エリアスからの突然のカミングアウトに、リンデルはどう返すのか・・・?
こんにちは、sumi_misakiです。
折り返しに近い11話になってしまいましたが、以前から気になっていた「魔法使いの嫁」を考察してみました!
出典:魔法使いの嫁/12月17日放送/MBS
こちらもアニメからの観賞なので、原作を読んでいないことをご了承ください。
エリアスからの突然の告白
僕は人間を食べた事があるんだと思う
出典:魔法使いの嫁/12月17日放送/MBS
「僕は時々食べたくなる。嫌なはずなのに。」
「人間は(君も)僕のような奴を怖がるんじゃないの?」
自分のことを攻撃してくる人間のことは嫌い。
嫌いなのに食べたくなる自分のことがよくわからないという疑問と、そんな自分を怖がらない相手のこともよくわからないという発言。
であると同時に、受け入れてくれてるの?という確認のようにもとれる。
なぜ自らの過去を話したのか?
村人に攻撃されたとき、謝るエリアスに対して「お主のせいではない!」と、かばうリンデル。
その言葉に救われたのではないか。村人も含め、人間に受け入れてもらえたことはなかったけれど、彼は違うと思ったのだろう。
リンデルのスタンスは、相手をそのままを受け入れる。自分の感情も素直に。
だから、恐いと思った自分の感情にも素直に向き合っている。
『なぁに。この世に人を食うものなどごまんといるわ。わしがお前だけを恐れるいわれはことさらない』
『もっとたくさんのものを食え。そうすれば気乗りしない人の味などすぐ忘れるさ』
リンデルの言葉
あれはまだ子供のままなのだ。
素直な子供のままなのだ。
エリアスは、本来は素直で、物覚えのいい子である。
自分のせいで村人に見つかり攻撃されてしまったとき、『リンデルごめん』と、悪いと思えば謝るし、心をひらけば過去も話してくれる。
それを聞いた相手がどう感じるかわからずに、ぞっとするような驚くことまで話してしまうあたりが、素直すぎる子供ととれる。
子供が二人。子供もいないのに子育てしてる気分
二人とは、エリアスとチセのことである。リンデルからすれば、ふたりとも子供である。
自分の思っていることを素直に相手に伝えることはできるが、そのタイミングに関しては二人とも不器用。
当事者では気がつきにくい、良い面も悪い面も見えている。成長を見守る親のような発言。
「なるべくそのことは言わない方がいいだろう」と「それ以上は直接あれに言ってやれ」などと諭していることから、言ったほうがいいこと・ 言わないほうがいいことを区別できるのが大人なのかもしれない。
チセの変化
“自分の事”を何も考えてこなかった
出典:魔法使いの嫁/12月17日放送/MBS
杖の作成の間に、己と話すのもいいだろうと言われ、自分を見つめ直す時間のできたチセ。
普段から、エリアスの骨の奥に見える表情を読み取ったりできることから、他人のちょっとした変化や感情を察知できるタイプだとわかる。
この物語では、“よく視える”ともいう。
これは、チセの長所でもあり自らを苦しめてしまう短所にもなっている。
チセが育った環境では、見えすぎてしまうがゆえに、他人の本心がわかってしまい傷ついてきた。
ここにきて、向き合う時間を与えられたことで、今まで自分のことを後回しにしてきたことに気が付いている。
私も…あなたに言えなかったことを話します
出典:魔法使いの嫁/12月17日放送/MBS
以前より心の距離が近づいてきているようで、やはり話せていないことがあったチセ。
元気のないエリアスに自分のことを話して、あなたを受け入れていることを伝えようとしているように見える。
「お主はきちんと話せる。あれにも同じようにきちんと話してやってくれ」
というリンデルの言葉を実行しようとしているのか、エリアスを怖いなんて一度も思ったことがない、という気持ちを伝えようとしている。
ここでも結局は他人の心配ばかりしてしまう、チセの優しさが表れている。
魔法使いの嫁11話の感想
リンデルにより、出会ったばかりのころのエリアスの様子、どこかエリアスと似ているようなチセの様子が描かれた回でした。
終盤で、チセがリンデルの歌と妖精たちの踊りで楽しい時間を過ごしているとき、“おすそ分けです”と、エリアスに花を送るシーンが好きです。
出典:魔法使いの嫁/12月17日放送/MBS
これは、離れていても家族ですよというのを間接的に伝えているようにも見えました。
美しいものを共有したいという、シンプルで純粋な優しさに、とてもあたたかい気持ちになれました。