りゅうおうのおしごと!7話の解説&考察!桂香とあいの戦法と将棋星人

りゅうおうのおしごと! 穴熊 りゅうおうのおしごと!
(C)白鳥士郎・SBクリエイティブ/りゅうおうのおしごと!製作委員会
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こんにちは、ジャム君です。

りゅうおうのおしごと!7話の記事、ちょっと遅くなってしまいましたね、申し訳ないです。

前回は八一やいち山刀伐なたぎり8段との対局中。

名人と一緒に考えたという、八一にとってのまさしく劣化名人戦。

そして今回は意外とあっさり決着が付いたそんな勝負とは裏腹に、桂香けいかさんがいつも以上に真剣モードでしたね。

それでは、今週もJS研メンバーに癒やされつつ進めていきますよ。

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将棋星人

八一やいちやほかの男性プロや奨励会の有段者は、将棋星人だと銀子が言っていました。

桂香けいかさんも言っていましたが、銀子だって棋士としてはかなり強いはず。

ですが、それでも銀子はあくまで女性の中で強いだけであり、男性も入れたら上には立てないと弱気。

結構男勝りな面も八一には見せている(というか、照れ隠ししている)のですが、将棋星人とは一体何なのか!

地球人と将棋星人の差

これは7話で銀子が語っていたとおり、「地球人にはない別の感覚器官を持っている」と思わせるほど、将棋の才能に違いがあるわけです。

ドラゴンボールで例えるなら、ヤムチャと悟空レベルに違うように感じてしまうのでしょう。

地球人のヤムチャは地球人の中ではかなり強いですが、サイヤ人の悟空と比べたら雑魚ですよね。そんな感じ。

地球人の銀子や桂香さんは、頑張ればある程度強くなれ、将棋星人の八一たち棋士の近くまでは到達できます。

ですが、将棋星人になれない人にとって、コンピューターで計算しても何日もかかる手順を感覚頼りで指せる将棋星人には、将棋という持ち時間というルールも存在するゲームにおいて、大きな力の差が出てしまうのです。

2冠の銀子ですら、そういう感覚に陥る世界なのですから、八一と山刀伐なたぎりの対局を見ていた際の逆転の一手も、また将棋星人が持つ別の感覚器官だと感じてしまう力の差なのでしょうね。

ただ、現実を見れば、八一もほかの男性棋士も当然地球人なわけで、そんな特別な器官は存在しない、銀子の単なる卑下であると考えられます。

ほかにもいる将棋星人?

将棋星人は男性棋士ばかりのように話されていましたが、ジャム君としてはまだ銀子が口に出していない将棋星人がいると思いますね。

雛鶴あいも将棋星人ですし、夜叉神天衣やしゃじんあいもまた将棋星人だと思います。

将棋星人として覚醒に至っているかは、別のお話ですが。

将棋ド素人のジャム君からしてみれば、銀子も桂香さんも、十分将棋星人に見えるんですけどね。

銀子は卑下しているだけで2冠を取るほどの実力は持っていますし、桂香さんは研修会で長年くすぶってはいますが、他人の棋譜の勉強は怠らず、八一や銀子に追い抜かれても折れない心を持っていますからね。

別の感覚器官があるという点では、あいや天衣が将棋星人の有力候補ですが、卑下せずもう少し広い目で見てみれば、銀子も桂香さんも十分将棋星人の素質はある気がします。

新たに使われた将棋の戦法

りゅうおうのおしごと!7話でも、周りが驚くような戦法を使って対局を進めているシーンがありましたね。

そのあたりをちょっと解説していこうかと思うのですが、以前もお話したとおりジャム君がそこまで将棋に詳しくないため、間違ってたらコメントでツッコんでください(笑)

コメントでツッコんでくれる時には、初心者向けに「こうじゃね?」って書いてくれると嬉しいかなって(the 他人任せ)

三間飛車

自分の側から見て左から三列目に飛車を打ち込む戦法。

りゅうおうのおしごと! 三間飛車

引用:各戦法の定跡をまとめたデータベース

この画像では、手前が桂香けいかさんです。

画像でいうところの、盤面がオレンジ色になっている飛車を指したのが、三間飛車。

四間飛車と呼ばれる似た戦法を使うより、1手早く攻められるため、居飛車に対して有効な戦法と言われている。

あいとの対局中では、上の盤面で言えば7五歩を指した時点で「三間飛車!!!?」と驚かれていたが、飛車は縦横に進む駒であるため、歩を7五まで進めた時点で布石を打っているからこその発言というわけ。

歩だけ単独突っ込ませても、詰めないでしょ?

