パロディの時間だオラァ!!
いくぞ『アフリカのサラリーマン』6話ッ!
柴犬侍です。
5話はなんだったっけ。そう、就活回でしたね。
就活とか虫歯とか、なにかしら第三のネタを仕込んできてた本記事シリーズも、6話でついに動物解説とパロネタのレギュラー項目のみに。
最終回までに、パロネタオンリー記事ができかねないのが恐ろしい。ただでさえ最近、何の記事なのかわからなくなってきてるってのに。
アフサラ6話では、ミツオシエとラーテルという新しい社員が登場。共生関係で有名なコンビですね。
珍しく元ネタ動物の習性がキャラ付けに深く関わっています。
“待”ってたぜ、この“
そのための動物解説、しっかり解説していくぞ。
モチーフ動物ポイント
誰も読んでないことに定評のあるモチーフ動物ポイント。
なお、3週続けてこの項目を書けたことはありません。次回が楽しみですね。
アフサラ6話の動物解説は、今回初登場したミツオシエとラーテル。
共生関係にあることで有名なこの2匹、その特異な習性がしっかりキャラに反映されていました。
まあ、わざわざこの2匹を使うんだし、さすがにね?
ついでに、ライオンのタペタムというものも出てきましたので、それにも軽く触れていきましょう。
動物のタペタム
オオハシがライオンの目を利用し、ラーテルを威嚇しようとするシーンで登場した、なんとなく可愛い響きの言葉。たぺたむ。
本編でも解説があったように、タペタムとは動物、例えばネコの目の中にある反射板のことです。
出典:アフリカのサラリーマン/11月11日放送/TOKYO MX
人間と同じく動物も、目に入ってきた光を水晶体で屈折して
日本語では
暗闇で犬猫の目が光るのはこのためで、おかげで少しの光を増幅して、暗闇でも目が利く。
一方、主に雪原に生息しているシベリアン・ハスキーなどにはタペタムがないんだとか。雪が光を反射してくれるから不要なんだそうだ。
強い光に弱い
夜目が利くというのはいいことのような気もしますが、欠点もある。
少しの光でもよく反射するということは、逆にいうと強い光には弱いということ。
本編でも注意喚起されていましたが、動物にフラッシュをたく行為はとても危険です。
動物園をはじめ、水族館や牧場などでも「動物のフラッシュ撮影禁止」の場所は多いですが、これは特にネコなどの夜行性動物が、強い光を受けると失明する恐れがあるため。
夜間にネコがよく交通事故に遭うのも、獲物を見つけたと思って飛び出したところで、ヘッドライトに照らされて目がくらみ、立ち止まってしまって結果轢かれることが多いからです。
しかし、オーストラリアではカンガルーの交通事故が日常茶飯事といえど、カンガルーと違ってネコは廃車になることは防げても、小さいので飛び出し自体に気づきにくい。そこでタペタムだ。
目が光っているネコは、過剰な光を受けてビックリしている可能性がありますので、ピカッと光るものが見えたらブレーキをかけたりして、日常生活にタペタムを活用してみてもいいかもしれない。
そうでなくても、急な飛び出しには常日頃から気を配りましょう。
他人の不幸は蜜の味・ミツオシエ
他人の不幸に幸せを感じ、同僚へのイタズラを繰り返していた陰湿な社員・ミツオシエ。
オオハシと同じキツツキ科の鳥で、主な生息地はアフリカの森林。
主に食べるのは、昆虫・
かなり小さかったが、本種の全長は12-20cm。スズメと同じか、少し大きいくらいである。
アフサラ6話では、ミツオシエが上司ラーテルを言いように使い倒していたが、実際のミツオシエもラーテルとは関係が深く、一種の共生関係にあるとされている。
出典:アフリカのサラリーマン/11月11日放送/TOKYO MX
このミツオシエ、自分でミツバチの巣を襲うと刺されるもんだから、鳴き声をあげてラーテル等の動物を巣まで「案内」し、それらに巣を破壊させては、巣や幼虫をおこぼれとして頂戴するという珍しい生態の持ち主。
「ミツオシエ」とは「蜜教え」と書き、英語でもHoneyguide(蜜の案内人)というが、これは上記の行動に由来する。
