こんにちは、さぷらです。
「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」第6話では、
一見タイプの違う二人ですが、意地っ張りで引っ込みがつかなくなるところはそっくりです。
まひるに続いて二人を掘り下げてくれたお話だったので、とても楽しく観れたお話でした!
しかしそんな微笑ましいだけではないなにかが、見えないところでずっと燻っているようです…
それでは、「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」第7話に参りましょう!
ばななの辿った道(2017.4.17~2018.5.25)
今回は
日付 | 出来事 |
---|---|
2017.4.17 | 演目が「戯曲 スタァライト」に決定 |
2018.3.3 | 「一年生のスタァライト」公演 |
2018.3.26 | 春期休暇を |
2018.4.9 | |
2018.5.16 | 「(来年)戯曲 スタァライトのオーディション」開始 |
2018.5.16 | 「地下劇場」でキリンと出会い、「レヴュー」に参戦 |
2018.5.25 | ばななが「トップスタァ」になる |
↑2017.4.17にまで戻る
驚くべきことに、ばななは既に一度「トップスタァの地位に立っていた」ことが明かされました。
出典:少女☆歌劇 レヴュースタァライト/08月24日放送/TBS
周囲の拒絶や否定
そのきっかけとなったのは、以下の三つが大きな要因と見ています。
それらに共通することは、「一年生のスタァライト」を、かけがえのない大切なものとして持ち続けているばななへの、拒絶や否定から来ています。
A組からの退学者(2018.4.9)
「一年生のスタァライト」は、ひかりを除いた2年A組28名に、退学してしまった2名を加えた計30名の「俳優育成科」と、B組の「舞台創造科(通称:裏方)」で作り上げた集大成です。
つまりこの時作られた「戯曲 スタァライト」は、このメンバー達で構成された、その瞬間でしか生まれなかった、「たった一度きりのスタァライト」です。
学園を去った2名がどのような経緯で退学に至ったのかは不明ですが、ばななにとってはそれが、「たった一度きりのスタァライト」を拒絶されてしまったと、悲しい気持ちに苛まれてしまいます。
真矢の言葉(2018.5.16)
続いて
「みんなのばななさんでいたいがために、本気を出していないのならば、私は…大場なな、あなたを赦さない」
ばななは舞台少女として女神を演じただけでなく、他の舞台少女のサポート、裏方の衣装や舞台セット、さらには食事といった体調管理にと、至るところで世話を焼いていました。
そしてこれが、「今のばななを形成している」といっても過言ではありません。
真矢のこれまでの言動から察するに、「他のことにかまけて、舞台少女としての自分を疎かにしている」といった叱咤激励のつもりで口にした言葉かと思います。
しかしばななにとっては、自身を形成している「みんなのばなな」を、真っ向から否定されてしまったと感じたのではないでしょうか。
華恋の信条(2018.5.16)
そして
「その舞台には、私は立てないかな。だって、舞台は生き物。同じスタァライトでも、全く同じ舞台なんて有り得ないもん」
1話でも華恋本人が語っていたことですが、彼女は信条として、「日々進化」を掲げています。
「舞台は生き物」、生き物は日々進化していくように、「舞台は日々進化するもの」と華恋は説いています。
「全く同じもの」を望むばななとは、対極に位置した考えです。
その後項垂れたばななの様子は、止めを刺されてしまったように見受けられます。
再演=輪廻の始まり(2018.5.16)
そんなばななの前に現れたのが、「地下劇場のキリン」です。
彼女は「レヴュー」に挑み、「トップスタァ」となって「一年生のスタァライト再演」という望みを叶えました。
そして次に彼女が選んだ道は、「
この「
一年生の「戯曲 スタァライト」
さてここで、「ばななの辿った道」を踏まえた上で、冒頭にあった一年生の華恋達が99期生の集大成として披露した、「戯曲 スタァライト」について触れていきます。
女神達の配役
今回は、華恋達が演じた「女神」がそれぞれどの役を演じたのかが判明しました。
激昂の女神 …
傲慢の女神 …
逃避の女神 …
呪縛の女神 …
嫉妬の女神 …
絶望の女神 …
女神達は「星」を追い求めるクレールやフローラに対して、これまでどのようなことを思い、そしてどのような境地に至ったのかを説明しています。
出典:少女☆歌劇 レヴュースタァライト/08月24日放送/TBS
またそれぞれの女神達の台詞には、「激昂」や「傲慢」といった言葉が組み込まれているため、それぞれの役名が上記のようになったと見ています。
不思議な接点
ここで興味深いのは、そのそれぞれの言葉の要素が、後に「レヴュー」に参戦する華恋達と少なからず結びついているという点です。
生真面目な性格をした純那は、真矢とクロディーヌという高い壁に必死に追いすがろうと躍起になりました。
華恋は当初「レヴュー」で勝ち続け、このまま行けると思い立った矢先に、真矢に敗北してしまいました。
香子は面倒なことには真剣に打ち込まず、その彼女を優先して叱咤激励し続けた双葉。
