ホワイトもブラックも健康が第一『アフリカのサラリーマン』10話。
おはこんばんちは。柴犬侍です。
前回アフサラ9話のラストで、JK2匹から熱いキッスを受けそうになったトカゲ君とカラカル。
トカゲ君は無事出社しましたが、カラカルは消息不明。未婚者は犠牲になったのだ。
Aパートをまるまるウシジマくんパロに費やして量より質で攻めてきた9話に対し、アフサラ10話は打って変わって質より量。もう許してください。
そして、今回のピックアップネタは健康診断。嫌な思い出しかない。
健康診断に関して、前回に引き続き動物っぽいシーンが随所に見受けられました。これは間違いなく動物アニメ。
動物解説のほうは、準レギュラーとなった新入社員の陰の者・ツルがメイン。
今回はコラボ回で、ツル君の知り合いとしてゲーム実況者「
が、本記事は動物解説がメインのニッチな趣向なので、兄者弟者に関してはパロネタの一部として取り上げるに留まります。ご了承くださいな。
モチーフ動物ポイント
今回も無事やってきたモチーフ動物解説、アフサラ10話の主役はツル。
8話で初登場しましたが、本格的な活躍は今回から。
ジャパン出身の彼の存在によって、本作の舞台=日本説が覆されたのが嬉しいやら悲しいやら。
取り上げるネタは、ツルが忍者の格好をしていることや、社長のパワハラに怯えて行なった前屈ポーズの2点。実況者との関係は残念ながら存じ上げません。
オマケはオオハシで、健康診断でやってた珍妙な身体測定法についてです。
それではいきましょう。
新入社員のジャパン忍者・ツル
ジャパンからやってきた忍者趣味の入社1年目・ツル。
常に覆面を装着しており、忍者らしく寡黙。知り合いに有名実況者がいる。
種類はタンチョウで、昔話にもよく登場するいわゆる「ツル」。
その美しい姿から古くから愛され、カメと並んで長寿の象徴とされたり(鶴亀)、「鶴の恩返し」など様々な日本文化の中で登場している鳥であり、学名の Grus japonensis は「日本の鶴」という意味である。
8話で初登場したが、本格的な活躍は今回から。
ツルの前屈ポーズ
社長のパワハラを受けたツル君が取った前屈のポーズ。
これはツルがよくやるディスプレイで、つまりコミュニケーション手段。
いわゆる、「鶴の舞」のうちの一つ。
出典:アフリカのサラリーマン/12月9日放送/TOKYO MX
ツルは求愛をするときはもちろん、一羽でいるときにも踊るようにステップを踏んだりすることが知られていて、中でも首をポンプのように曲げ伸ばしする動作が有名。
ツル君が行なった前屈姿勢はそのうちの、通称「お辞儀」のポーズ。
なぜこうした行動を取るのかは謎が多く、健康のための運動説から単なる遊び説まで諸説ある。
なので、ストレスを抱えた結果の行動と考えても間違いではない。
まるでダチョウが危機を感じて砂の中に頭を突っ込む(迷信)みたいな、頭隠して尻隠さず状態なところがなんともシュール。
オオハシの身体測定
別にオオハシ科に限ったことではないけど、動物らしいシーンだったのでピックアップ。
会社の健康診断で身体測定をするとき、オオハシが上を向いてクチバシの先をクチバシの先につけていたので、「クチバシまでが身長なの?」とトカゲ君に不思議がってたので解説。
出典:アフリカのサラリーマン/12月9日放送/TOKYO MX
日頃の行ないが悪すぎるのでそう見えるのも無理はないが、これは別にふざけているわけではなく、オオハシの測り方はこれでほぼ正しい。
人間と鳥では身体の作りが違うので、身長の測り方も当然変わってくる。
というのも、人間以外の動物の体長は、口の先から尾の先までを全長として測定するのだ。
したがって、鳥の場合はクチバシの先から尾羽の先まで。
このため、仰向けになってもらってから測定するのが正規のやり方。
人間のように、直立して地面から頭頂部までを測るという方法は、動物界ではむしろ珍しいのです。
動物の健康診断
動物にとっても、定期的な健康診断はとても大切。
人間と同じく、病気の早期発見は寿命を大きく左右します。
半年に1回というと多く感じがちですが、犬猫は1年に4歳、年を取るとされているので、人間でいえば2歳に1回相当。
会社で年1の健康診断を受けることと比べれば、少ないくらいといえるでしょう。
しかし、アフサラ10話のライオンのように健康診断を怖がったり、病院に行くこと自体を嫌がる動物は大勢います。
SNSでも、動物病院に行くとわかった途端、露骨にガッカリする犬猫の写真や動画は定番どころ。