ただ、この習性はミツオシエ科のすべてに見られるというわけではないようで、確認されているのは主にノドグロミツオシエという種類。
その名の通り、オスは喉の辺りが黒い。アフサラのミツオシエも、このノドグロミツオシエである。
なお、ミツオシエはラーテルとの共生関係が有名だが、巣を壊してさえくれれば他の動物でもいいらしい。
例えば人間で、アフリカ現地ではこうした習性を利用し、頭上を飛び回るミツオシエを追いかけ、ハチミツを採取するなんてことをしたりする。
「手間賃」として、巣のおこぼれもちゃんともらっているようだ。
ちなみに本種は
そらこんなキャラにもなるわ。
ミツオシエの上司・ラーテル
ミツオシエの上司として登場した怖いもの知らずの社員・ラーテル。
アフリカから西アジアにかけて生息している食肉目イタチ科ラーテル属で、和名のミツアナグマの示すとおり、哺乳類には珍しくハチミツが大好物。
ミツオシエの項でも書いたようにミツオシエとは共生関係にあり、その案内に従ってハチの巣まで辿り着くと、巣を破壊して中のハチミツを食べる。
怖いもの知らずで、ハチミツ好き。
まさにミツオシエの相棒としてうってつけなわけだ。
出典:アフリカのサラリーマン/11月11日放送/TOKYO MX
それと、カメ社長がラーテルのことを「ナスカの地上絵にそっくり」と言っていたが、そのときのイメージ映像に出てきたのは「サルと踊る女性」という地上絵。
2018年になって見つかった新たな25の地上絵の1つで、見切れているが左の方に踊る女らしきものが描かれている。
ラーテルとは、まあ……似てると言われれば似てる。
世界一怖いもの知らず
アフサラ6話にて、「世界一怖いもの知らずの動物」としてギネス認定されてるという説明がありましたが、事実です。
変な記録に思えるかもしれませんが、1分間で箱からティッシュ何枚抜けるかなんて記録もあるくらいだし、多少はね?
出典:アフリカのサラリーマン/11月11日放送/TOKYO MX
で、ラーテルがなんで怖いもの知らずとされているのかってことですが、このイタチときたら視界に入ったものには猛毒のヘビだろうと何にでも食らいつき、自分より体格の大きい動物にも平気で立ち向かっていくなど、とにかく好戦的な性格をしているのだ。
血の気が多く、身の回りのものを手当り次第に荒らし回るので、養蜂業者などからは当然のように害獣認定。
ライオン先輩にもたじろがず、挑発に乗るまま野生のゾウに向かっていって返り討ちに遭っていましたが、実際ライオンやゾウにも見境なく喧嘩を売り、相手が退散するまで一歩も引かない狂犬。イタチだけど。
別にライオンが捕食対象というわけではないのに、なんでこんなことをするのかは謎。
柔軟かつ頑丈な分厚い皮膚を持ち、ライオンの牙も爪を通さず、コブラの神経毒にも耐性があり、いざとなればスカンクみたく悪臭の最後っ屁をぶちまけてくるという嫌がらせのために生まれてきたかのような生き物。
本気を出せば、ライオンだろうがゾウだろうがラーテルを仕留めることはできるそうですが、あまりの面倒臭さに無視してるのが現実らしい。
それを知ってか知らずか、歩くときも己の存在を誇示するかのように、大音を立てながら堂々と歩く。まるで田舎のヤンキーである。
出典:アフリカのサラリーマン/11月11日放送/TOKYO MX
でも実際、「割に合わない」から放置されるってのは存在として強い。
廃ビルなり、二次創作なり、保護されない絶滅危惧種なり。
周囲から腫れ物扱いされても平気ってのは人間社会でも始末に困るが、動物界ならなおさらだ。
これからもラーテルはひっそりと、アフリカ・西アジアの小物界の大物として君臨するだろう。
パロディの元ネタ
アフサラ6話のパロネタは、なんかニチアサ(日曜朝のテレ朝キッズタイム)多めでした。
量的にはいつも通りで、まあ、これくらいなら――
そう思ったあなた、心理学の罠にハマっているかもしれません。
重い条件を出した後に軽い条件を出すと、軽い条件から出したときより通りやすいというのがドア・イン・ザ・フェイス。
一度イエスと言うと次は断りにくいというのが、フット・イン・ザ・ドアだ。憶えておこう!