華恋というきらめきを失うかもしれないと、ひかりに嫉妬したまひる、といった具合にです。
そして、最後に登場する「絶望の女神」を演じたばななの台詞です。
「ああ、また繰り返すのね。絶望の輪廻を、星明りの、下で…」
「一年生のスタァライト」に喜びや幸せを感じたのも束の間、過ぎ行く時の流れの中でばななは絶望します。
そして眩しい光り(星明り)の下で、再演を繰り返し続けています。
まるでばななの現状そのものを物語っているような台詞です。
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ひかりは異分子
さて、ばななが織りなす
思えば1話の転入の時から、ひかりは華恋達とは一線を画す存在感を醸し出していました。
上掛けの色と位置
特に顕著であるのは、「レヴューの勝敗」が決まる重要な
出典:少女☆歌劇 レヴュースタァライト/08月17日放送/TBS
華恋達は「赤い上掛けを左側」に身に着けているのに対して、ひかりだけは「青い上掛けを右側」にしています。
位置は武器によって決まる
まず位置についてですが、ひかりは「レヴュー」行う際、常に武器を左手に持っていました。
実はこの武器は、「マン・ゴーシュ」と呼ばれる左手用の短剣なのです。
つまりひかりの武器は左利きであり、上掛けは武器を持っている利き手を邪魔しないよう、右側に身に着ける形になっていると見ています。
色は「スタァライト」経験の有無
そして上掛けの色の差異ですが、ひかりを除く華恋達8名に共通していることは、彼女達が「一年生のスタァライトを経験している」ことです。
そのため華恋達は赤、一度も経験していないひかりは青と、はっきりと分けられているように思えます。
このようにあえてひかりを他の8名と明確な違いを付けることで、彼女の存在がいかに異質であるかを印象付けています。
キリンが関与している?
では全く同じ
もっとも考えられるのは、キリンが関与している可能性です。
ばななの何度目かのやりとりでは、キリンの横に立っている木に、ひかりと同じ青い上掛けと、「レヴュー」の衣装を纏ったひかりが突然現れます。
出典:少女☆歌劇 レヴュースタァライト/08月24日放送/TBS
この時入れ違いにキリンは姿を消しているのですが、この後「ひかりという異分子が現れる」という無言の意思表示に取れます。
キリンがひかりを
何度もばななの望みを叶えているキリンであるなら、そこに違った要素を取り入れることも出来ると考えて差し支えないでしょう。
キリンの思惑
では何故ひかりを取り入れたかの理由ですが、上記の現象が発生する前に、キリンはこんな言葉を残しています。
「奇跡ときらめきの融合が起こす化学反応。永遠の輝き、一瞬の燃焼。誰にも予測できない運命の舞台。私は、それが観たいのです」
新たな化学反応を期待?
「奇跡ときらめき」は、舞台少女の夢や望みを表していると考えます。
ばななにとってのきらめきは、「一年生のスタァライト」再演までを繰り返す、永遠に輝く奇跡の世界です。
対してひかりにとってのきらめきは、華恋と一緒に同じ舞台に立つという夢、それも現状の二人ではまだまだ遠い、正に奇跡ともいえる一瞬の燃焼です。
それが「融合」、すなわち「レヴューといった形で双方をぶつけてみることでどのような化学反応が起こるのか」を、キリンは期待しているように見えます。
もたらされた変化
実際にひかりを取り入れたことで、もたらされた変化は多岐に渡ります。
その中でも大きな変化は、やはり華恋の「レヴュー」参戦でしょう。
ひかりを慕っているからこそ華恋は「レヴュー」に向かう後を追い、ひかりがピンチに陥ったからこそ華恋は飛び入り参戦といった行動に出ています。
つまりこれまで華恋はひかりが現れるまで、一度も「レヴュー」に参戦していなかったのではないでしょうか。
さらに華恋を参戦させた結果、純那やまひるの気持ちに変化を生み、真矢に敗北したことで華恋もひかりも一念発起します。
そしてそれは他の舞台少女達や裏方のB組にも伝播し、様々な変化をもたらしています。
それはずっと繰り返すことを望んだ、ばななも例外ではありません。
「でも、誰が来ても私の再演は変わらない。神楽ひかりちゃん、あの子も、私の舞台に欲しくなっちゃいました」
「再演は変わらない」としつつ、異分子であるひかりの存在を欲しいといった「心境の変化」を見せたばなな。
これもキリンのいう、「誰にも予測できない運命の舞台」を期待して生まれた思惑の一つだと思えてなりません。
少女☆歌劇 レヴュースタァライト7話の感想
ばはなは黒幕は黒幕でも、「地下劇場」の、キリンの、といった意味ではなく、舞台少女としての黒幕だったというわけですね。
見た目も物腰も穏和な印象だったために、内に抱えるものがここまで深く果てしないとは思いもよりませんでした。
そんな中でのひかりの存在は、今後彼女になにをもたらすのかが注目です!
なによりも、彼女が心の底から喜び、みんなと一緒に笑いあえた最初の「スタァライト」のように、もう一度本当の笑顔になってくれるのを願うばかりです。
それでは、最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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