ライオンの場合は血を見るのが嫌だからだったけど、実際はどうなんでしょうか。
病院嫌いの動物
多くの動物が、病院へ行くことを嫌がる理由は何か。
獣医による見解もバラツキがあるものの、恐怖・痛みの経験が原因として概ね有力視されているようだ。
見慣れぬ場所、見知らぬ動物、奇妙なにおい。
それらの集まる病院を警戒することはごく自然だし、痛みを伴う注射はもちろんのこと、押さえつけられたり、お尻に体温計を差し込まれたりといった医療行為は、動物にとって大きなストレス要因に他ならない。
犬猫にとって生後3ヶ月半くらいは社会化期といって、多くのことを学び、吸収する大切な時期ですが、その後の半年くらいの期間も、社会化期に学んだことを定着させるために同じくらい重要と考えられています。
去勢・避妊手術はこの時期に行なわれるので、ここで初めて手術というものを認識したり、飼い主と離れるというネガティブな経験が相まって、トラウマになっている可能性が充分ありうるそうだ。
キャリーケースも窮屈なので嫌がる犬猫は多く、病院に行くときだけ用いているとキャリーケースと病院を結びつけて覚えてしまい、キャリーケース自体を嫌がるようになったというパターンもあるという。
不安が行き過ぎると、震えたり身体を硬くしたり、耳を後ろに引いたり、目を見開いたりといったサインを送るようになって、ついには攻撃行動に出る恐れもあるのだ。
出典:アフリカのサラリーマン/12月9日放送/TOKYO MX
こうしたことは、われわれ人間においても同様のことがいえる。
注射嫌いの子供を病院に連れていくことに苦労する親御さんは多かろうし、逆にそうして親を困らせた経験のある人もいるはずだ。そういう時、親御さんはどうしてるだろうか。
無理やり連れていく人もいれば、日を変えて落ち着くのを待つ人もいるだろう。
薬で落ち着かせるという手もあるが、心情的に避けたいという人も多いはず。
投薬以外で改善させる方法には、単純に慣れさせるという
前者では、動物病院に連れていくためのキャリーケースに日頃から慣れさせたり、飼い主がまずリラックスして、いつもと同じように接することで安心させるといった感じ。
後者では、普段から散歩ルートに病院の近くを選んだり、病院に行った後にはご褒美を与えてあげるといった感じで、上手くいけば自ら喜んで病院に行くようになるかもしれない。
去年、アメリカの動物病院を訪れた犬が受付でぴょんぴょん跳ねまくり、スタッフや他の客が大笑いする動画が話題になったが、そこまでいくとこっちまで嬉しくなるもの。
動物病院を見てガッカリする犬猫の様子も可愛いけども、ペットの健康のために病院に慣れさせることは忘れずに行なうことをオススメしますよ。
パロディの元ネタ
多い……多くない?
久々の大増量で来たアフサラ10話パロディ。
過去最大かどうかとか数える気も失せるレベル。ストレスチェック不可避。
ただ、大々的にやったクイズ番組らしきものの元ネタが、わかりそうでわからなかったのが残念。
ゾンビハザード HDリマスター
アバンでオオハシが業務中に観ているゲーム実況動画でプレイ中のゲーム。
元ネタは、ゲーム『バイオハザード HDリマスター』。
迫りくるゾンビと戦う人気ホラーゲームシリーズ『バイオハザード』の1作目をHD化し、最新の機種で改めて発売したもの。
動画内では「元々はプレステショナリー2で発売され、5でリメイク」と解説しているが、実際には「初代プレイステーションで発売され、プレイステーション3でリメイク」となる。
なお、Steamでも配信なされている人気作。
ライオンたちが観に行った映画としても登場したが、本シリーズは実写映画化もされている。
プレステショナリー
オオハシの観ているゲーム実況動画内の解説で登場したワード。
元ネタは、ソニーから販売されている家庭用ゲーム機ブランド『プレイステーション(PS)』。
94年の初代PS発売を皮切りに、現在までにPS4まで展開している。
「それでいいのだ」
新入社員の忍者ツルにハラスメントを謝ることになったトカゲが、なぜかオオハシに謝る羽目になった後にオオハシが言ったセリフ。
元ネタは、漫画『天才バカボン』の主人公・バカボンのパパの口癖。
「これでいいのだ」「それでいいのだ」どっちも発言したことがある。
全然よくなくても使える便利な言葉。
何でもない言い回しのようだが、オオハシの言い方がアニメ等におけるパパのそれにそっくり。
「ッターン!」
