ボーナス受け取って弾むようなステップ『アフリカのサラリーマン』11話。
使い道だけ妄想して貯金する派。柴犬侍です。
会社の健康診断と一緒に、唐突に
あれからツルは引き続きAtuberを続けているようで、前回ナイアガラになった会社の株価もそのままの模様。
あのネタ引っ張るんかいと思ってたら、いつぞやのシネマカフェプロジェクトの話までサルベージしてきて最終回のネタに加えるという節操のなさ。
最終回直前となるアフサラ11話は、リーマンらしくボーナス回。
ゲーム買ったりBBQしたり寿司行ったりと景気よかったですが、本記事的には残念なことに動物らしいポイントがほぼなかったので、今回は動物解説なし。悲しみ。
仕方ないので、どこぞのキャンプ漫画よろしくBBQ回でもあったわけだし、火を恐れる動物について書こうかなと思います。
動物界の「火」
改めまして、アフサラ11話ではライオンたちによるBBQの様子が描かれましたので、それにまつわる話を一つ。
今回のテーマは、火を使う動物っているの?です。
本作の動物たちが火を扱ったところでいまさら驚く視聴者がいるのか甚だ疑問ではありますが、なぜか驚いてしまった純粋無垢な方のためにキッチリ解説をさせていただきます。
動物というのは本能的に火を恐れ、火を扱えるのは人間やサルなどの一部の知能の高い動物に限られる。
現に、山火事などが発生すると動物たちは一目散に逃げていきますし、進んで火へ向かっていく野生動物は虫か多分ラーテルくらいなんじゃないか、と考えるのが通説。
でも、ちょっと考えただけでも例外は沢山浮かびますね。
じゃ実際のところどうなのってのを、事例を交えながら解説していきます。
火を恐れない動物たち
近年、焚き火ではクマを追い払えないというのが定説になりつつある。
クマといえど火は恐れるはずという認識から、以前はクマに出くわしたら火を焚いて追い払うという対抗手段が流布されていましたが、実際は逃げるどころか、興味を惹かれて向かってくるのだそう。
ヒグマに焚き火で対抗しようとして返り討ちにあった事例もあるようで、
出典:アフリカのサラリーマン/12月16日放送/TOKYO MX
ネコも、イヌなどに比べると火を恐れないことはご存じの方も多いでしょう。
サーカスでは火の輪を潜り抜けていくライオンやトラ(ともにネコ科)の姿を見ることができますし、ネコを飼っている人の中には、うちのネコはコンロやロウソクでヒゲをよく焦がすという方もいらっしゃるでしょう。
ネコが火を怖がらない理由は一説によると、祖先のリビアヤマネコが火事の少ない環境に生息していたからだそうだ。
安全な場所で育つと野生が失われ、本来恐れるべきはずのものを恐れなくなる、という感じかな。
なお、前項で火を恐れないとして紹介したガなどの虫に関しては、光に向かって飛んでいく習性が原因(走光性といいます)。
火や街頭の明かりを月と勘違いしてしまうために飛ぶ方向を誤り、結果として火に突っ込むことがある。これがいわゆる、飛んで火に入る夏の虫。
では、火を恐れず生活に役立てている動物は人間以外にいるのかどうか?
