こんにちは。
ラスピリ7話を子供のような素直な気持ちになって「すっご~い!」「た~のし~!」と連呼し、8話でちょいちょい挟まれたネロとゼクスの止め絵に爆笑したさぷらです。
先週はお休みをいただきまして、今週からまたラスピリ記事をお送りします!
最近のラスピリはキャラクターがこれでもかってくらいにたくさん登場しますね!
そしてハル達が拠点としている「ヒューマレルム」だけでなく、7話の「アニマルレルム」や6話の「ブラッドレルム」、そして前回は「ニュートラレルム」という永世中立な島なんかも登場して、ますます面白くなっています!
出来れば他のレルムの様子も是非知りたいところ!
それではラストピリオド第9話! 参りましょう!
パロディのネタ元について
ラスピリではこれまで様々なパロディが用いられ、いやもう繰り広げられるといった域で展開されてきましたが、今回はそれが特に顕著だったように感じます。
全てを上げるとキリがありませんが、皆さまには是非このパロディの元となったネタを知っていただきたいと思い、「これだ!」と厳選したものをいくつかご紹介します。
ソニアタイマー
クロパネルラがソニアを不良品として返品できず、ソニアが反旗を翻した際、「まさか、ソニアタイマー!?」と驚いていました。
出典:ラストピリオド -終わりなき螺旋の物語-/06月7日放送/TOKYO MX
この「ソニアタイマー」ですが、これは都市伝説として有名な「ソニータイマー」をもじったものかと思われます。
ソニータイマー(英語: Sony timer, Sony kill switch)とは、「ソニー製品は1年間のメーカー保証期間終了直後に故障が頻発する」という噂から生まれた、「ソニーはその高い技術力を使い、決まった時期に故障が起こるよう精密に製品寿命をコントロールしている」という都市伝説である。
引用:Wikipedia「ソニータイマー」
クロパネルラの元にやってきたソニアは自他共に認める不良品となっていますが、彼女の姉妹達は優秀だということが語られています。
その姉妹達を一斉に操作できるといった発言は、まさに上記の「決まった時期に故障が起こるよう精密に製品寿命をコントロールしている」という都市伝説に派生しているのではないでしょうか。
ルルナはりんご VS ソニアはアンドロイド
ルルナはソニアからのコールを拒否すると、リンゴを齧って「ルルナ、アンドロイド嫌い」と言っていました。
出典:ラストピリオド -終わりなき螺旋の物語-/06月7日放送/TOKYO MX
その齧ったリンゴの形状からは言わずもがな、かの「iPhone」等で有名な「Apple」のロゴマークから来ていると見ています。
これと同時にソニアのアンドロイドは、これもまたそのままスマホ等で用いられているOSの「Android」からとみてまず間違いないでしょう。
この二つの裏付けとして、以下の点が挙げられます。
ふざけるなふざけるなクローズド! 世界はオープンでなければならぬ!
この「クローズド」と「オープン」という言葉は、上記の二社が自身の製品を展開する際に行ってきた「戦略」のことを指していると思われます。
この二つの「戦略」を端的に説明すると以下のようになります。
「クローズド戦略」… 自身の資源や権利を独占して保有すること
「オープン戦略」… 自身の資源や権利をよそに提供して共有すること
「Apple」の行っている戦略は「クローズド戦略」にあたり、対して「Android」の方は「オープン戦略」を行っています。
ルルナは自室と思われる部屋に「リンゴの木」を植えていることから、部屋という閉鎖的な場所(クローズド)にリンゴ(Apple)があるという喩えに見受けられます。
対するソニアですが、「オープン戦略」のメリットの一つとして、「市場が拡大しやすい」というものがあります。
ソニアというアンドロイドの大量生産と彼女の胸が膨張(拡大)するという比喩で、それを表現しているように見えます。
参考元:第69回 オープンとクローズド
参考元:オープンか、クローズドか?・・・アップルのシェアが示すもの
そうだなグル! グル! グゥ、グル~!
ソニアがグルに同意を求めようと狂ったように名前を連呼している最後の「グゥ、グル~!」。
改めてよく聴いてみると、「グゥ、グル~!」→「グゥグル」→「グーグル」、つまり「Android」の開発元である「Google」、ということですね…
ジンジャーブレッド、ロリポップ、マシュマロ~!
