ひぐらしのなく頃に業13話 祟騙し編 其の伍、考察の記事お待たせしました!
今回も、ジャム君がひぐらし業の考察や前作との違いをお届けしていきますので、お付き合いくださいませ。
前回のひぐらしのなく頃に業12話では、児童相談所に行くことを、雛見沢の町会ぐるみで邪魔されそうになっていました。
そんな運命を覆し、今回のひぐらしのなく頃に業13話では、元鬼ヶ淵死守同盟を味方につけ、沙都子を助け出すため児童相談所とのバトル!
と思いきや、祟騙し編特有なのか、大石がキーポイントになっているようでした。
そこで、ひぐらし業13話考察にあたってのポイントは、以下のとおり。
- 大石の隠し事
- 本当に大石が綿流しの夜に暴れたのか
- 圭一が見た鉄平は何だったのか
- 猫騙し編はどうなっていくのか
このあたりを中心に、ひぐらし業13話の考察を進めていきましょう!
大石が熊ちゃん(熊谷)にも隠していたこと
大石が「熊ちゃん」と呼ぶ、熊谷勝也刑事。
大石と一緒にいた、そして圭一の病室を尋ねてきた刑事さんでもあります。
出典:ひぐらしのなく頃に 業/12月24日放送/TOKYO MX
この熊ちゃんにも、大石は「なにか」を隠して、雛見沢町会が集まった児童相談所の件でも動いていたようでした。
同僚である熊ちゃんにまで隠して、大石は何を画策していたのでしょうか。
華を持たせてやるの真意
圭一に華を持たせてやるということを、大石は熊ちゃんに語っていました。
これは単純に、園崎お魎の指示で、園崎議員や弁護士が児童相談所に来ることを予見していたのでしょう。
もちろん、市長にお魎自ら出向き、お願いという名の圧力をかけることも含めて。
事実、大石は恫喝的な園崎議員に対しては大して怯んではいませんでしたが、市児童相談所施行条例を把握して職権乱用にあたると判断した園崎弁護士の主張がなされるとおとなしくなり、すんなりと圭一たちが中に入れるようになりました。
出典:ひぐらしのなく頃に 業/12月24日放送/TOKYO MX
大石としては、児童相談所の所長が職権乱用をしているのは百も承知で、法的に問題があると園崎お魎の差し金で、園崎弁護士が登場するのを待っていたのでしょう。
だからこそ、県議という立場にある園崎議員が恫喝的に抗議をすると言っても無関心を装いましたが、園崎弁護士が正論を述べようとすると、話を最後まで聞くことなくあっさり引き下がったことにも納得できます。
つまり大石は、署長命令だからこそとりあえず従ってみせてはいたものの、児童相談所の所長の行き過ぎた無視と排除行為や、児童相談所の所長からの要請にあっさり応える警察署長としての心に、反抗心が芽生えていたと思われます。
大石だって沙都子を助けてもらえるならば助けてもらいたいですし、好きで圭一たちの妨害をして、権力を振りかざしていたわけでもないわけ。
華を持たせてやるというのは、これら諸々の事情を、長年の刑事の経験や、ダム戦争での経験から、園崎お魎に認められた前原圭一にならば助け舟が来ると信じて、待っていたことにほかならないでしょうね。
実際、大石が引き下がることにより、圭一は沙都子を救い出すために先陣を切った立役者として雛見沢でも有名になりましたし、圭一から大石に悪いことを言ったという反省の念まで獲得しています。
圭一に華を持たせてやり、一時的にでも大石自らが悪者になることで恩を売り、もし大石の立場がマズくなったりダム戦争のようなことが起こったりしてしまったときに、雛見沢町会への仲裁役として立ち回りがしやすくなるとも考えられます。
鉄平の別件逮捕狙い
北条家に沙都子を助けに行くべく、児童相談所の係長を送ってくれるという大石でしたが、「北条家の現状を知ってもらいたい」という理由だけで大石が送り届けるとは考えにくいです。
\現状を知ってもらいたいんですよ/
出典:ひぐらしのなく頃に 業/12月24日放送/TOKYO MX
だって、大石や熊ちゃんは、もともとは署長命令で圭一たちの排除に動いていたんですし、議員や弁護士まで現れたからと、急に心変わりするわけがありません。
児童相談所の所長は肝っ玉が小さく、議員や弁護士が現れただけで態度を変えるわ、市長からの電話でとどめを刺されるわという情けないやつでしたが、大石は祟騙し編になっているからといって、権力にペコペコするだけの人物とは思えません。