Aパートのサブタイトルの1つ、その中のキーボードを打つときのトカゲのセリフ。
出典:アフリカのサラリーマン/12月9日放送/TOKYO MX
元ネタは、漫画家・地獄のミサワのブログ『地獄のミサワの「女に惚れさす名言集」』の中のネタの1つ、惚れさせ295「エンターキー」。
ブログのタイトル通り、日常の中の「女に惚れさす言動」をネタとして取り上げるのがブログの趣旨で、これはキーボードをやたらと音立てて叩く人。
数あるミサワのネタの中でも特に有名で、様々なところでパロディが作られた。
ダンボールに入るライオン
思い返せばストレスだらけの生活に悲しくなり、ダンボールの中に入ったライオン。
出典:アフリカのサラリーマン/12月9日放送/TOKYO MX
元ネタは、ステルスアクションゲームシリーズ『メタルギアソリッド(MGS)』。
MGSには、隠密行動を実現するアイテムとしてダンボールがよく登場する。
主人公の1人のスネークことソリッド・スネークもダンボールをこよなく愛し、スネークのトレードマークの1つとして認知されている。
スネークの担当声優はライオンと同じ大塚明夫で、その代表作。
原作にもあるネタなのかは存じ上げないが、いずれにせよ中の人ネタになっている。
進撃の巨象
注射を怖がるライオンに、「血がめっちゃ出るこれ観てたじゃん」とオオハシが例に出したアニメ。
元ネタは、漫画『進撃の巨人』。アニメ化もされている。
正体不明の巨人の群れが登場し、それと戦う人類の決死の姿を描いたファンタジー作品。
血はめっちゃ出るが、象は出ない。
ジュラシック・ワーク
注射を怖がるライオンに、「こないだ観に行ったこれは?」とトカゲが例に出した映画。
元ネタは、映画シリーズ『ジュラシック・パーク』。
現代に蘇った恐竜が人間を襲うという内容のパニック映画で、1993年の公開当時に全世界興行収入が世界1位を記録したことでも有名。
公開から20周年にあたる2013年には3D版、2018年にはシリーズ最新作『ジュラシック・ワールド 炎の王国』が公開された。
ライオンの震えが伝染
Aパートの病院で、ライオンの肩をぽんと叩いたオオハシ・トカゲに、ライオンの震えが伝染するシーン。
元ネタは恐らく、ディズニーのショートアニメシリーズ『ディズニー・コメディ・タイム』の一つ「ミッキーのゴルフ」におけるミッキーとプルート。
ゴルフをするミッキーがボールを固定するためのティーペッグとしてプルートを使い、危ないスイングにプルートが怯え、その震えがゴルフクラブを通じてミッキーに伝わっていくシーンが登場する。
★情報提供:まーちゃん さん
真っ白になったライオン
来週にインフルの予防接種があると聞き、恐怖のあまり真っ白になって座り込むライオン。
出典:アフリカのサラリーマン/12月9日放送/TOKYO MX
元ネタは、漫画『あしたのジョー』におけるのラストシーン。
主人公・矢吹丈が最後の戦いを終えた後、「燃え尽きたぜ…真っ白にな…」というモノローグとともに、ライオンによるパロディそのままの姿で座り込んだ。
各所で取り上げられる非常に有名なシーンで、パロディとしての登場頻度も高い。
ムタバ
Bパート冒頭で、ドリンクを飲みながらライオンが口にしたセリフ、「ムタバ新作の明太子ラテまっず!」の中で登場。
出典:アフリカのサラリーマン/12月9日放送/TOKYO MX
元ネタは、アメリカのコーヒーチェーン「スターバックス」。
ロゴマークもスタバのロゴのパロディ。
アフサラでは殺ハムだが、本家の方はギリシャ神話に登場する人魚・セイレーンがモチーフ。
セイレーンが歌で船乗りを誘惑して船を沈めるように、コーヒーを買うよう誘惑してほしいという思いが込められているらしい。
「そいや」のイメージ図
「社会人クイズ・基本編」で出題された、「さすが・すごいに続く、社会人の3Sとは?」という問題の答え「そいや」の水墨画風のイメージ映像。
出典:アフリカのサラリーマン/12月9日放送/TOKYO MX
元ネタは、平安後期から鎌倉後期にかけて成立した絵巻物「鳥獣人物戯画」。国宝。
カエルやウサギが擬人化されてユーモラスに描かれ、現在の漫画にも通じる技術が見られるといったことから「日本最古の漫画」と呼ばれる。
トカゲのポーズは中でも有名な、相撲でウサギを転ばせるカエルのもの。
近年人気が高まり、動物を切り取って組み合わせる遊びなどがSNSで流行した。
終 制作・著作 AOW
「社会人クイズ 基本編」の最後に左下に出てきたウォーターマーク。
