひかりはあえて「クレールの結末」を読み聞かせなかったという線も考えられます。
その理由としては、この「クレールの結末」を、自身が「最終オーディション」で演じるという策を思い付いたからかもしれません。
結果は知っての通り、「悲劇のレヴュー」によってそれは執り行われました。
そのことを華恋に気付かせないために、ひかりはこの結末を伏せていたとすれば合点が行きます。
ひかりによる運命の舞台
今回「トップスタァ」となったひかりは、どんな舞台を望むのかというキリンの問いにこう答えています。
「いらない…燃料なんて、必要ない」
「見たいんでしょう? 予測不可能な舞台…これが私の、スタァライトよ」
この言葉は、「華恋の、みんなの舞台少女としてのきらめきを奪わない、奪わせない」というひかりの強い意志によるものでした。
キリンはその意向を受けて、オーディションを終了、「運命の舞台」を開幕します。
ひかりだけが立つ舞台
敗者のきらめきである燃料を拒絶したことで、ひかりはたった一人で「運命の舞台」に立つこととなります。
出典:少女☆歌劇 レヴュースタァライト/09月21日放送/TBS
その後ひかりは変わり果てた姿で、なおも舞台の上に立ち続けています。
こうなる前にキリンはひかりとのやりとりで、こう問いかけていました。
「舞台には、胸を熱くし心を焼く、大量の燃料が不可欠。それを、あなた一人で?」
つまり今のひかりは、本来敗者である華恋達のきらめきによって補われるはずだった分を、彼女自身のきらめきによって成り立たせているということになります。
その結果くべられたきらめきは燃やし尽くされ、やがてひかり自身を形成するものが擦り減らされていっていることを表しているように見えます。
・かろうじて引っ掛かっている上掛け → 舞台少女の象徴
・砂に埋もれそうな「星のティアラ」 → 「トップスタァ」の象徴
・一面の乾いた砂地 → 燃料としてくべられたきらめきの成れの果て
・倒れた「東京タワー」 → 華恋との約束の象徴
・立つことも出来ずに蹲るひかり → 限界が近付いている
それでもひかりはまだ、文字通りどんなに身を粉にしても「華恋との約束」を覚え続けています。
「きらめきの再生産」をしただけのことはあって、彼女の「心の強さ」も同時に表しています。
EDの華恋達
今回11話のEDには、最終回に向けての華恋達を示すような演出がなされています。
ED曲のFly Me to the Starは、華恋とひかりを除いた舞台少女7名が歌っています。
華恋を見送った舞台少女達は、「舞台で待っている」と背中を押しました。
そしてEDの華恋は、逆さまになった「東京タワー」をバックに下へと降りています。
出典:少女☆歌劇 レヴュースタァライト/09月21日放送/TBS
華恋は今回も1話と同様、ひかりのために下へと向かいました。
そして「運命の舞台」の
ひかりを求めて下へと降りていく、「東京タワー=塔(ひかりのいる場所)」の頂上へ向かうという、二つの意味を示しているように見えます。
華恋達と色の関連について
さて、実はこちらの「アニメティップ情報館」の記事を配信していらっしゃる「広報担当のマリコさん」が、非常に興味深い考察をされていましたのでご紹介します。
華恋達のイメージカラー
まずは前回の10話でも触れたことですが、華恋達にはそれぞれ「イメージカラー」が振り分けられています。
出典:少女☆歌劇 レヴュースタァライト/09月14日放送/TBS
キリンの後ろに配置された8つの花は、左から順に真矢、クロディーヌ、まひる、華恋、
その下に位置する「センターバミリ」は、ひかりのイメージカラーである青です。
センターバミリの色
この「イメージカラー」を踏まえて、下記のツイートをご覧ください。
来週最終回にはこうなるんでしょうか? このあとの放送に期待大です! #スタァライト
星のダイアローグ / スタァライト九九組 #NowPlaying #アニュータ https://t.co/5L3XJVAqkh pic.twitter.com/VfkgQQfOEV
— アニメティップ情報館 解説&考察&感想フロア (@animetipcom) 2018年9月20日
華恋達9名が立っているところには、「センターバミリ」が配置されています。
この「センターバミリ」の色ですが、皆さまはどのような色だと答えますか。
濃いめのピンク色のようにも、赤みがかった紫色のようにも見えるのではないでしょうか。
ひかり+華恋=???
ではこのような色は、どのようにすれば出てくるでしょうか。
それを示す答えが下記のものです。
これはひかりのイメージカラーである青と、華恋のイメージカラーである赤を混ぜたものです。
この方法は「原色」と呼ばれるものであり、絵画やファッション、そして舞台等のあらゆる分野で用いられています。
青と赤を混ぜると、色は紫色になりました。
色が示す最終回の結末
そう、先に触れた「センターバミリ」の色に非常によく似た色になるのです。
「センターバミリ」が示す「ポジションゼロ」は、永遠の主役である「トップスタァ」の証。
そこに華恋とひかりの色が混ざっているということは、今度こそ彼女達は、二人で一緒にその位置に立つという意味に捉えることができます。
少女☆歌劇 レヴュースタァライト11話の感想
さらにおのれキリンめぇとなった気がしてなりません…
ひかりの想いも、華恋の想いも全く同じものです、だからこそ擦れ違ってしまいました。
それでも華恋はちゃんとひかりを見つけました、ひかりの失ってしまったものにも気付くことが出来ました。
次回の最終回では華恋の、舞台少女としての真価が発揮されるはずです!
それを目を凝らして、最後の舞台を見届けましょう!
それでは、最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
コメント
いつも楽しく拝読させてもらってます。
さて、このレヴュースタァライト!
OPテーマの、星のダイアローグ、をしっかりトレースしているのではないかと思っています。戯曲だけに。中村彼方先生スゴイですよ。
11話はほぼ2番のlyricですよ。
※ひかりちゃんが居なくなって
季節は戸惑いを置いて進む
出番をずっと待ってた
光のない舞台袖
※それで、ロンドンで買った戯曲本の描写
風に吹かれた扉絵
開かれたページの果て
誰も知らない結末
きっと明日になればたどり着く
最終話で、このあとのlyricがどのように表現されるのか!楽しみです。
さきものがかり (C級2組)さん、初めまして。
この度はコメントをありがとうございます!
私も改めてOPを確認しました!
確かに「季節は~進む」の部分は11話での華恋と周囲の様子を。
「出番~舞台袖」はひかりを失って(布団に)籠ってしまった華恋、または次の舞台への幕間と称した華恋達の独白。
そして「風に~たどり着く」はサビの部分でも特に疾走感があるため、地下劇場へ向かう華恋をイメージしてしまいました!
担当された中村彼方さんはレヴューの歌詞もやっていらっしゃるんですね!
おっしゃる通り、凄くて素敵な方だと私も思います!
ますます最終話が楽しみになってきましたので、一緒に華恋達の結末を見守りましょうね!