今回のダーリン・イン・ザ・フランキス、演出が某人気アニメのようだと感じた人は他にもいるはず。
長井龍雪コンテ、キャラデ田中将賀は「あの花」こと「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のタッグ。
そのお二方がエンドロールにクレジットされていて、納得したメモ用紙でした。
さて、前回の話は暴走するゼロツーと搭乗中、深い意識の中でつながったヒロは幼少期の記憶を取り戻します。
赤い鬼の少女がゼロツーであったと知ったヒロはそれを告げ、そのまま今回の話へと続いていきます。
そして今回のダリフラ14話は、互いのことを再認識しあうヒロとゼロツーでしたが、ヒロの身を案じたイチゴをはじめとする13部隊一同は、ヒロとゼロツーの接触を避けるように働きかけていました。
結果として、ヒロとゼロツーは互いに語り合うこともなく、ゼロツーはナインズへと帰還していくのでありました。
今回の話のポイントとなるのは、このゼロツー帰還の理由にもなり、これまで13プランテーションが目的地としていた場所にもなります「グランクレバス」がキーとなりそうです。
それではダリフラ14話を振り返っていきましょう!
ヒロとゼロツーの話したいこと
ゼロツーとヒロのやり取りはダリフラ13話と今回のダリフラ14話から、ヒロはゼロツーがその少女と知ったのはダリフラ13話になりますが、今回のダリフラ14話を見るところ、どうやらゼロツーもその事実を知らずにヒロと搭乗していたようです。
ヒロがゼロツーに話したいこと
物語をみている我々視聴者には「ゼロツーはヒロをあの時のダーリンだと知らずに搭乗していた」とわかりますが、ヒロ本人はその疑問を抱えています。
ヒロはイチゴからゼロツーに「人とは呼べない存在」にされていくのだと告げられ、ヒロはその事実確認を取りたいのだと思います。
この事実を視聴者のみに開示することで、もどかしさや歯がゆさ、ディスコミュニケーションの演出として際立つわけです。
ゼロツーがヒロに話したいこと
ポイントとなるのは、ヒロよりもどちらかというとゼロツーのように思います。
その理由としては、ゼロツーの話したいことに関しては「ただ話したい」の一点張り。
その内容については推察するしかないからです。
では、ゼロツーが話したいこととは何だったのでしょうか?
一つ、ゼロツーの心情としては、人間になり、かつてのダーリンとの再会を希望していて、それが叶ったのかもしれない。
二つ、ゼロツーの状態は、叫竜化しており、ヒロからも「バケモノ」と制されるほどの進行。
以上の理由から、幼少期当時の話と現在、どちらについてもヒロに関することをゼロツーは話したいのだと思います。
そしてその現在の内容については、自分のしているエナジードレインの存在を自覚していながら、かつてのダーリンであったヒロと搭乗していた訳なので、その事実を「謝罪」したかったのではいでしょうか?
ゼロツーを理解したいというヒロの言葉も、いまならばわかる気がする。
という風に、ゼロツーのなかで変化が起こっていることは明確になっています。
出典:ダーリン・イン・ザ・フランキス/4月14日放送/TOKYO MX
それはヒロのことをもっと理解したいとうことでもあり、その表れが「話したい」という行動につながるわけです。
ゼロツーはヒロと会話したい、会話という手段(=人間のコミュニケーション手段)で、ヒロのことを理解したいのだ。
というのが、今回の「話したい」から読み取れる内容でした。
この変化がもたらすのは人物関係のみに留まるようには思えませんでしたので、今回ピックアップしてみました。
グランクレバス制圧任務
今回ハチの説明で明らかになったのは、この13プランテーションはグランクレバスへ向けて動いていたということです。
そして、今回13部隊へ課せられた任務はグランクレバスの制圧でした。
グランクレバス周辺には大量の叫竜が発生しており、今回の作戦はいくつかのプランテーションと共同になり、いままでで最難関の目標であると明らかになります。
叫竜の発生について、別の記事でも述べた通りだと仮定すると、このグランクレバスという場所には大量のエネルギー反応があるということになります。
そしてグランクレバスはAPEの言うところの「彼の地」であり、ゼロツーを届けにいく場所でもありました。(結果として彼の地へとゼロツーを連れて行くのはナインズとなりそうですが…)
このグランクレバスの重要なポイントをまとめると、以下のようになります。
一つ、何某かの強いエネルギー源が存在する可能性がある、或いはその反応となる衝突や結合が起こっている可能性が高い。
二つ、APEのダイアログを辿ると、ゼロツーを必須とする場所である。
という以上の二点になります。
これらを念頭において、次週以降もチェックしていきたいと思います。
ダーリン・イン・ザ・フランキス14話の感想
今回の話、最初にも書きましたが長井さんのコンテのおかげで、後半のイチゴのシーンはなんだかドロッとしていますね。
そしてそこに居合わせながら、苦笑いをしてその場から去っていくゴローの描写も効いていました。
筆者はイチゴも好きなので、あんないたいけなイチゴのシーンをここに用意してくれたこと、制作の方には感謝感謝です。
次週はいよいよグランクレバス進行となりますでしょうか、見逃せません。
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