ハシずきん
アバン「アフリカの童話」の筋書き。
元ネタは、グリム童話『赤ずきん』。
お婆さんの家までお使いに出かけた赤ずきんの少女が、オオカミにそそかされて道草を食っている間に、オオカミがお婆さんを食べてしまい、お婆さんに変装したオオカミに赤ずきんも食べられてしまうが、通りすがりの猟師によって救い出される。
「お婆さんの口はどうしてそんなに大きいの?」というのも、原作を代表するセリフ。
「俺のレクサムでどっか行くぅ?」
冷蔵庫から現れたオオハシが、OLたちをナンパしながら言い放ったセリフ。
元ネタは、トヨタ自動車の高級車ブランド「Lexus(レクサス)」。
1989年に北米で誕生し、2005年8月に日本国内でも営業開始。
北米では安定した販売台数を維持しているが、国内ではメルセデス・ベンツに一歩譲るようだ。
オオハシの妄想の中のヒーロー
夏休みに海へ行く計画を立てているオオハシの妄想の中で登場したヒーロー(オオハシ)。
チンピラに絡まれる女の子たちのピンチに、切り立った崖の上から登場し、大ジャンプしてカッコよく着地するというお手本のようなヒーロー像。
登場シーン
切り立った崖の上から登場。
元ネタは、仮面ライダーや戦隊シリーズをはじめ、特に昭和の特撮ヒーローによく見られる登場シーン。
切り立った崖のモチーフは、特撮ヒーロー番組の定番ロケ地「いつもの採石場」こと大英興業か岩船山だろう。
「とうっ」と言いながら大ジャンプ
オオハシヒーローが崖の上からジャンプするときのかけ声。
「とうっ」と言いながら大ジャンプするのは特に昭和の仮面ライダー(リンク切れ)に見られる特徴で、高い場所からよく現れるライダーには仮面ライダーV3やストロンガーがいる。
ヒーロー着地
崖の上から大ジャンプした後、着地時に決めポーズをとっているが、これはいわゆる「ヒーロー着地」。
出典:アフリカのサラリーマン/11月11日放送/TOKYO MX
2016年のアメコミ映画『デッドプール』で、「スーパーヒーロー着地」としてネタにされたことで一躍有名になった。曰く「膝に悪い」。
アイアンマンやスパイダーマンなどのヒーローが昔からよくやってるとされるが、元祖は不明。
基本的には両足を曲げるので、オオハシがやってるような片足を伸ばすポージングはしないし、見たことがない。
大きく振りかぶってビンタ
オオハシヒーローがチンピラハイエナに対して行なった、威勢のいいビンタ。
出典:アフリカのサラリーマン/11月11日放送/TOKYO MX
大きく振りかぶっての顔面パンチ自体はよくあるものの、電撃エフェクト付きであることから恐らく、ライトノベル『とある魔術の
上条当麻は、右手に「
一方の御坂美琴は、「
ことりっP
旅行プランを立てているときに、オオハシが読んでいた雑誌。
元ネタは、旅行ガイドブック「ことりっぷ」。
オオハシのせいで鳥類図鑑にしか見えないが、「小鳥」ではなく「co-trip(小さな旅)」という意味らしい。
社長室のフィギュア
オオハシがカメ社長に直談判したときに映った社長室の棚のフィギュア。
2回映ったが、それぞれで別のフィギュアを確認できた。
怪獣のフィギュア
オオハシが社長室に怒鳴り込んできたときに映った怪獣のフィギュア。
出典:アフリカのサラリーマン/11月11日放送/TOKYO MX
元ネタは、日本を代表する怪獣映画シリーズ『ゴジラ』と『ガメラ』に登場する同名の怪獣。
ヒレがあるのはゴジラ、
ヒーローのフィギュア
続いて、怪獣フィギュアの下にあったヒーローのフィギュア。
元ネタは、日本を代表する特撮ヒーローシリーズ『ウルトラマン』『仮面ライダー』『スーパー戦隊』に登場する主役ヒーロー。
トサカはウルトラマン、マフラーは仮面ライダー、単色の全身スーツはスーパー戦隊の特徴。
なお、最近の仮面ライダーはほぼマフラーを着けていない。
美少女フィギュア