答えはイエスで、つい去年、オーストラリア北部に火を使って狩りをする鳥が3種類もいるという研究が発表され、話題を呼びました。
火事を起こして餌となる虫や爬虫類をいぶり出し、それを食べるのだそうだ。
火を能動的に生活に活用している野生動物という、極めて珍しい事例ですね。
人間と同じ霊長類のサルも火を恐れず、自分で食物を焼いて食べることもできるといいますが、基本的にはやはり怖がるのだそう。
火を恐れないサルというと、愛知県犬山市の「日本モンキーセンター」で毎冬公開している、焚き火にあたるヤクニホンザルが有名。
1959年の伊勢湾台風のとき、同園の前身である旧犬山野猿公苑の職員が暖を取るために焚き火をしたところ周囲に集まってきて、そのサルたちを同園が引き継いだことがこの風物詩の始まりらしく、50年以上の歴史がある。
現地では、焚き火のそばでイモを焼いて食べるサルたちを見ることができる。
今年の日程は12/22~翌年2/29の毎週土・日。近所にお住まいであれば立ち寄ってみるのも一興。
「慣れ」の問題
以上のように、動物が火を恐れるかどうかは環境次第。
人類がそうしたように、「火を恐れない」というのは訓練で克服できる
ただ野生動物にはその機会も必要も薄いというだけのことで、結果「動物は火を恐れる」というのがまことしやかに通説化し、実際それは殆ど間違っていない。
要は「慣れ」なのです。
出典:アフリカのサラリーマン/12月16日放送/TOKYO MX
われわれ人間にしても、恐怖を感じる瞬間の1つは理解できないものに遭遇した時です。
妖怪や迷信といったオカルトにしても、その発端は未知の現象に対する前時代の説明体系。
ネコだって、見知らぬ動物にいきなり飛びかかったりはしない。
知らないままでいると不安を覚えるのは、人間も動物も同じということだ。
火は文明の象徴とされていて、火を手にしてから人類は多くの恩恵を享受してきたが、いってみれば恐怖を克服したことが文明をなしたといえる。
このアフサラ世界も同じように、動物による文明のはじめにはまず火への恐怖の克服があったのかもしれない。
そういえば、恐怖というと前回の記事では動物病院を恐れる動物の話について書きました。
あれも病院や処置に慣れてないことに起因する場合が多いようなので、ペットの病院嫌いに悩んでる飼い主さんは、日頃から近所を散歩させるなりしてみるといいかもしれません。
ペットの健康のためにも、克服できる恐怖は早めに克服しておきましょう。
パロディの元ネタ
割とパロディ回かなと思ったけど、こうしてみるとそうでもないな。
1個1個のネタの熱量が凄いせいでそう感じただけかもしれない。
前回が実況者コラボ回なら、今回11話はPSコラボ回。
Switchも出てるので、あとはXboxが来れば3大ゲームハードが揃うけど未登場かな。最終回に期待。
ジョジョネタもまた登場。
アフサラほんとにジョジョ好きだな……パロネタの多いアニメでは定番とはいえ。
アフマップ
アバンで、オオハシが入った店のレジ袋のロゴ。
元ネタは、家電量販店の「ソフマップ」。
アフサラのは青地に白文字だが、元ネタでは白地に青文字。
アフマップの品揃え
アバンで、オオハシが立ち寄った店のゲーム売り場のラインナップ。
多数のパロディが含まれるので、ひとまとめにする。
出典:アフリカのサラリーマン/12月16日放送/TOKYO MX
オオハシが持っている箱の表紙にPが左右反転し「PS5」とある。
これは、前回10話にも登場した「プレステショナリー5」だろう。SOMY製で、ロゴがオオハシ。
元ネタはもちろん、ソニーの家庭用ゲーム機のPS4こと「PlayStation 4」。
棚の右上に、任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」も見える。
Switchに関してはこれまでにもオオハシの小物として度々登場しているが、見た目がまんますぎるので、パロディなのかどうか扱いに困る。
棚のゲームソフトには、PS4ソフト『PUBG』、Switchソフト『スプラトゥーン2』に酷似したパッケージを確認できる。
Africa Station VR
アバンで、オオハシとトカゲ(+殺傷ハムスター)が身につけて遊んでるゴーグル。
元ネタは、ソニーがPS4用に展開しているバーチャル・リアリティ・システム「PlayStation VR(PSVR)」。