元ネタは、NHKの番組の最後に表示される定番のウォーターマーク。
元ネタでは当然、AOW(African Office Worker)ではなくNHK。
なお、イー・ガーディアンが先日6日に発表した「Twitter流行語大賞2019」で、「NHKの番組で最後に出てくるエンドロゴ」として290万件の得票の結果、見事2位に輝いた。
これも時事ネタか、あるいは偶然か。
好冤時
Bパートのエピソードの1つ「アフリカの実況者」の冒頭で登場した駅。
元ネタは、東京都杉並区にある
ARの駅のはずだが、9話で登場したときのロゴとは異なる。
ツル宅の外観
帰宅するツルが入った日本家屋。
出典:アフリカのサラリーマン/12月9日放送/TOKYO MX
玄関の様相といい、どう見ても元ネタは『サザエさん』に登場する磯野邸。
1話ではどう見ても野原一家の邸宅が登場したが、少し変えてた向こうに対してこっちはまんま。
赤・青・緑のオオカミのポスター
ツルの部屋に貼られている、赤・青・緑のオオカミが描かれたポスター。
出典:アフリカのサラリーマン/12月9日放送/TOKYO MX
元ネタは、YouTuber・ゲーム実況者グループの「
実の兄弟である兄者・弟者の2人に編集担当のおついちを加え、3人合わせて2BRO.として活動中。
弟者の声がソリッド・スネークに似ているとまとめサイトでネタにされて以来、爆発的に知名度が伸びたらしい。
素顔は非公開で、ポスター等では上記パロディのような赤・青・緑のおっさん3人として描かれる。
今回10話ではコラボ企画として、本人役で兄者・弟者の2人、カラス役でおついちが出演している。
Atube
兄者弟者の実況動画や、ツルの炎上動画が掲載されている動画サイト。
元ネタは、アメリカの動画共有サービス「YouTube」。
2017年時点での月間視聴者は15億人を数え、世界最大の動画サイトとなっている。
アフリカのサラリーマン10話の感想
動物アニメっぽい。
いや動物アニメなんだけど、最近特に動物アニメっぽい。
まあストレス溜まると頭バグるからな。詮なきことよ。
パロディは相変わらず信じられないくらい多かったけど。
出典:アフリカのサラリーマン/12月9日放送/TOKYO MX
駄々っ子のように健康診断を怖がるライオンが可愛かったアフサラ10話ですが、ここまではならないにしても、動物病院を嫌がるペットってのは定番です。
目を見開いてビックリする子もいれば、見るからに不機嫌そうにする子。
病院に入りたがらず、飼い主と綱引き状態にになっているワンちゃんなど。
昔は自分もこうだったなぁなんて思い出すと、途端に親近感が湧いてくる。
大暴れして医者を困らせることもあれば、自前で38℃まで発熱して帰宅を促したこともあり、あの手この手で窮地を乗り切っていたものです。
健康の重要性は、実際に不健康になってみないとわかりませんからね。
ペットのいる家庭はもちろん、子供のいる方も定期的な健康診断を忘れずに。
それと、8話記事で全10話みたいな話をしましたが、今回10話でオオハシから@2話という申告がありました。
ソースはグーグル先生が教えてくれた作品情報ですが、どうやら本作に先行して2017年にアニメアプリで全10話のショートアニメをやっていたようで、それの情報だったようだ。
いまはアニメビーンズとかいうので配信されているとのこと。
気が向いても業務中には観ないように。
株価がナイアガラになっても知らないぞ。ほな、また……
コメント
なんとなくなのですが、ライオンさんが怯えて震えてるのが伝染するのはミッキーのゴルフというアニメの中の一部が元ネタになっているのではないでしょうか??
参考にURLを載せておきますね。
https://youtu.be/DbIR7JtbGG0
大体3:50頃に元ネタと思われるシーンが流れます。
よかったらご確認くださいᐠ( ᐢᐢ )ᐟ
お、懐かしいですね! ドナルドの出てくるやつよく観てました。
10話のライオンの震えが伝染というと、病院で両肩をオオハシとトカゲ君にぽんと叩かれたシーンですね。
震えが伝染するといったシーンはどこかで見た記憶があったのですが、これかな?
ディズニー作品というとアフサラではライオン(ピー)のイメージが強くて、ショートアニメの方に意識が及んでなかったかも。
情報提供ありがとうございます。
可能性として一考の余地があると思いますので、10話記事の方に追加させていただきますね~