あらたな機体がいくつか出現した今回のダーリン・イン・ザ・フランキス15話ですが、ひときわ目立っていた赤いストレリチア。
早急なフィギュア化を熱望します!メモ用紙です。
さて、前回の話を振り返ましょう。
ダリフラ14話では、ヒロの身を案じる13部隊一同が、叫竜化の進行したゼロツーとヒロを接触させないように働きかけていました。
結果として、ヒロとゼロツーは会話をすることはなく、ゼロツーはナインズへと帰還していきました。
そして今回のダリフラ15話、グランクレバスへとたどり着いた一同を待ち受けていたのは、数多の叫竜と超レーマン級の叫竜でした。
その任務にナインズとして着任していたゼロツーは、イチゴの手を借りて彼女の元へと送り届けられたヒロと打ち解けあい、また新たな力を覚醒させることになります。
今回の見どころはズバリ、映像!
と言いたくなるくらいの熱量の高い作画でしたが、お話の注目ポイントとしては、やはり人類解放の日になるでしょうか。
APEの目的、すなわち人類の終着点が「解放」ということでしょうか?
その辺りについて、しっかりと解説&考察をしておきましょう!
グランクレバス制圧任務開始
人類解放の日
「これでグランクレバスの扉は開かれた。いよいよだ、人類解放の日は近い。」
今回の考察のポイントとなるのはここだと思います。
噛み砕いて解釈すると、APEは長らくこの彼の地、グランクレバスの制圧に固執しているというのはハチの「長きに渡ってのパパの悲願だ」という発言からわかります。
そしてその理由というのが「彼の地にて人類を解放するためである」ということでしょう。
では具体的に人類解放の意味するものはなんでしょうか?
それのヒントとなる台詞がありました。
「行かせろ。肉体という檻から解放してやろう」
オトナの残っているプランテーションを叫竜に当てて、自爆させるシーンです。
つまり人類解放というのは、肉体という捕らわれから、精神(=魂)を解放するということだと予想が立ちます。
そして重要なのは、単に命を落とせばいいという問題ではないということです。
わざわざこの彼の地へと赴いた理由が必ずあるからです。
そして最後のシーンで、グランクレバス内部から叫竜のコアに反応して出現した巨大な手のようなもの。
色などから叫竜に近いとも言えますが、人間の手のような形をしています。
やはりAPEの望みは、人間という枠から外に出る。
APEは叫竜との融合や、あらたな生命体への進化を望んでいるのだと推察できます。
それについては今後明らかになっていくことでしょう。
しかし、ここでいま一度確認しておきたいことがあります。
パパって誰?
そもそも、パパ=APEという図式の確定的要素がいまだに不十分です。
確かにAPEの発言とプランテーション内部でハチやナナのいうパパの意志が合致するという点では、「パパ=APE」の可能性は高いかも知れません。
しかしこれはAPEとパパとを用いたミスリード(=誤った解釈に誘導すること)の展開が今後あったとしてもおかしくはないという状態です。
ひょっとすると、本当のボスはまだ姿を現していないのかも?という考え方もできます。
あらゆる可能性を残して物語を楽しむためのポイントとして、おさらいしておきました。
彼の地にて、APEがゼロツーを必要とした訳
グランクレバス制圧には恐らく、ゼロツーの戦闘力が不可欠だったのでしょう。
そのため彼の地にてゼロツーを必要としたのだとすれば腑に落ちます。
しかし、本当にそれだけでしょうか?
APEがあらたな生命体への進化を望んでいるからこそ、叫竜と人の融合体であるゼロツーが必要なのではないでしょうか?
ゴローの明察
「人工物なのか?」
ゴローがグランクレバスを覗いていう台詞です。
この閉鎖された場所が人工物であったとすると、どうでしょうか。
APEはグランクレバスの制圧を長らく望んでいた訳ですから、このグランクレバスはかつての、それは恐らく、APE発足以前の旧世代的な人たちの施しなのだと想像ができます。
人為的に閉鎖された空間で行う、人類の解放。
それはすなわち禁忌であり、触れてはいけないものだとその門を閉ざした場所なのだろうと推測が立つわけです。
26部隊とナインズ
戦闘シーンにて、26部隊もその作戦に参加していました。
「あんな戦い方見たことない!」という台詞などから、恐らく26部隊には欠員が出ていたということでしょう。
この台詞から、叫竜の戦闘における悲壮さなどが読み取れます。
そして、白髪になっている隊長の姿があります。
これが意味するものは、老化に近しいものだと考えることができます。
オトナなになったコドモはいないという台詞を信じるのであれば、コドモの容姿のまま、急速に老化が進んでいるという可能性も高いからです。
そして、そこに居合わせたナインズのフランクスに注視してみましょう。
出典:ダーリン・イン・ザ・フランキス/4月21日放送/TOKYO MX
画像から見受けられる通り、男女が逆転しているように見えます。
これらについては、いくつかの説があげられます。
1、男の子のようで中身は女性、そしてその逆の場合である。
2、男女という概念が存在しない。
3、男女ともに適正値が高い。
などが推測できます。
しかし、画像以外の機体を見ても、男性のような見た目をした人物が前に来ているので、この統一性は無視できません。
なので、単純に適正値が高く、男女どちらが前後ろでも良いという訳ではなく、この形でなくていけない理由があると考える方が自然です。
画像をよく見ると、前側の男性には鬼のようなツノがあり、後ろの女性にはありません。
これは他の機体にも共通している部分です。
なので、この形はゼロツーのような叫竜の血を引いている、或いはなんらかの手段でその力を宿したステイメンであると予想ができます。
ゼロツーとヒロとストレリチア
ヒロとゼロツーは互いに分かり合い、居場所を求めあい、そして次の約束を交わして、あらたな力を目覚めさせます。
出展:ダーリン・イン・ザ・フランキス/4月21日放送/TOKYO MX
この赤い機体に込められた意図は、人の血の色であったり、パッションやメンタルを反映したデザインであったり、希望を表すアクションとしてはかなり有効に機能していたと思います。
ゼロツーの爪ではなく、指を噛むクセも、血を舐めることで記憶を維持できるからだったのだとわかります。
ダーリン・イン・ザ・フランキス以外の作品にも通して言えることですが、キャラクターの動き(=芝居)に、物語性やパーソナリティを反映させた芝居をさせることがある、というのは、今後アニメを観るうえで注視してみると面白いかも知れません。
ダーリン・イン・ザ・フランキス15話の感想
ようやくつながりを強めたヒロとゼロツー、そして赤いストレリチア。
ボーイミーツガール、ボーイロストガールし、ボーイミーツガールアゲインをする。
王道な展開に熱さ、そこに絡む精神と肉体というSF的ファクターたち。
王道から逃げずに勝負するA-1とTRIGGERに拍手です!
にしても、今回はカラーさんの3D技術が存分に発揮されていましたね。
見どころ満載なのは、次週も間違いなしでしょう!
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