以前の世界(カケラ)では、梨花ちゃんの死亡を偽装し、県警から来た大石の直属ではないにしろ上官を背負い投げしていますし、署内の仲間に署長を黙らせてもらうことに抵抗感も持っていませんし、正義や目的さえあればクビ覚悟で動くような人物です。
となると考えられるのは、北条鉄平の別件逮捕を狙っての同行でしょうかね。
法に反しているわけでもないのに、退去した圭一たちや児童相談所の係長の後をつけていく理由なんて、一警察官の大石にはありませんし、送り届けた先(北条家)に目的があるからこそ園崎弁護士の話もろくに聞かずに通した経緯もあるでしょう。
この祟騙し編の北条鉄平は、間宮リナ殺しで容疑者最有力候補ながら決定打にかけ、逮捕や拘留には至っていないのではないかと考えられます。
ひぐらしのなく頃に業13話で、ようやく北条鉄平に接触するチャンスを得て、しかも鉄平が抵抗する可能性が高く別件逮捕での拘留も狙えるとなれば、お手柄ものです。
北条鉄平の別件逮捕狙いで、あえて送り届けるわ、やけに簡単に通すようになったと考えると、命令に背いて嘘の報告をし、熊ちゃんから増援の提言をされるも退けた理由となりそうです。
大石が拳銃を持って暴れたのは本当か
頭に怪我を負った圭一の元にレナがお見舞いに来ていましたが、ひぐらしのなく頃に業13話は一味違いましたね。
さすが、祟騙し編と言ったところでしょうか。
雛見沢症候群を発症したのか、大石が拳銃でみんなを殺しちゃった?
そんな事がありえるのでしょうか。
魅音・詩音・梨花・沙都子が犠牲になった?
ひぐらし業13話に出てきたレナの話を、しっかりと思い出してみましょう。
出典:ひぐらしのなく頃に 業/12月24日放送/TOKYO MX
綿流しのあと、古手神社の境内で大石さんが寄ってきて、拳銃を……
魅ぃちゃんも、詩ぃちゃんも、梨花ちゃんも、沙都子ちゃんも、みんなみんな死んじゃった。
わけがわからないよね?
あんなにも頑張って、最高のゴールに辿り着いたはずなのに。
なに、これどういうことなの?
私は何を見たの?
あんなの、意味がわかんないよぉ!
レナの悲痛な叫びを、思い出すことはできたでしょうか。
出典:ひぐらしのなく頃に 業/12月24日放送/TOKYO MX
犠牲者が「魅音」「詩音」「梨花」「沙都子」の4人で、拳銃の発砲による射殺ということであれば、あり得る話です。
日本の警察はリボルバーの拳銃を使っていることがほとんどですが、拳銃の装弾数によらず、弾の数は特別な場合を除いて5発です。
ただし、今回許可があったとは思えません。
つまり、4人の射殺であれば、雛見沢症候群であろうとなかろうと、急所を外すことさえなければ可能ということになります。
4発あれば4人を殺せますし、1発余りますので、急所を外した相手が1人だけならばセーフ、全員急所に当てて殺せていれば、残りの1発で自害もできます。
大石の拳銃の腕がいかほどのものか知ることはできませんが、暇潰し編で赤坂と誘拐犯を追いかけたとき、背中を向けた相手には発砲しないルールは守っていました(退職金惜しさもありますが)ので、弾数もルールは守っていたことでしょう。
そもそも、どこかからちょろまかしてでも来ない限り、特別な許可がなければ、銃弾を手に入れることすら大石には不可能。
刑事という警察官ですので、一般人に比べたら拳銃に触れることもあれば、銃弾をちょろまかしやすい立場でもあったでしょうが、ヤクザを抱える園崎家に比べたら、入手の難易度は桁違いに高いはずです。
だって、刑事だからって、簡単に銃弾の追加申請が通り、弾数を誤魔化して持ち歩けるなんてことになったら、警察の威信に関わります。
これらを踏まえると、レナの言うとおり大石が寄ってきて殺した方法が射殺なのであれば、理論上は大石に犯行は可能と言えるでしょう。
射殺されたと決まったわけではない
拳銃を「発砲した」とはレナは言いませんでしたので、拳銃をチラつかせて威嚇しただけで殺害方法は別、ということもあり得ます。
拳銃をチラつかせて無抵抗にしたあと、バットで殴り殺しているのであれば、装弾数は関係ありませんので、4人以外にも犠牲者がいることも考えられるでしょう
たとえば、演舞を撮影し終えた富竹が犠牲になっているかもしれませんし、一緒にいた鷹野が犠牲になったかもしれませんし、沙都子をかばおうとして監督が犠牲になったかもしれません。
レナは運良く逃げ出せただけで、綿流しのあとに残っていた雛見沢の住人ほとんどが、大石の手によって犠牲になっているという可能性すらあります。