一見美味しそうなお菓子の名前の乱立ですが、実はこれらは「Android」のOSバージョンを示すコードネームなのです。
・ジンジャーブレッド (Gingerbread) … Ver 2.3 ~ 2.3.7
・ロリポップ(Lollipop) … Ver 5.0 ~ 5.1
・マシュマロ (Marshmallow) … Ver 6.0 ~ 6.0.1
余談ではありますが、先月3月7日にて、新バージョンとなる 9.0 のコードネームの頭文字が「P」ということが発表されています。
ソニアが上記の台詞を叫びながら服を破裂させて最終形態になったという展開から、この 9.0 のコードネームがもしポップコーン(Popcorn)となれば、ラスピリは予言アニメとして伝説になるかもしれません!
「膨張する銀河」 → ギャラクシー!!
そして今回ラストピリオド第9話のタイトルとして飾っているのが、「膨張する銀河」です。
先の説明として、「膨張」は「オープン戦略」による市場拡大の意味やOSバージョン連呼による最終形態への進化(ここではあえて進化とします)といった意味も込められているとしました。
しかしもっと露骨な表現をしているのは、やはり「膨張」ではなく「銀河」の方でしょう。
「銀河」は英語で「ギャラクシー(Galaxy)」となり、これは「Android」のスマホに「Galaxy」という製品があるのは皆さまもご存知かと思います。
これだけであれば「製品名を叫んだのか」で済む話なのですが、以前海外でこの製品の一つが話題になったことがあります。
「飛行機持ち込み禁止」というちょこの言葉にもある通り、「膨張(して爆発)する銀河」というタイトルは、今回のお話の壮大な伏線だったことが窺えます。
ソニアの最終形態は技術の最先端!
当初は正に綺麗なお姉さんの姿をしていたソニアだったのですが、彼女は最終形態として真の姿を現しました。
出典:ラストピリオド -終わりなき螺旋の物語-/06月7日放送/TOKYO MX
このソニアの姿ですが、まさしく知る人ぞ知るあの「先行者」を模したものだと私は断言します。
先行者(せんこうしゃ、ピン音: Xiānxíngzhě)とは、中華人民共和国の国防科学技術大学(国防科技大)の研究室で開発された人型二足歩行ロボット(ヒューマノイド)である。
引用:Wikipedia「先行者」
この「先行者」が制作されたのは、18年前の2000年11月29日。
当時中国の報道では、我が国の最先端技術を一心に受けて誕生した、国内初の人型ロボットという謳い文句で話題になりました。
そして一年後の2001年3月3日、日本のとあるテキストサイトがこの「先行者」を取り上げたことで、中国とはまた違った大きな反響を呼びます。
その詳細は、火付け役となった下記のテキストサイトである「侍魂」をご覧ください。
間違いなくそれら一切が吹き飛ばされ、お腹がよじれる内容となっております!
ちなみにちょこもソニアの最終形態を見た際、「一周まわって最先端」と言っているので、間違いないと思います。
ルルナに秘められた謎
クロパネルラにソニアを返品するようルルナが忠告した時、その返事としてクロパネルラはこんなことを言っていました。
出典:ラストピリオド -終わりなき螺旋の物語-/06月7日放送/TOKYO MX
「あなたが気にしている、強力すぎるコールの謎も解けるかもしれません」
この「強力すぎるコール」についてですが、以前ラスピリ6話の記事である「Wパネルラの夢」内にて触れたことがあります。
詳しくは下記の記事、「さらに深まるコールの謎」をご覧ください。
こちらの記事では、「ルルナは基本的に☆5しか出さない(もしくは出せない)」と考察しています。
今回はその裏付けとして、ルルナは「強力すぎるコール」という特性を持っており、また本人はそれを気にしているということが判明しました。
強力すぎるコールを気にしている?