カメ社長からハワイ行きの条件として「いま抱えてる仕事を終わらせること」と言われ、プルプル震えているオオハシの後ろのガラスケースの中にあった3体の美少女フィギュア。
出典:アフリカのサラリーマン/11月11日放送/TOKYO MX
恐らくすべて、魔法少女アニメシリーズ『プリキュア』の主人公たちが元ネタ。
左から解説していく。
青いのは、色合いやシルエットからすると、『ハートキャッチプリキュア』のキュアマリン。
ピンク色のは、『HUGっと!プリキュア』のキュアエール。色調にパッツン前髪、シニヨンが一致。
黄色いのは、紫の髪と黄色の衣裳からすると、『魔法つかいプリキュア』のキュアマジカル・トパーズスタイル。
「お前をスープにしてやろうか」
社長室に怒鳴り込んできたオオハシが、カメ社長に向けて言い放ったセリフ。
元ネタは、悪魔教団バンド『
教祖兼ボーカルのデーモン閣下曰く、気に入った美人を捕まえては蝋人形にしているらしい。
コンサートという名の黒ミサでは定番ネタ。
「仕事は友達、怖くないよ」
オオハシが社長から、ハワイ行きの条件として「いま抱えてる仕事を終わらせること」と言われた後のセリフ。
出典:アフリカのサラリーマン/11月11日放送/TOKYO MX
元ネタは、サッカー漫画の金字塔『キャプテン翼』3巻の12話「ボールはともだち、こわくない!の巻」に登場する主人公・大空翼のセリフ。
原文は「ボールはともだち、こわくないよ」で、キャプ翼を代表する名ゼリフ。
オオハシのポーズも当該シーンの翼そのまんま。
相手選手のシュートが顔面を受けてからボールを怖がるようになったゴールキーパーの森崎有三が、翼のアドバイスを受けたことで恐怖症を克服する名場面の中で登場。
風船持った不気味なピエロ
怖いもの知らずとのたまうラーテルを試すために、どこからともなく出てきた不気味なピエロ。
元ネタは、ホラー映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』に登場するピエロ姿の怪人・ペニーワイズ。
デザインはリメイク版の方。
11月8日の金ロー地上波初放送から、間を置かずぶっこんできた。侮れん。
あべし
頼みのラーテルがゾウに踏まれ、おろおろしているミツオシエがオオハシに殴り飛ばされたときに言い放った断末魔。
元ネタは、漫画『北斗の拳』3巻に登場する断末魔。
ハート様の「ひでぶ」、アミバの「うわらば」と並ぶ、北斗の拳を代表する名断末魔のひとつ。
ただ、こっちの発言者はケンシロウに瞬殺された元プロボクサーのザコキャラであり、セリフの知名度に対してまるで印象に残らない。
アフリカのサラリーマン6話の感想
今回はテンポよくて、結構笑っちゃった。
ラーテルを言いように使うミツオシエを見て思ったのは、所詮この世には搾取する側とされる側、2種類の人間しかいないってことだ。動物だけど。
アフサラ6話はミツオシエとラーテルの2匹はもちろん、夏休みに海へいく予定というのも重要なテーマでした。
殺傷ハムのバーベキューや海水浴、オオハシのヒーローなど楽しい妄想が盛り沢山でしたが、これが妄想で終わるかどうかは社長次第。
「社長は神」だの「休息10分」だの「経費は天引き」だの。
ショッカー並に恐ろしい標語が廊下に堂々と貼られているブラックが、慰安ハワイなんてありえんでしょ。絶対なんかある。
パロネタの方はニチアサをはじめ、新旧色々織り交ぜてきました。
特にペニーワイズは驚いたかな。まさか狙ったのか? フットワーク軽すぎでしょ。
さて、アフサラもついに折り返し。アニメって、このくらいの時期が一番楽しいよね。
カメ社長の言葉が吉と出るか凶と出るか、日干しになるかスープにされるか。
次回、期待と欲望渦巻く社員旅行編。ゲロ以下の臭いがプンプンするぜ!
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