また、あくまでも「レナ」の言い分だけですので、祟騙し編でレナが雛見沢症候群を発症していたのであれば、大石の幻覚を見て錯乱して、鉈を振るって4人を殺してしまったのかもしれません。
圭一が見た北条鉄平は本物か幻覚か
ひぐらし業13話で圭一が、沙都子の家で見ることになった北条鉄平は、幻覚だと思われます。
本物という線も捨てきれませんが、まずは幻覚という説で考察を進めていきます。
圭一が見た鉄平が幻覚である理由
圭一にバットを持って殴りかかってきた鉄平ですが、ふつうに考えてあり得ません。
その一番の理由は、この北条鉄平を見ることになった綿流しの前日、児童相談所の係長とともに大石が訪ねており、沙都子に暴力を振るいそうになったところ大石が逮捕していることにあります。
出典:ひぐらしのなく頃に 業/12月24日放送/TOKYO MX
まったくの無実で、すぐに真犯人が見つかるなりしないと、いくら虐待「未遂」の現場に踏み込み逮捕されていると言っても、そう簡単に取り調べが終わるとは考えにくいです。
実際には虐待していたのでしょうが、あくまでも虐待や暴行の未遂犯としてとりあえず逮捕するか、止めに入った大石に触れたことによる公務執行妨害で逮捕されたと考えるのが妥当でしょう。
興宮署で、実際にどれほどの時間をかけているかはわかりませんが、仮に書類送検もなにもない不起訴、完全な無罪にするにしても、たった1日で開放されることは難しいと考えられます。
とくに、家の中で見えづらい虐待なんて、1日でホイホイ開放していては、余計に虐待がひどくなるだけでしょう。
それ故に、警察が逮捕した鉄平を開放しているとは考えづらく、沙都子の家で見た鉄平は幻覚の可能性が高くなるわけです。
鉄平の幻覚を圭一が見たとは限らない
叙述トリックが繰り広げられるひぐらしシリーズ特有のものですが、よくある推理系アニメとは違って、見えているものが真実とは限りません。
叙述トリックであることを踏まえて、圭一が反撃に転じ、鉄平と争った現場を思い出しましょう。
出典:ひぐらしのなく頃に 業/12月24日放送/TOKYO MX
圭一にバットで滅多打ちにされた鉄平が倒れていることや、後ろから鉄平に最初の一撃を食らった圭一が倒れている(殴りかかり興奮して倒れている)ことには不審な点はありません。
が、その現場には沙都子もおり、圭一のせいで飛び散った鉄平の血が部屋中に飛び散ってはいますが、なんで「顔が真っ赤に」なるほど返り血を浴びてしまったのでしょうか。
その理由は、現実には鉄平などおらず、圭一を家に招き入れたまではよかったものの、何かの拍子に雛見沢症候群のスイッチが入り、圭一と鉄平を見間違え、タコ殴りにした真犯人が沙都子とも考えられます。
それに、レナや熊ちゃんは言及していませんでしたが、レナから沙都子の家に行ってよかったと言われたとき、大石が起こしたという惨劇の話は聞かされましたが、鉄平の話は一切出てきませんでした。
アニメでは、圭一と一緒に倒れていたはずなのに?
となると、やはり圭一が見ていたように描かれている鉄平は幻覚であり、その理由は沙都子が雛見沢症候群で生み出した幻覚で沙都子視点での映像だったと考えると、叙述トリックとして成立しそうな気がします。
猫騙し編はどうなる?
次回から始まるのが、これまでのシリーズに微塵もなかったサブタイトルの「猫騙し編」です。
猫と言えば、ひぐらしのなく頃にだと祭具殿に忍び込んだ圭一たちを梨花ちゃんが呼ぶときの「悪い猫さん」でしょうか。
また、OPにも出てくる「うみねこのなく頃に」のキャラクター「フェザリーヌ・アウグストゥス・アウローラ」のような人物ですが、うみねこのなく頃にでは、魔女の「ベルンカステル」が梨花ちゃんのような姿で猫のしっぽをつけています。
ますます、これまでの時系列を整理しつつ、頭の中も整理し直す必要があるかも?
しかも、羽入がいまのところだんまりですので、そろそろ物語に介入してくるのが、猫騙し編なのかもしれないですね。
ひぐらしのなく頃に業13話の感想
ひぐらしのなく頃に業13話と、折り返し地点を過ぎましたが、未だ謎だらけ。
大石がみんなを殺して回ったって? 本当にそうなの??
ひぐらし業の騙しの世界は、考察のしがいがありますよね。
年明けには、猫騙し編開始ということで、2021年も実に楽しみであります。
今年ももうすぐ終わりですが、新年も残り少ない本年も、コメントや拡散、また2021冬アニメたちもよろしくおねがいします!