ではその「強力すぎるコール」を何故ルルナは気にしているのか、以下の二つで考えていきます。
やたらと眠くなる体質
1話と2話では、ルルナがやたらと眠そうにしている様子が描かれていました。以下はその際の台詞です。
第1話
クロパネルラ「あらルルナちゃん、お目覚めですか?」
ルルナ「うん、おはようございます」
クロパネルラ「もうじき夜ですけどね」
第2話
ルルナ「ミザル、私もう寝ていい?」
ミザル「ああ、もうゆっくり寝てな」
クロパネルラやミザルの台詞から、ルルナは普段からよく眠る生活をしているのがわかります。
さらに2話ではワイズマン側でコールが必要になった際、彼女を起こすためにと屋台に目覚ましをセットしている程です。
このことからもしかすると彼女の「強力すぎるコール」という特性の副作用として、人並み以上に眠くなる体質になっているのではないでしょうか。
そしてそれを改善するためにクロパネルラに協力し、「強力すぎるコールの謎」を解明しようとしている可能性があります。
特異性であるが故の弊害
もう一つ考えられるのは、その「強力すぎるコール」という特異性から、クロパネルラやワイズマンと出会う以前、彼女は同じコールガールやコールに関わった人々から疎外された可能性はないでしょうか。
これまで何度か彼女のコールを説明する上で指摘していたことですが、☆5という強力な助っ人しか呼び出せないのは、以前のラスピリ5話でハルが沼に陥る原因となった☆1ばかりが続くイオナの時と同様、異常に見えます。
出典:ラストピリオド -終わりなき螺旋の物語-/05月3日放送/TOKYO MX
もっともルルナの場合は☆5の高レベルしか出さないため、ワイズマンがハルのような沼という事態にはならないとは思います。
しかしその特異性から、以前は周囲に以下のような目で見られていた可能性はあります。
・特別であることへの嫉妬
・不正を行っているとの疑惑や警戒
・気味が悪いと畏怖される
また先に挙げました「やたらと眠くなる体質」が「強力すぎるコール」に起因しており、その体質によって普段から怠けているような印象を周囲が受けていたのだとしたら、上記のような点に拍車がかかるのではないでしょうか。
それを踏まえて下記の台詞に注目です。
「ルルナは、ワイズマンが好き。ワイズマンは一緒にいて楽しい。賑やかで、元気で、仲間でいられるのが、とっても嬉しい」
「ワイズマン ”は” 一緒にいて楽しい」 → 以前一緒にいた人達とは楽しくなかった?
「 ”仲間でいられる” のが、とっても ”嬉しい” 」 → 以前は仲間でいられなかった or 嬉しくなかった?
まさにリンゴを齧るように噛み砕いてルルナの台詞を見てみると、頷ける点は多いように思えます。
重要なのはルルナのペンダント?
ではルルナのコールが強力な特性はどこから起因するものなのか、それはやはり、彼女のペンダントが重要な鍵になっているのではないかと推測します。
コールする際ペンダントが輝く
彼女はコールをすると、屋台はもちろん、尻尾のような服の装飾と身に着けているペンダントが発光して助っ人が登場します。
屋台が発光するのは同じコールガールであるイオナもですが、ペンダントまで発光するのはルルナだけです。
これはルルナにとって、ペンダントがいかにコールとして重要であるかを示していると考えられます。
やたらペンダントを映すシーンが多い
さらに今回の9話では、これ見よがしにルルナのペンダントを大きく映すシーンがあります。
出典:ラストピリオド -終わりなき螺旋の物語-/06月7日放送/TOKYO MX
・クロパネルラからソニアの指示に従うようお願いされた時
・クロパネルラが「強力すぎるコールの謎」について話していた時
このような演出は「アップショット」と呼ばれる映像技法であり、伏線や要因となる対象物に注目させたい時に用いられます。
参考元:井上ジェットのカメラワーク大辞典
これらの点から、今後「ルルナのペンダントが重要になる」と視聴者に訴えていると考えて差し支えないでしょう。
ラストピリオド(アニメ)9話の感想
今回の9話ですが、情報過多すぎです!
伏線の回収ならぬ、パロディの回収はもう「一つも取りこぼさず展開していくぞ」という制作側の意気込みを感じました。
ワイズマンとソニアのぬるぬる動く戦闘シーンも圧巻でしたね!
ルルナがワイズマンを大事に思っていたり、ワイズマンがハル達に助けを求めたりと胸熱な展開もあったりで、今後さらにラスピリは面白くなっていく作品だと思います!
[PR]
来週は「はぴえれ怪」、カンパネルラに続いてまさかの「Happy Elements」が我が身を切り売りするとは!
それでは、最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
コメント