初めまして、この度夏アニメでは「千銃士」を担当することとなったさぷらと申します。
皆さまどうぞよろしくお願いいたします。
さて、満を持して始まりましたアニメ「千銃士」。
原作はスマホゲームということで、既にどのようなお話かはご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
事前登録で100万突破な上に、配信からたった数ヶ月でアニメ放映に至ったのは驚きです…
ともあれ、アニメではどのように物語が展開していくのか注目です!
それでは早速「千銃士」第1話に参りましょう!
貴銃士(きじゅうし)とマスターとの繋がり
「千銃士」では銃の化身である貴銃士の他に、「マスター」という存在がいます。
その「マスター」がレジスタンスでどのような存在であり、どのような役目を担っているかは、今回貴銃士達の会話によって説明されています。
貴銃士を呼び覚ます特殊能力
「マスター」の主な役目として、戦力となる貴銃士を呼び覚ます特殊な力を有しています。
それは彼らの属するレジスタンスにとって、全ての武器・兵器を管理し独裁する世界帝に対してこれ以上ない強力な戦力になります。
しかし同時に、「マスター」という立場は相応のリスクを伴うことも語られています。
ケンタッキー「マスターの具合は? 少しはよくなったか?」
フルサト「変わらないわネ、食事も半分も食べられないし。先日みんなの目を盗んで、ニコラとノエルを呼び覚ました影響ネ」
シャルルヴィル「やっと起きられるようになったのに…」
フルサトが持っていた「マスター」の食事がほとんど残っていることと、ケンタッキーやシャルルヴィルが心配そうにしている様子から、「マスター」が貴銃士を呼び覚ますことがいかに困難であるのかが窺えます。
貴銃士以上に貴重な存在?
貴銃士を呼び覚ます条件としては、その素となる「銃」と、呼び覚ます力をもつ「マスター」が不可欠です。
ということは、「マスター」という特殊な力を持つ人物がいない限り、貴銃士もまた生み出すことは出来ないということを示唆しています。
フルサト「履き違えちゃ駄目ヨ、ブラウンちゃん。あなたもマスターが身を削って呼び覚ましたの」
フルサトの言葉と、貴銃士達全員が「マスター」の身を案じていることから、彼らは「ある一人のマスター」によって呼び覚まされたことがわかります。
それは同時に、替えのきかない貴重な存在であるということを示しています。
ところで貴重といえば、以前春に放送されていた「ニル・アドミラリの天秤」に登場する「久世ツグミ」も、「稀モノ」に宿った「アウラ」を視認できるという非常に貴重な存在であると周囲から認識されていましたね。
左手に模様のある人物
ブラウン・ベスが「絶対高貴」に目覚める直前、一瞬左手に薔薇のような痣のある人物が映ります。
前述していた内容から、この左手の人物こそブラウン・ベス達貴銃士の「マスター」であると推測できます。
というのも1話のラップが世界帝とレジスタンスの説明をしている際の回想で、古銃を拾う人物にも同じ模様があるのです。
出典:千銃士/07月3日放送/TOKYO MX
これは貴銃士として呼び覚ますために古銃を探していた場面ではないでしょうか。
またブラウン・ベスの「絶対高貴」に目覚める兆候に反応して、左手の痣が光っていたように見えます。
絶対高貴(ぜったいこうき)の特異性
ではその「絶対高貴」とはどういうものなのでしょうか。
それは先日呼び覚まされたばかりであるニコラとノエルに対して、ナポレオンはこう論じています。
「貴銃士の心に生まれながらに刻まれている気高さを。自分だけの高貴を。貴銃士のみが持つ高貴の神髄」
それこそが「絶対高貴」だというのですが、一般的に「高貴」は人の身分や家柄、もしくは物の価値等によく用いられています。
高貴
1 身分・家格などが高く貴いこと。また、そのさま。「高貴の出」「高貴な家柄」
2 人柄などに、気品のあるさま。「高貴な精神の持ち主」
3 値段が高くて貴重なこと。また、そのさま。「高貴な薬」
引用:コトバンクより
なので上記のナポレオンの言葉をもっと噛み砕いて考えるならば、「高貴」とは「信条」、もしくは「信念」といった「信じて疑わない心」の意味合いが強いように思います。
それらが貴銃士の中で最も高まった時、(絶対に)揺るがない(高貴な)心 =「絶対高貴」に繋がるということなのでしょう。
そしてこの「絶対高貴」ですが、とんでもない特異性を発揮しています。
貴銃士の身体能力向上
今回「絶対高貴」に目覚めたブラウン・ベスは俊敏な動きで、敵である世界帝軍の攻撃を掻い潜り、次々と彼らを撃ち抜いています。
出典:千銃士/07月3日放送/TOKYO MX
これは「絶対高貴」によって身体能力が格段に上がり、尋常ではない足の速さと、動きながらでも百発百中で命中させる目と腕の構えが優れているからこそなせる業です。
銃本来の性能を凌駕する
貴銃士ブラウン・ベスの名前になっている「ブラウン・ベス」とは、18世紀にイギリス陸軍が使用していたフリントロック式のマスケットと呼ばれる銃です。
このマスケットですが、発砲するまでに以下の手順を踏まなければなりません。
1.マスケットを水平にし、撃鉄※1をハーフコック※2の状態でフリズン※3を開く。
2.腰に着けた鞄からカートリッジ※4取り出し、先端を口で噛み千切る。
3.カートリッジに入っている火薬を火皿※5に少量注ぎ、フリズンで蓋をする。
4.銃口に残りの火薬と弾丸を紙ごと詰める。
5.込め矢※6で火薬と弾丸を奥まで押し込む。
6.撃鉄をハーフコックからさらに後ろに起こし、構えて発砲。
かいつまんでの説明ですが、一発撃つだけでもとにかく手間です、手間すぎなのです。
しかしだからこそ、争いの火種になるであろう兵器や武器には含まれず、美術品や骨董品と見なされ今日まで残されていたということにも繋がります。
ちなみにマスケットを武器にして戦うキャラクターといえば、映画にもなったアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の「巴マミ」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
出典:魔法少女まどか☆マギカ/2011年1月22日放送/TBS
彼女は魔法によってマスケットを複数取り出し、マスケット特有の手順を踏むことなく、それどころか両手撃ちという荒業をこなしています。
今回ブラウン・ベスも、正に魔法ともいえる「絶対高貴」の力によって身体能力の向上と、本来デメリットである発砲の際の手順を省き、見事世界帝軍を撃退することに成功しました。
このような貴銃士の特異性は、世界帝に対抗するレジスタンスの大きな切り札であることがわかります。
まさにガンダム00のトランザ…いえチートな魔法です。
千銃士(アニメ)1話の感想
今回は第1話ということもあり、どんな貴銃士がいるのかというお披露目と、彼らの特性、そしてどのような活動を行っているかの説明回でした。
出典:千銃士/07月3日放送/TOKYO MX
おかげで「千銃士」の世界観をすんなりと掴められたように思います。
意外だったのは、公式サイトで「アメリカ独立戦争」、「ナポレオン」、「大坂の陣」、「ドイツ統一戦争」の貴銃士のみ紹介されていたので、まさかこんなにも早く「ロマノフ」のエカチェリーナやアレクサンドル、「火縄銃」であるフルサトやキンベエが登場するとは思いませんでした。
さらにOPでは「ハプスブルク」、「オスマン」、「奇銃」、「黒船」の面子もいるので、彼らの登場も待ち遠しいです!
個人的には「
今後世界帝軍側にいる「現代銃」も関わって、「千銃士」はますます面白くなってくると思います!
それでは、最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
コメント