ゴーグルを通してゲームをプレイすることで、よりリアルなゲーム体験ができる。
インヌタ映え
アバンで、オオハシがライオンに回らない寿司行きをねだるくだりで登場。
元ネタは、写真共有SNS「Instagram(インスタグラム)」にて、アップロードした画像が閲覧者にとって見栄えがよい状態を指すスラング「インスタ映え」。
最近辞書にも登録された。
ガチ喜屋武
BBQをやりたがるカメ社長が最近ハマっているという、アニメ化もされたらしい作品。
出典:アフリカのサラリーマン/12月16日放送/TOKYO MX
元ネタは、漫画『ゆるキャン△』。
キャンプをはじめとするアウトドア描写を中心とし、それをまったりと満喫する女子高生たちの日常を描いた作品。
2018年にアニメ化されてヒットを飛ばし、2期・映画等が予定されているほか、来年1月からは続編ショートアニメ『へやキャン△』が放送予定。
なお、喜屋武は「きゃん」と読む。
ガスバーナーでなかなか火がつかなかった松ぼっくりのくだりのライオンのセリフも、中の人つながりでゆるキャン△が元ネタになっている。
「どうだ、明るくなっただろう」
コンロに火が点かないと困っているライオンに、「百円」と書かれた紙を燃やしてみせて笑うカメ社長。
出典:アフリカのサラリーマン/12月16日放送/TOKYO MX
元ネタは教科書等でおなじみの、
モデルとなったのは
トランスポーマー
Bパートで、ライオンたちがガチャガチャやっている車のオモチャ。
元ネタは、タカラトミーが展開している変形ロボット玩具シリーズ「トランスフォーマー」。
自動車や動物などの姿から人型ロボットへと変形するギミックがウリ。
なかなか複雑で、説明書なしでは大人でも結構変形に手間取る。
コンポイというのは、同作の顔といえるキャラクター・コンボイが元ネタ。
海外版での名前はオプティマスプライムと大きく変わっているが、同一人物。
そこにシビれる憧れるゥ!
いつもケチなカメ社長がおごると言ってくれたときのオオハシの反応。
出典:アフリカのサラリーマン/12月16日放送/TOKYO MX
元ネタは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第1部に登場するいじめっ子のセリフ。
敵役のディオがヒロインの唇を無理やり奪った後、ディオの取り巻きのいじめっ子2人がハイテンションで言い放った。
2012年のアニメ版では1話にて登場。オオハシの言い方はアニメ版の演技とほぼ同じ。
アフリカのサラリーマン11話の感想
日頃の疲れを労うかのように、ライオンたちが終始食べたり遊んだりと平和な時間を
あのがめつい社長が割と寛大だったりして、ここがブラックじゃないと錯覚しそうになる。
ボーナスという冬らしいネタをタイミングよく盛り込んでくることにも、もう慣れたもの。
来週の最終回はイブ前日に放送ということで、それにまつわるネタをやるんじゃないかと期待してたり。
まだ見ぬトカゲ君の家族が登場して一家団らんというのも悪くない。
てかトカゲ君の当番回、もう最終回しか残ってないよ!!
出典:アフリカのサラリーマン/12月16日放送/TOKYO MX
それと今回は、ABパートともにこれまでのネタのサルベージが多かった印象。
これを伏線回収と呼ぶかどうかは視聴者次第。
そして引きには、最終回直前にしてライオンと因縁ありげな競合他社「タイガー&レオパード」が登場と詰め込んでくる。
普通に単発エピソードで終わると思っていたので、最終回に向けて盛り上げていく気があったことに驚愕(失礼)。
この会社と絡みつつ、一気にこれまでの謎を回収していくつもりだったらビックリするな。
てか他に未回収の伏線ってあったかな。
トカゲ君の家族だろ、カラカルの消息だろ、あとは――ムケーレ・ムベンベのその後?
なんにせよ、競合他社の雰囲気が穏やかじゃないので、これが嵐の前の静けさであることを祈るばかりです。
何気ない日常で終わるというのもいいが、やはりここはアフサラらしくパーッとふざけ倒し、心底バカバカしく終わってほしいところ。
あ、でも「アフサラらしさ」ってパロディなんじゃ。それも悪くないか。
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