それでは皆さま、良いお年を!
コメント
圭一と鉄平の殺し合いについては、祟騙しにおいて
本当に鉄平が釈放されてない限り、起こる事はあり得ない話だと思います。
その理由としていくつか理由があります。
まずは管理人さんも述べたように無実でもすぐに釈放は難しい、
2つ目は圭一が犯人を鉄平と判断するのは不可能という点です。
圭一は祟殺しでの鉄平殺害光景を断片的に夢で見たと言っても、
目が覚めるとうろ覚え状態で内容を忘れてしまっています。
更に祟騙しでは圭一は鉄平を一度も見た事がないんです。
そして極めつけは明かりを付けた直後に背後から強い強打を受けた事、
背後からいきなり頭が割れる程、強打された状態で殴った相手を正しく認識できるでしょうか?
ましてや祟騙しの圭一は鉄平の姿すら知らないんです。
描写された鉄平が本当に鉄平と考えるのは難しいです。
しかし、この状況下で犯人を鉄平だと認識してもおかしくないところがあります。
それは沙都子による「おじさま」発言、普通に鉄平が帰ってきて恐怖した発言とも考えられますが、
同時にこの状況下での「おじさま」発言は相手が鉄平じゃなくとも、
圭一に自分を襲った犯人は「鉄平」だと誤認させるには十分な魔法の言葉にもなります。
なぜなら圭一は背後から強く強打されまともな判断が出来るか怪しい上に、
鉄平の姿を知らないので、沙都子が「おじさま」と言えば何の疑いもなく、
犯人は鉄平だと思い込んでも不思議じゃないです。
あと、虐待があったというのは沙都子が意図的にそう思わせただけと思います。
今までも怪しい描写がありましたが、今回、沙都子がシャワー浴びた時に
虐待を受けていたはずなのに、虐待された痣や傷が1つもなかったんです。
もちろん、暴言による心を虐待された可能性はありますが、
少なくとも肉体的な暴力を受けてなかったのは間違いないと思います。
そして、圭一と鉄平の殺し合いが起きたとされるところでもう1つ不自然な点があります。
あの惨劇が幻覚であれ、現実であれ、鉄平と殺し合いをした際に飛び散った血、
暗くて見づらいですが、飛び散った血より先に乾いた血痕が別にあり、
一部が血痕の上に血が飛び散っていたんです。
圭一と鉄平の殺し合いと思われる事が起きる前に何か惨劇が起こっていた可能性も強いです。
圭一が鉄平が本物だと認識するのが難しいこと、鉄平の沙都子への肉体的虐待がなさそうであることは、祟騙し編の鉄平の特徴だったのかもしれませんね。
沙都子への虐待に関しては、おっしゃるとおり暴言による心への虐待が沙都子の電話のとおりあったのかもしれませんし、シャワーシーンでも着替えシーンでも見えなかった腹パンだったのかもしれませんが……
沙都子の家にあった古い血痕だと、わかりやすいのが倒れた机や、OPにも出てきていた黒電話あたりでしょうか。
言われてみれば、仮に圭一が鉄平を殴っていたとしても、飛んですぐの血痕と一緒にならないほど乾いているのは、圭一の血痕だったとしても、アニメ描写の時間的にあり得ないですね。
もっと前から飛び散っていた(惨劇と関係あろうがなかろうが)と考えるのが、やはり妥当でしょうね。
その血痕も、OPに黒電話が登場していることから、重大な意味を持っている可能性も高そうに思えます。
華をもたせる、自分がやっていることが正しいと信じてる
以上から、大石はどこかにタイミングで沙都子への虐待が無かったことを知っていたと思われます
大石の発症タイミングは沙都子との北条家での接触
魅音もほぼ疑念を課外部活のティータイムで沙都子と二人きりになったタイミングかなと。
鉄平を殺したのちシャワーを浴び(ここで傷一つないことを視聴者に確認させる)
圭一にさとしのバットをわたして、罪をなすりつけ生き延びさせることも目的かも。
鉄平が逮捕されず、頓服薬の効果で発症していたのでお地蔵さんに当たったりしていて
であれば、沙都子を攻撃することが怖くて虐待も出来なかった可能性があるなと思いました。
鉄平殺し→沙都子 圭一→何故か北条家で発症→沙都子圭一を撲殺(したと思いこむ)
という可能性も、血のりの時間差的にはそれしかない、もしかすると北条家に大石がいたのかも。
わかりませんね。
なるほど、ひぐらし的にもありそうな展開ですね!
参考になります。
梨花ちゃまが記憶を引き継ぐようになった(らしい、本当かは知らない)ので、祟騙し編の真相も知っていれば、語られることがあるのかもしれないですよね。
次回以降、期待したいです。