つまり、今まで居飛車メインで指していたあいに対して三間飛車を使ったのは、間違いではないと言える。

相振り飛車

振り飛車は前回にもお話していましたね。

左から五列目より左側に飛車を振っていくのが振り飛車の特徴ですので、八一が「相振り飛車」と反応していたのは、あい側から見て5六歩を指したときに言った言葉でしょうね。

八一もあいも、振り飛車を覚えたからこそそういう対応をするとわかったと考えられます。

相手が振り飛車を使ったときに、こちらも振り飛車で応戦することを相振り飛車と呼んでいます。

その中でも今回使われた相振り飛車は、あいが穴熊に持ち込むためのものでもあるため、中飛車左穴熊と呼ばれるものとなるでしょう。

穴熊

穴熊は、盤面の右下もしくは左下に王将(玉将)を指し、守りを固める陣形構築の戦法。

りゅうおうのおしごと! 穴熊
出典:りゅうおうのおしごと!/2月20日放送/TOKYO MX

相振り飛車のシーンから、手数も時間も経過しているシーンです。

このような駒の配置が穴熊であり、相振り飛車で対応していたのですから、それは中飛車左穴熊だったと考えられるわけです。

この陣形にしようとしたとき、天衣あいがあまりいい評価を出していなかったのには理由があります。

それは穴熊戦法の弱点でもある、王将(玉将)への守りを固めるために結構な手数を使ってしまうからです。

金、銀、桂、香といった駒で囲い込んであげるわけですが、守りを固めている間に相手はどんどん攻めてきます。

守りを固め終えれば、確かにすぐに王手になることはない守りをしやすいのですが、桂香さんは三間飛車で攻めの準備も着々と整えていますので、防御を固めている余裕などあまりないわけです。

そして、穴熊として防御を固められたかと思いきや、盤面では攻めも足りず形勢不利に陥りやすいこともあるわけですね。

身動きが取りにくくなってしまうため、あいのように終盤の読みが冴えている人物でないと、少しずつ守りを削られ王手になってしまうケースもある戦法と言えます。

山刀伐の敗因は本当に驕り?

前回から続いていた山刀伐なたぎり8段との対局は、Aパート早々に決着がついてしまいました。

銀子から将棋星人扱いされていた八一ですが、山刀伐は本当に驕りが敗因だったのでしょうかね。

確かに言っていたとおり、名人と一緒になって考えたものを振りかざし、それなら負けるわけがないと驕りがなかったと言うのは無理があります。

ですが、仮にも彼だって8段の有段者です。

八一は竜王のタイトルホルダーではありますが、ここ最近ようやく調子を戻しつつあるだけで、いくら振り飛車を覚えオールラウンダーになっても、タイトルを取ったときほど強いとは到底思えません

驕りもあったのでしょうが、負けるにしてもプロの将棋には形作りという暗黙の了解があることは以前八一が語っていました。

山刀伐はAパート早々に、八一の一手で「形作り」であると思っています。

その油断も驕りから生まれたものなのでしょうが、八一以上の将棋星人で八一の指し筋を読み切っていれば、驕りがあろうとも形作りであるという勘違いも生まれませんでした。

ということは、確かに驕りもあったのは事実ですが、八一の調子が戻ってきており、山刀伐の読みを圧倒するパワーを持っていたとも考えられるわけですね。

りゅうおうのおしごと!7話の感想

いやー、今回のりゅうおうのおしごと!は本当に桂香けいかさん回でしたね。

銀子に頼むときにも黒い一面が出ていますし、10才の自分が書いた手紙を読み返し、将棋に対する考え方を変えていた点もまた見どころでした。

回想の親子関係も、現在の親子関係も、師匠と弟子という関係ならではで、見守る愛情もありつつ口出ししたい清滝師匠かっこいい!

ここが折り返しということで、次回も楽しみですね!
ではまた次週!

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